《インタビュー》あなたの「何かが始まるきっかけ」に。世界中のアニメーションが一堂に会する「東京アニメアワードフェスティバル2026」がいよいよスタート!
2026年3月13日(金)~3月16日(月)に東京・池袋において開催される「東京アニメアワードフェスティバル2026」。
「東京が、アニメーションのハブになる」を合言葉に、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中のアニメーション作品が東京で上映されるこのイベントを、2017年よりプロデューサーとして牽引する黒田千智氏に、フェスティバルの目的や注目の作品、プログラムなどを聞いた。
世界中のアニメーション作品、関係者が東京・池袋に一堂に会する

東京アニメアワードフェスティバル(以下、TAAF)の概要や目的を教えてください。
TAAFの目的は、世界中のアニメーション作品が東京・池袋に集まり、クリエイター、ファン、業界関係者が一堂に会して交流し、次につながる刺激を提供する場になることです。
アニメーションに限らず、また日ごろはクリエイティブに関わらない人にとっても、「作品を観て何かを感じる」「頑張ろうと思える」、そんな何かしらのきっかけになるような場所であって欲しいと思っています。
池袋が会場になっている理由はありますか?
TAAFは2016年までは日本橋で開催していましたが、2017年に会場を移すことになり、
・映画館が複数あるエリア
・アニメーション文化との親和性が高い
などの視点で調査した結果、豊島区・池袋が適していました。
アニメイト本店があるなどアニメーション文化にも根ざしており、豊島区も「特別協賛」という形で全面的に協力してくださっています。
日本以外のアニメーションに触れ、世界の多様さを知る貴重な機会
10年前からTAAFに関わることになったとのことですが、当時の出品作品にどのような印象を受けましたか?
特に印象的だったのは、
・中国アニメーションのクオリティの高さとボリューム
・イラン、イスラエルなど、当時の私にとっては、あまりアニメーションのイメージがなかった国からの出品が多かったこと
です。
では、近年の出品作品にはどのような傾向があると感じていますか?
以前は多かったドキュメンタリー作品が減り、ファンタジー作品が増えたと感じています。
世界情勢なども反映されているのかもしれません。
また、ロシアの作品でかわいらしい作品が多いのも新鮮でした。韓国の長編・短編も増えており、全体的に各国の個性がより色濃く出てきています。
今年のTAAFで、特に注目してほしいプログラムは?
まずは「やなせたかし特集 – 親子で楽しむアニメーション上映 –」(「やさしいライオン」「チリンの鈴」の2作品上映)です。
アンパンマン以前の初期作品を特集しており、特に子どもたちにぜひ観てほしいという想いがあります。お子様は保護者1名につき3名まで無料です!
そして海外プログラム、「Cartoon Saloon特集 ~アイルランドからの贈り物~」も注目です。
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(2016)などで知られるアイルランドの名門スタジオ、カートゥーン・サルーンの創設者の1人であるノラ・トゥーミー氏と、同スタジオのルイーズ・バグナル氏の登壇プログラムを実施します。
さらに、バグナル氏が監督として制作中の長編作品『Julián』の制作プロセスを語る「『Julián』– 監督が語る制作の舞台裏 –」は、無料にもかかわらずとても貴重なプログラムで、大きな目玉です。
また、『地球へ…』(2007)のセレクション上映とその原作者である竹宮惠子氏のトークショーや、『ヴイナス戦記』(1989)の原作・監督・キャラクターデザインを手掛けた安彦良和氏の登壇プログラムなど、豪華プログラムが目白押しです。

海外アニメ作品の魅力はなんでしょう。
海外作品の自由度と表現の幅の広さには驚かされています。
特に短編は、線の動かし方や、色彩、リズム、文化的背景の反映の仕方などが国によって全く違い、「世界はこんなに多様なのか」と感じられます。
学生さんや若手クリエイターの方には、日本以外のアニメーションを触れる貴重な機会として、TAAFに来てほしいと思います。
誰かにとって「何かが始まるきっかけ」に

これからアニメ業界を目指す方、そして読者の方へメッセージをお願いします。
私は、本質的には「イベント屋」なので偉そうなことは言えません。
ただ、TAAFで出会った海外のクリエイターたちとの交流を通じて、仕事を超えて大切な人が世界中にできたことは、人生の財産だと感じています。
アニメ業界は決して“キラキラ”ばかりではないし、大変なことも多いと思います。
でも、同じ苦労を乗り越えて仲間になれる人ができることは、とても大きいです。作品を観に来るだけでもいい、息抜きでも勉強でもいい。TAAFが誰かにとって「何かが始まるきっかけ」になれば嬉しいです。
日本で世界のアニメーションに触れられる、数少ない場です。
多彩なプログラムをご用意しているので、ぜひ池袋に足を運んでください。
取材日:2026年2月27日 ライター・スチール:編集者M
©TAAFEC. All Rights Reserved.
画:谷田部透湖 美術:市岡茉衣(株式会社美峰)
<開催概要>
東京アニメアワードフェスティバル2026
会期:3月13日(金)~3月16日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会、一般社団法人日本動画協会
共催:東京都
フェスティバルディレクター:西岡 純一
事務局:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局(一般社団法人 日本動画協会内)
HP:https://animefestival.jp/ja/






