AI vs クリエイターの私 ~その技術、敵か、味方か~ 第4話
行きつけのラーメン屋さんに先日行ったら、注文方法を説明するポスターがとてもわかりやすくなっていました。
以前はパソコンでベタ打ちしたものに色を付けたようなものでしたが、新しいものは店のイメージカラーや店主好みの意匠を組み込んだデザインになっていました。
デザイナーか誰かに頼んだのかな? と思いましたが、何のことはない。「AIを使って作ったものだろうと」一目でわかるものでした。
昨今、AIの発達で失われる職業があるとかないとか言われていますが、クリエイティブ業界は丸ごと仕事が無くなることはないだろうと個人的に思っています。
ラーメン屋さんのポスターを見て、逆に「グラフィックに関しては、素人でもある程度のものは作れるようになる」と見るのが正しいかもしれないなと感じました。
しかし、これが業界にとってプラスになるかどうかは検証する必要があると思います。
なぜ、ライターの私がそのポスターを見て反応したか……それは、学生時代にアルバイトしていたコンビニで手書きのPOP(ポップ)を描いた経験があるからです。
店長から「この商品のPOPを描いて〜」と頼まれたことがありますが、お客さんがそれを買いたくなるような気持ちになれるイラスト、色遣い、文字の配置……もちろんコピーも自分で考えなければならなかったので、そこは今の自分の役に立っていますが、あのPOPづくりは「デザインを考える」という点でとても良い経験をさせてもらったなと振り返っております。
ところが最近は、画像生成AIの発達でそこそこのクオリティのものが誰でも一瞬で作れるようになりました。
それにより、①目的を持って一からデザインを設計する基礎力 ②グラフィックデザインの楽しさ を経験する機会が失われ、長期的に見て業界を志す人が減るのではないか、あるいは「生成AIを使えば簡単に仕事ができる」と思っていて質の良い志望者が減る……言葉を選ばず表現すれば「ナメてる人」が増えるのではないか、と勝手ながら危惧しています。
もちろんそれはライティング業界も同じですし、もっと言えば他の業界も同じかもしれません。
そうなった時、私たち先人たちはその人たちをどのように導いていくか、今のうちにシミュレーションして考えておいた方が良いかもしれません。







