NY発！日系アメリカ人がデザイン、寝ている時に着けていても快適な“ナップピアス”
ピアスと言えば、通常、耳の前側から飾りが付いているパーツをピアスホールに通し、耳たぶの後ろからキャッチと呼ばれる留め具で固定する形が主流ですよね。
ピアスを着けている方ならわかると思いますが、この形だと、横たわったり、耳を覆うタイプのヘッドフォンやヘルメットを着けた時に、耳たぶの後ろから出ているピアスの軸とキャッチが耳の裏側や首に直接当たるため、慣れていないと痛みを感じることがあります。
この問題を解消したのがNY発のジュエリーブランド、Maison Miru（メゾン・ミル）の“ナップピアス”です。
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このナップピアスはフラットバックデザインと呼ばれるもので、耳たぶの後ろに来る留め具部分が平らになっているため、痛みを感じないデザインになっています。
Flat Back Piercing Earrings vs. Traditional Earrings
このピアスは、着けたままナップ（昼寝）をしても痛みを感じず、24時間着用可能であることから、また、パンデミック中にバイラルとなった、Hill House Homeというブランドの昼寝からZoomミーティングに直行できる「ナップドレス」の成功を取り入れて、ナップピアスと名付けられました。
ちなみにこちらがHill House Homeのナップドレス。
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ナップピアスを装着する時はまず、耳たぶの後側から留め具部分が付いている軸をピアスホールに通します。留め具が付いている軸は穴が空いて筒状になっており、飾りが付いている軸部分は細く、針の様になっているので、それを耳たぶの前側から差し込みます。
フラットバックデザイン自体は新しいものではありませんが、ボディピアス、特に軟骨部分に使用されることが多いので、ピアス自体の厚みが出ることが多くなります。そこでMaison Miruでは、0.8ミリとかなり薄いフラットバックデザインのピアスを実現しました。なので、Maison Miruのピアスは小さいものが多く、ピアスを耳たぶに重ね付けするのが好きな顧客に人気があるそうです。
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小さいながらも、ディテールにこだわった素敵なデザインですね。
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上記Instagram投稿の日本語訳：
昼寝をしようとしている場合でも、耳をカバーするヘッドフォンを着用している場合でも、当社のフラットバックデザインのナップピアスを使用すると、従来の耳の後ろの不快感を感じることなく、耳のパーティーを楽しむことができます。さらに、防水性があるため、シャワー中やトレーニング中に着用できます。
Maison Miruは、日系アメリカ人デザイナー・エンジニアであるトリシャ・オークボ（Trisha Okubo）さんによるジュエリーブランド。トリシャさんは、スタンフォード大学を卒業後にエンジニアとしてテクノロジー企業で働いていましたが、自分のエンジニアリングスキルをジュエリーの世界で活かしたかったそうです。
そして、どんなシーンでも簡単に組み合わせられ、機能的で魅力的、かつ手頃な価格の日常生活に合わせたジュエリーを作りたいと考え、2016年にMaison Miruを設立。
トリシャさんには「エクササイズ中やシャワーを浴びているとき、または海で泳いでいるときなど、人生のあらゆる活動で着けられるピアスを作りたかった」という思いがあり、チタンなどの耐久性のある金属で、汗や塩水に丈夫な魅力的なジュエリーを作り始めました。
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Maison Miruのジュエリーはインプラント治療にも使われるグレードのチタンでできており、外科医が骨をつなぎ合わせるのに使用するのと同じ素材が使われています。 また、Maison Miruの全ての製品はニッケルを使用していないので、敏感肌やアレルギーのある人も安心して着けられます。
前述の「0.8ミリの薄いフラットバックデザインのナップピアス」が出来上がるには何年もかかったそうですが、ここにトリシャさんのエンジニアリングのスキルが活かされました。
トリシャさんは、様々なデザインと金属を変えて100個を超えるプロトタイプを作成。そこで、金メッキの金属などの一部の素材はやわらかすぎて、曲げずに鋭い針のような先端を作成できないことに気づきますが、最終的にチタンと14金で作れることを発見。同社はこれらの仕様について多くの特許を申請しています。
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Maison Miruのチームメンバーと（トリシャさんは前列一番右）。
また、従来のピアスの作りとは大きく違うため、トリシャさんは、ナップピアスを作ってくれる工場を探すのに苦労したそう。世界中のイヤリング工場を訪れ、最終的にこのイヤリングのデザインに情熱を持ち、彼女のブランドの製造システムを実現してくれる意欲のある中国の工場オーナーを見つけました。
また、当初、ナップピアスを売り出した時に普通のピアスと形が異なるため、着け方をオンラインで顧客に教える必要がありました。その結果、ナップピアスは人気商品となりブランドの成長を加速。スポーツ選手や仕事でよく移動する人、子供へのファーストピアスとしても人気だそうです。
This Is The Story Of The Internet-Famous Nap Earrings
パッケージデザインもカラフルで遊び心があり、見るとすぐにMaison Miruの商品とわかりますよね。ジュエリー自体が性別を問わないデザインなので、パッケージもそのようなテイストにしているのかもしれません。
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ちなみに、Maison MiruのMiruは日本語の「見る」が由来。ウェブサイトのブランドストーリーには以下のように書かれています。
日本語の「見る」は視覚を呼び起こします。それは、目を開いて世界を新しい方法で見ることを思い出させてくれます。 Maison Miru は、ジュエリーで遊び、創造的な精神を解き放ち、ずっと夢見てきた人生を自由に生きることをあなたに誘います。
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クリエイターさんにも響く言葉ですよね。
トリシャさんの情熱とエンジニアリングが掛け合わさってできたジュエリーブランドMaison Miru。人気商品のナップピアスの他にも、ノーズピアスやネックレス、ブレスレット、リング、メンズジュエリーも作っていますので、興味がある方はぜひインスタをチェックしてみてください。
（参考）
Fast company – This Stanford engineer just designed a better, more comfortable earring
Klaviyo – Maison Miru recaptures revenue with automated flows in Klaviyo
foxylilly.com
Instagram: @foxylilly
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