旬の食材で心と体にエネルギーをチャージ

広島
コピーライター、エディター
Kyoko Kittaka
橘髙京子

わたしが「日本に生まれて良かったな」と思うことは、四季折々の景観と食材を楽しめることだ。特に、旬の味覚には目がない。加工・生産技術が発達している現代は、野菜や果物、魚介など、季節を問わずに食べることもできるが、やはり「その時季しか味わえない」というのが、特別感があって良い。

最近味わった旬のもののひとつに、筍がある。なかでも「白子筍(しろこたけのこ)」に出合えたのが、ちょっぴり感動! ご存知の人もいるかと思うが、白子筍は地上に姿を見せていない筍のことで、その名の通り、日光を浴びていないものだ。今回いただいたのは、クリエイターズアイでも紹介したことのある居酒屋さん。自家農園で育てたお野菜を使った一品料理が自慢だが、この時季は山菜も自生しているので、お店のメニューは春爛漫。筍は、これまでの人生で数えきれないくらい食べてきたが、白子筍は初めて。驚くほどやわらかく、みずみずしかった。

実家にいるときは、橘髙家の山(広島県民の個人有林は全体の約7割らしい)で採れたものや、いただきものが、毎年食卓にのぼっていたなぁ…。筍掘りも体験したことがあるが、白子筍を見つけたことはない。当然、味わったこともなかった。あれを見つけるのは、名人技だと思う。ネットで検索すると、めっちゃ高級品だった!

筍は、まっすぐ天に向かって伸び、成長も早いことから「立身出世」を表す縁起物としても知られる。確かに、筍の成長は凄まじく早い!  数日見ないうちに、もう竹になりかけている。わたしも筍にあやかって、いろいろなことがスピーディーに良い方向に進みますように!

プロフィール
コピーライター、エディター
橘髙京子
大学卒業後、広告代理店のコピーライターや出版社の編集者・ライターとして勤務。現在は映像業界のプロデューサー、フリーライターとして活動中。

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