WEB・モバイル2020.08.12

Webのフル活用を目指し、新潟企業の業績アップへ貢献する

新潟
株式会社にいがた三昧 代表取締役
Astushi Igarashi
五十嵐 敦
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Webに関わる全てをプロモーションします

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現在9人、20代・30代の仲間を中心に理念である「可能性への挑戦」をしています

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休憩スペースにはハンモックやソファー、お菓子も常備♪

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おうちキャンプを味わいながら!? のキャンプミーティングやここで外部とのWebミーティングも実施

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にいがた三昧イメージソング(社歌)「未来地図」完成!

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毎年1泊2日のレクリエーション合宿(県外のペンション)で親睦を深めています!

ホームページ(以下、HP)を制作して終わりではなく、公開後いかに活用・運用できるかを重要視している、株式会社にいがた三昧(ざんまい)。Webサイト構築に便利な機能を備えたCMS「a-blog cms(エーブログ シーエムエス)」を使って、お客さまと一緒にWebを育てていくことを目指しています。

代表取締役の五十嵐敦(いがらし あつし)さんは、2001年の個人事業開業を経て、2007年に会社を設立。Web制作会社として実績を積みながら、Webプロモーション会社としてお客さまとのパートナーシップを築き上げる過程のお話、そのための取り組みや、Web制作ビジネスの今後の展望などをお聞きしました。

師匠への感謝、多くの経営者への憧れをモチベーションに

会社設立に至った経緯を教えてください。

もともとは会社員としてインターネットを扱う仕事をしていましたが、当時は「SOHO(ソーホー)」が流行していたため、自宅で仕事をすることが幸せだろうと考えていました。2001年にWeb制作の個人事業を開業し、念願のSOHOを実現。その後、実績を積み上げていくなかで、「人を雇う」「事務所を持つ」ことの必要性を感じて2007年に会社を設立しました。

会社名の由来は?

以前勤めていた会社で、新潟県すし組合の「にいがた鮨三昧」というHP制作を担当していた際、「組合全体ではなく、加盟店それぞれの魅力をクローズアップし、告知してはどうか」というご提案がヒットし、県外からの観光客増加につながった成功例がありました。この考え方を自社の経営にも当てはめようと、すし組合HPのネーミングから「鮨」を外した社名「にいがた三昧」に。“新潟の素晴らしさを日本全国、世界各地に広げていきたい”という思いは、命名当時から脈々と続いています。

設立にあたって、思い出深いエピソードはありますか?

個人事業の頃から経営勉強会に参加するなかで「師匠」と呼べる方との出会いがありました。その方から「君は職人になりたいのか? 経営者になりたいのか?」という質問を受けた当時、私は答えられなかったんです。心の中では「あまりリスクを負いたくないから経営者は避けたいな」と思っていました。

しかし、師匠が2006年に他界する前後に、多くの素晴らしい経営者と出会う機会に恵まれ、「やっぱり自分は経営者を目指そう」と決意し、法人化に至りました。今でも師匠に感謝しています。

Web制作の仕事を通してやりがいを感じた出来事などは?

すし組合の加盟店に、「江戸前のすし」を貫く老舗がありました。来店者数がふるわない悩みから「カリフォルニアロールなど、創作系のすしを取り入れた方が良いのか」という葛藤を抱えていらっしゃったのですが、Webで江戸前すしの美味しさと魅力をしっかり伝えた結果、県外の競馬ファンや客室乗務員をはじめ、実にたくさんのお客さまが来店。

「店をたたもうと考えていましたが、閉めなくて良かった」という店主の言葉が印象に残っています。

とても良いお話ですね

そのときに「自慢できるもの、良いものに光を当てる仕事」をやっていきたい。それが自分の使命であると強く感じました。

可能性にワクワクできる、成長し続けられる会社環境を作りたい!

現在の事業内容について教えてください。

事業ドメインとしては「Webプロモーション会社」です。「作れば良い」という受け身のそれまではWeb制作会社でしたが、歩みを振り返ったときに、私たちがお客さまと関わる価値とは「商圏範囲が広がり、集客数・販売数が伸びること」ではないか、「良いものに光を当てる」創業の原点こそが役割なのだと実感し、2018年に今の業態にシフトしました。

自社サービスの内容としては、HP制作受託、サイトメンテナンス・サーバー運用管理、ネット広告運用代行の3つに分けられます。

CMS(コンテンツ管理システム)の転換を図られた理由を教えてください。

以前はHP制作に「WordPress」を使っていましたが、お客さま側にも、当社側にも運用面などいくつかの課題がありました。そこで当社のスタッフが「a-blog cms」という、名古屋のアップルップル社のCMSを導入したのです。新潟県では唯一のパートナー契約を結び、Webの勉強会などを随時開催しています。

「a-blog cms」のどんな点に有用性を感じていますか?

最も気に入った点は変更・修正の自由度が高いので、お客さまの方で簡単に更新できることと、セキュリティー性が高く、安心安全に運用できる点です。私たちが目指す「HPのさらなる活用」「お客さまと一緒に育むWeb」に大きく前進できたと感じています。

「お客さまと一緒に育むWeb」を目指すために、他にどんな取り組みをされていますか?

「サブスクWeb」という、すくすく育つ“定額制HP制作プラン”を導入しています。こちらは、初期費用を抑えてHPを構築し、Webを最大限活用したいお客さま向けのサブスクリプション型の新サービスです。HPの規模などに合わせて選べる全4プランを設定。

特長としては、「a-blog cms」の標準装備で気軽に修正し放題、2年ごとにサイトのデザインをリフレッシュでき、ドメイン・サーバー費用もコミコミでお得です。他にも安心・信頼できるサービスが満載で、より高いクオリティーを求めるお客さまへのオプションも充実しています。

お客さまからの反響はいかがですか?

「いつでも気軽に相談できるのでありがたい」という声を多くいただいています。当社としてもレスポンスが良くなったことでお客さまのご希望・ご要望をスムーズに、明確に把握できるようになりました。

あとは、HP制作においてビギナーのお客さまから「安心して始められる」という声も。スタンダードプランは、月額費用4万8000円からと費用の面でも安心かと思います。

会社運営での心掛けや理念などはありますか?

当社の経営理念は「可能性への挑戦」です。新しいこと、今までできなかったことに挑戦し、喜びと感動を得ること。私たちはいつも無限の可能性に挑戦し、社会に新しい価値を創出します。

そして、「みんなで会社を作る」ことが私個人の信条です。のびのび働ける労働環境を作り、社員の成長をサポートするのが経営者であると思っています。

御社の強み・魅力はどこにあるとお考えですか?

Webに特化しつつ、一貫して任せられる点でしょうか。当社には「サポート部」があって、制作・公開後もお客さまへのフォローができることが強みです。HPを作り、メンテナンスし、ネット広告運用まで対応しています。

「新潟県ナンバー1」の実力のある会社になるために


新潟出身の男性ボーカルユニットのRafveryさんに社歌をつくっていただきました!

『未来地図』(にいがた三昧イメージソング)

今後の会社の展望をお聞かせください。

Webのクオリティに関しては、「新潟県ナンバー1」でありたいと思っています。あとは地域に密着しながら、Webを更新させて業績アップを目指し、全国の企業に貢献したいと考えています。

一緒に働く社員さんへの思いは?

現在9人のスタッフが在籍していますが、当社の情報、環境、物資、人との接点などを活用して自己実現、自己成長していってほしいと願っています。

職場づくり、組織づくりにおいて大事にされていることは?

毎年6月に貸別荘で「レクリエーション合宿」を実施しています。10月には短期計画の合宿で、会社の歴史や流れを学び、Web活用におけるビジョンを見据えながら、来年をプランニングします。12月は忘年会として、お客さまの旅館に宿泊するなど、社内の環境も含めて、学びと楽しみのバランスを図っていきたいと思っています。

また、職場づくりに関するエピソードのひとつで、社歌を作りました。新潟のボーカルユニット「Rafvery(ラフベリー)」のコンサートで協賛スポンサーとなったのがきっかけで社歌制作がスタート。当初、1フレーズ程度の短い社歌の予定だったのですが、Rafveryさんへ創業からの思いやビジョンをお伝えし、イメージに近づけるために何度も歌詞を書き直していただいて、1曲フルに完成しました。素晴らしい歌詞と明るく元気の出る曲になり、社員一同大満足。Rafveryさんから「いずれアルバムにしたい」とおっしゃっていただいたことも良いモチベーションになっています。

社会の困り事を解決するために、ITで何ができるか

これからの社会におけるWebの役割や重要性はどう変化していくと思われますか?

現在、さまざまなクラウドのツールが世に出ています。

例えばレンタカー予約システム、スクールの予約システムなど…。これらは専門にシステムを構築する会社があるので、今後は、それぞれの会社との「組み合わせ」が鍵になるのではないかと思います。一から全部作るのではなく、「システムの組み合わせを提案」し、より良いサイトにしていくことが重要ではと考えています。

現在のWeb運用の問題点から未来をどう予測されますか?

まだ「自社でWebの更新ができない」というお客さまが多いので、「できるようサポートしていく」ことが課題だと思います。今あるものを活用していただくために、機能を「知ってもらうこと」も大切なポイント。お客さまからご相談を受けて、幅広く調査し、費用や実用性を比較し、システムの組み合わせの提案を行うことに全力を尽くしています。

今後もしかしたら「サポート部」をなくすことが社会貢献につながるのかもしれません。つまり、お客さま自身で修正・更新できるようになったということですから。

最後に、Web業界を志す若者、起業を検討する方へのアドバイスをお願いします。

若い方々には、即戦力を期待しています。そのために大切なのは「柔軟性」。劇的に変わりゆく世の中についていくためには、良くも悪くも自分の考えをいったん捨てることも大事です。現場で起きることの「本質を捉える力」を養えばぐんと成長できるのではないでしょうか。

これから起業される方は、「ITを未来につなげていく」役割です。お客さまの悩みや社会の困り事をいかに解決するかが勝負かと思います。新しい生活様式への変化をビッグチャンスと捉え、ITでその答えをぜひ一緒に探していきましょう!

取材日:2020年7月1日 ライター:本望 典子

株式会社にいがた三昧

  • 代表者名:代表取締役 五十嵐 敦
  • 設立年月:2007年1月
  • 資本金:313万円
  • 事業内容:ホームページの企画・制作・運営、a-blog cmsを実装したサイト開発、ホスティングサービス、ネット広告運用、ポータルサイトの運営・管理、Webプロモーション、Webブランディング、SNSサポート
  • 所在地:〒950-2004 新潟県新潟市西区平島3-7-6 第2中山ビル 1F、2F (2Fは制作ルーム)
  • URL:https://www.zanmai.info/
  • お問い合わせ先:TEL:025-233-33835

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