家で観るのも乙なもの!知らぬ間に「花火」の可能性が広がっていた

福岡
ライター
kosaka
香坂

花火を快適に鑑賞するには、ある程度のリサーチが必要だ。

日程、場所を確認し、例年の盛り上がりを参考に混雑具合を予想する。

そして、行き帰りが比較的スムーズだと思われる(少なくとも当日きちんと帰れる)交通手段やルートを模索、というのが一般的な流れだろう。

 

もし大混雑が見込まれるのであれば、桟敷席等を確保して……と言いたいところだが、近場で最も有名な花火大会を調べると、現在有料席は設けられていないようである。

正直な話、人混みを掻き分け有料席に辿り着くのがまずハードルが高そうなので、気持ちは分からなくもない。

 

もっと気軽に行ければ良いものの、神社等で開催される夏祭りや縁日に比べ、花火大会は一気に難易度が上がる印象だ。

理由としては恐らく「基本1日しかチャンスがない」「皆目的がほぼ同じエリアにある」辺りかと思われる。

 

そんなこんなで、私自身も大がかりな花火大会には縁がないまま数年を過ごしていた。

しいて言えば、近くで自治体主催の夏祭りが開催された際、夜の最後に上がるのを自宅のベランダから眺めるくらいである。

それはそれで風情があり、毎年楽しみにいそいそと掃除したり飲み物を準備したりしているのだが。

 

 

 

しかし、今年は花火大会の演目を通して鑑賞する機会があった。

たまたま実家に帰省していたこともあり、普段あまり観ないテレビを付けた時のことだ。

何と「関門海峡花火大会」が中継されているではないか!

しかも各会場の花火師へのインタビュー、ドローン撮影の視点なども含まれており、非常に見ごたえのある番組となっていた。

 

液晶の向こうの花火は、会場で実際間近にするのとはまた違った感覚で、いわば“セトリ”が組まれたひとつの作品のような印象を受ける。

 

特にフィナーレで音楽をバックに上がる花火には感情が急激に攫われ、一緒に鑑賞していた家族と「現地の人大丈夫かな?カップルとか今すぐ結婚したくなるのでは」などと余計なお節介をしてしまった。

夏夜の花火は、そのくらい人生にドラマを与えてくれる気がする。

 

もちろん直接見に行くのも醍醐味だが、「作品」として家族でゆったり楽しむのも良い。

裏の苦労や工夫を知れるのも併せて、こういう中継は有難いなと思った。

 

 

 

ちなみに、私が疎過ぎただけでYouTubeでもライブ配信されているらしいですね。

 

友人が「お母さんが地元の有名な花火大会に行きたがってるんだけど、車だと渋滞で帰れないし電車は疲れるし、YouTubeで観ればいいじゃんって説得してる」と話してくれたところから知りました。

突然「えっ花火大会ってライブ配信あるの?」と的外れな反応をされ、向こうもやや困惑したことでしょう。

 

いやあ、良い時代になったなあ……。

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結果友人とはうちで線香花火をやることに。『Doda(どーだ!)マンゴー』の語感が強すぎる

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推しカラーを燃やせと言わんばかりのラインナップ。幸い全員喧嘩することなく決まった。

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そんな何十本もやらんでしょ、という雰囲気だったのに最後には「来年は倍買って来よう」との声が。楽しめたようで何よりである。

プロフィール
ライター
香坂
オリジナル会葬礼状のライター業を経て、現在はWEB系のフリーライターとして活動中。漢字とひらがなのバランスに悩むのが好き。仕事におけるモットーは「わかりやすく、きれいに」。趣味はお酒・アイドル・展覧会鑑賞・化粧品。創作は何を書いても不穏な雰囲気になるのが強み、かもしれない。

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