休みとストレスと花見

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

3月は長めのお休みをいただいた。

以前も似たような日々を過ごしたことがあったのだが、意外にも嬉しいのは最初だけで、割とすぐに昼夜逆転気味になり、それに比例して体調が崩れやすくなるという悪循環に陥った。

 

休み中の方が時間はあったはずなのになぜか億劫になってしまい、あまり外に出ようともせず、なかなかに不健康な日々。

何もしない生活というのは意外とすぐに飽きるし、体にも良くないなと思った。

 

4月はガラっと生活が一変し、夜寝て朝起きて陽の光を浴びて通勤してという生活が復活したのだが、どう考えても今の方が健康だと感じる。人間には多少のストレスがあった方がいいという話を聞いたことがあるが、こういうことなのかもしれない。

当たり前の規則正しい生活がいかに大切か思い知った。

 

忙しい生活が戻りつつあったある日、近所のコンビニへコーヒーを買いにでかけ、その帰り道に通りがかった公園で桜が咲いているのを見つけた。

桜の下にシートを敷いて昼寝をしている方もいれば、小さいお子さん連れで仲良く桜を愛でているご家族もいた。

 

ここ最近、バタバタしていたのでそういえばお花見をしていなかったと思い、空いていたベンチに腰かけてコーヒーを飲みながら、しばらくお花見をした。

少し葉っぱが混じった桜も綺麗だった。

 

天気はいいし、桜は綺麗だし、コーヒーは美味しいし、いい時間だなと思った。

ママにだっこされながら手を振ってくれたお子さんに、小さくばいばいをしながら、いい時間を過ごしたなとしみじみした。

 

日々忙しくしているからこそ、休みの日がとても貴重で、何かをするのに全力で楽しもうと思うのかもしれない。

今年も、自分の心と体の「ちょうどよい生活」を見つけていきたいと思う。

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズ、お茶を飲みながらぼんやりすること。

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