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頑張っている人を表舞台に 出してあげたいという想いが 人と企業を動かし、世の中を変えていく

大阪
株式会社ジャパングルメ 取締役 武内隆一氏
食品全般の卸売業に携わる株式会社ジャパングルメ。 取締役の武内隆一さんは、中小企業や農家に、さまざまな販売先を紹介する仕組みを作りました。 中小企業では、努力を重ねて誰もが絶賛するほどの素晴らしい商品を作っても、販路を見つけられないことが少なくありません。ジャパングルメでは、こうした全国各地の知られざる名産品を、表舞台にお披露目する場所を提案しています。 そしてこの秋、その大舞台となる「47都道府県応援隊」企画が発動。各県より発掘された47の名産品を47人の女の子が応援し、販売します。来春には女の子たちの「総選挙」なるものが、開催される予定です。 さて「総選挙」には、いったいどんな仕掛けがあるのでしょう? エンタメと地方創成がコラボする、斬新なプロジェクトの全容と、企画を立ち上げたジャパングルメの目指す未来について、お話を伺ってきました。

写真:(左)代表取締役 武内 希弥氏、(右)取締役 武内隆一氏

世に出られずにいる素晴らしいものを、 少しでも表舞台に出してあげたい

取扱商品の一部。

取扱商品の一部。

会社設立のきっかけを教えてください。

どれだけ良いものを作っても、世に出ない商品はたくさんあります。 それらを少しでも表舞台に出してあげたいという想いから、この会社を立ち上げました。 さまざまな中小企業、農家、メーカーの方が抱えておられるのが、販路の問題なんです。

今はWEBや、催事、展示会など様々な販売の機会があるように思うのですが。

まずネット通販にのせても、本当に売れるのはとてもわずかです。実際は広告費を払って宣伝しなければ、大手通販サイトの上位には掲載されませんし、宣伝費をかけた分、利益の回収は厳しくなります。 WEB制作を依頼しても、思い通りの結果が出ないことも多いです。しかも対応が丁寧な会社ほど費用が高い。 また各県には物産協会があり、百貨店で物産展を開いていますが、場所の提供だけで、商品ごとの販売促進まで考えてはいません。 そして百貨店には外商、カタログなど様々な売り口があるものの、実績がある方が優先されます。専門知識のない方に、一から教える手間をかけたくないのですね。つまり挑戦したくても、出店できない現実があるのです。

なるほど、では御社はそうした悩みを抱える中小企業に、販路を紹介されているのですね?

「これからは運営のスタイルを変えませんか?」という提案の1つとして、販路を紹介させてもらいます。 というのもこういった中小企業の方々が作った商品は、エンドユーザーにお値打ち品を提供しようと、原価を高く、売値を低くするので、利益がほとんどありません。すると問屋が入れないんですね。お客様に良かれと思ったことで身動きが取れなくなるのです。 やがて賞味期限が迫り、安売りするという負のスパイラルから抜け出せません。 こうした状況を打開するためにも、売り先を見つけ、原価、売価、利益を計算して、物を作りましょうとお話しています。

私たちが販路を開く間に、お客様は得意分野に専念していただく

「47都道府県応援隊」でのイベント

「47都道府県応援隊」でのイベント

現在の事業について、販路先はどのようなところでしょうか?

百貨店、スーパー、駅ナカの催事、TV通販、ラジオ通販、カタログ販売、各業界で多数の企業様と取引があります。 あらゆる販路を紹介できる会社になりたいですね。なぜならそういう会社は、たとえ弊社でなくても必要だからです。 また弊社の運営する通販サイト他、計4つのECサイトもご利用いただけます。これらは告知や情報拡散のために使おうと考えていて、販売より「看板」の要素が強いですね。

ジャパングルメさんを利用するメリットはなんでしょうか?

百貨店に出店したくても、農家一軒では難しいですが、弊社を通すことで農家が集まり、可能になります。また、私たちがいただく報酬は低く設定していますので、経済的です。 なにより私たちが販路を開く間、お客様は自分の得意分野に専念していただけます。物づくりは得意でも、それを売るとなればまた別のスキルなんですね。 中小企業では人がいないなりの考え方が必要ですし、商品のジャンルや販売先によって、売り方はもちろん、保健所申請など手続きも変わります。それらを一から取り組めば時間もかかりますが、私たちであれば適切なアドバイスができます。

農家と中小企業の、営業代行という位置づけになるのですね?

はい、お客さまを売り先に引き合わせて終わり、ではありません。 例えば経費の掛かる百貨店の催事に入った後は、人件費のかからないカタログや通販と差替えて、出費のバランスをとるなど、次のステップとして企業ごとの特質や予算にあった提案をしていきます。 また、販売に関する基本的な説明会を開いたり、商品管理、賞味期限管理など販路別カルテを作ったり、必要な運営のお手伝いもしています。

中小企業に儲ける仕組みを作ることが、私たちの仕事

地方の販路を探している商品は、どうやって見つけるのでしょうか?

口コミですね。各地で悩みを持たれている皆さんの声が、知りあいを通じて入ってきます。 実は、本当に面白くて良い商品を持ちつつも、販路に困られている方たちが一番親しいのは、いわゆる一般の方、皆さんや私たちなのです。友達の友達が農家だったとか、友達の親が食品会社を経営しているとか、意外に見つかるものですよ。

順調に活動されているようで、苦労とは無縁のように見えますが?

苦労というか、限られた予算の中で、どうやって満足できる仕事ができるか、を考えてきました。 どこに資金をつぎ込めば、効果的な経費となるのか、中小企業における最大のポイントではないでしょうか。 ここをクリアできないと悪循環になります。僕たちが、農家の方や中小企業の方たちと低価格で契約するのも、この悪循環にはまらないようにしてあげたいからです。 大事なのはお金をどう回すかであり、儲けている人というのは、自分の時間をどれだけ儲ける仕組みにするか考えています。中小企業にこの儲ける仕組みを作ることが、私たちの仕事なんですね。

大企業や中小企業が共存共栄できるような世の中にしたい、 という同じ思いが集まった

47都道府県応援隊のイベントが2016年9月21~27日まで、大阪、あべのハルカスで開催される。 http://www.47japan.com/

47都道府県応援隊のイベントが2016年9月21~27日まで、大阪、あべのハルカスで開催される。 http://www.47japan.com/

 

「47都道府県応援隊」という新たな企画が進行中ということですが、まずこの企画について教えてください。

各県の名産品を「応援する」立場でプロジェクトを組んでいます。 まず1つの名産品に対して1人の女の子が応援隊として付きます。彼女たちは単なるイメージキャラクターにとどまらず、担当の名産品を宣伝するのはもちろん、販売し、売上を伸ばす役目を担うのです。そうした女の子を、47都道府県に配置します。 CDを買って投票する、アイドル総選挙の企画がありますよね。今年の1位は24万票あまりを獲得しましたが、それだけで2億4,000万円ものお金が動いたわけです。このCDを食品に置き換えたらどうなるか、やってみたかったんですよ。それこそ本当の国民的アイドルだと思いませんか?

思い切った企画ですね。具体的な内容はどのようなものでしょう?

今年(2016年)、9月にあべのハルカスでイベントを開きます。各都道府県の名産47種類をお披露し、それを応援する47名の女の子たちと、「47都道府県応援隊」企画の宣伝大使であるアイドルグループ「仮面女子」が来てイベントを盛り上げます。 「47都道府県応援隊」の女の子はオーディションサイトの「mine」(https://mine-g.jp/audition/)という会社から、ユーザーの課金投票で選ばれ、今後TVや雑誌などのメディアに登場したり、担当する名産品の産地を訪れたりして、販売促進活動を行います。 ツイッター総フォロワー数300万人、フェイスブック500万「いいね!」、Youtube 2,200万再生の記録を持つ「仮面女子」が宣伝大使として応援する他、約100名のブロガーがPR発信をして、応援隊女子の活動をネットに拡散し、この活動を宣伝してくのです。 そしてみなさんが彼女たちの売る名産品を買い物すれば、担当の女の子に1票投票されることになります。 この商品も「1次産業に携わる人によって作られたもの」、「こだわりを持って作られたもの」の2点をできるだけ選びつつ、意外性や面白さを追求したいですね。まだあまり知られていない商品を、お披露目する場になればと思います。

発案から2か月で企画が実現したそうですが、なぜ可能だったのでしょうか?

ひとつは私が考えていたことを、そのまま形にしていたのが「mine」さんだということ。食品とのタイアップもすぐに噛み合って、半年以上かかる規模の企画が2か月で形になりました。 ふたつ目は、本当に多くの協力企業が、迅速に動いてくださったおかげですね。なにより、みなさんが「これまでやりたくてもできなかったことが、できるんじゃないか」「すごく面白そう」と盛り上がっているのが、一番大きな要因かもしれません。 今回は、業界のしがらみにとらわれず自由に挑戦したかったので、あえて中堅層の企業ばかりで企画しました。 だから多分、大企業や中小企業が共存共栄できるような世の中にしたい、という同じ思いが集まったのだと思います。 真剣に頑張っている人をもっと表舞台に出してあげたいなという気持ちですね。

答えがわかっている世の中だからこそ、 何が起こるかわからないワクワクを組み立てたい

インタビューさせていただいた取締役の武内隆一氏

インタビューさせていただいた取締役の武内隆一氏

「47都道府県応援隊」はどのように発展していくとイメージされていますか?

おじいちゃん、おばあちゃんが、こういうアイドルの名前を覚えてファンになる時代が来ると思っています。 もし自分の作った商品を売ってくれるアイドルがいれば、名前を覚えて、その子が訪れる場所に、観光がてら追っかけをする人が出てくるかもしれません。 それに正直、女の子がいると男って頑張るじゃないですか(笑)。 農家や男ばかりの現場も活気が出ますよね。 今回、宣伝大使に「仮面女子」を起用したのも、彼女たちのようなインパクトのある存在が必要だからです。こじ開ける、というか世の中を変えるきっかけを作るのは、やはり女の子だと思います。「応援隊」の女の子たちが、これから周りにどんな影響を与えるのか楽しみですね。 私は、アイドルと農家という、これまで交わらなかったものが交わることで、新しい流れが生まれるのではないかと考えています。 地域創生から雇用問題、ひいては農家の後継ぎや婚活問題、少子化問題までを解決する糸口が、ここにあるとも思います。

今後はしばらくこの活動に専念されるのでしょうか?

はい、そうですね、この企画自体にジャパングルメの目指すすべてが盛り込まれていますから。 この先は、来年(2017年)3月に「総選挙」、続いて売上額を競う「M1」を予定しています。 そうして今回得た収入をもう一度参加してくれた方に還元して、困っている問題を解決したいと思っています。 さらには2020年オリンピックまでに、行政も巻き込んでインバウンド化させ、そこから今度はメディア協力の元、アジアに向けてアウトバウンドさせようと考えています。

狙い通り成功させるには、なにがカギになると思いますか?

ワクワクする気持ちを、みなさんが持てるかどうか、ですね。 今の資本主義では、99.9%の人は貧乏より金持ちのほうがいいと答えます。 でも答えがわかっている世の中って、ワクワクしないですよね。例えば、学生生活の刺激的なあの時代を、もう一度体験できるかどうか。つまり年齢を経た後、若い世代とふれあうことで、再び元気になれるのではないかなと思うのですよ。 だからこそ、何が起こるかわからないことを組み立てたいのです。

取材日: 2016年8月22日 ライター: 東野敦子

 

株式会社ジャパングルメ

  • 代表者名(よみがな): 代表取締役 武内 希弥(たけうちきみ)
  • 設立年月: 2013年5月
  • 資本金: 1700万円
  • 事業内容: 百貨店・量販店の食料品催事・イベント・カタログ販売・通販などの販路拡大、プロモーション 食品全般の卸売業、ギフト用商品、PB・OEM商品の開発・販売 ピッキング業務、配送(宅配)作業代行業務、等物流代行業務 IT、クラウドサーバー運営、廃校利用、ファクタリング
  • 所在地: (本社) 〒530-0016 大阪府大阪市北区中崎2-3-12 傍島ビル2F
  • URL: http://japan-gourmet.jp http://www.event-saiji.jp
  • TEL: 06-6359-0010
  • FAX: 06-6359-7332
  • フリーダイヤル: 0120-920-737
  • TKC(物流センター): 〒518-0504 三重県名張市神屋1866番地 TEL: 0595-69-8010、FAX: 0595-69-7332
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