東京オリンピック真っ最中。

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつらひさこ

今年も間違いなく、歴史の中で注目される年だと思うので、その時にどう感じたのかをできるだけ書いていきたいと思う。

 

第32回夏季オリンピック、東京2020オリンピック競技大会の真っ只中の夏である。

様々なトラブルが相次ぎ、五輪開催反対を叫ぶ方も少なくない中で迎えた開会式は、平均世帯視聴率は関東地区で56.4%(株式会社ビデオリサーチ(関東地区)調べ)という数字を叩きだした。

 

前回のリオ五輪の時もここまでではなかったと思うし、私もそれほど注目はしていなかった。

 

今回は、開会式が始まる前からテレビを点けた。

こんなにも「あ、始まる。観なきゃ」と思ったのはいつ以来か。

紅白だって最近は開始時間通りにテレビを点けなくなったのに。

 

今回はライブでテレビを観ていた人がこんなにもいたということに驚く。

ビデオリサーチの調べによると、この開会式をリアルタイムで視聴した人は、日本全国で推定で7326.8万人という。

 

家人曰く、

 

「今回は夏季五輪で、しかも東京開催だから。たぶん自分が生きている間に東京オリンピックが開催されることはもうないよ」

 

なるほど、確かに。

 

あとは、コロナ渦での開催ということもあると思う。

おそらく次回以降の五輪は、これほどの混沌の中での開催にはならないのではないか。

個人的には開催して欲しいと考えていたが、いつ中止になってもおかしくはなく、先が読めず、ギリギリの直前まで「…やるで大丈夫だよね?」と思っていた。

 

「緊急事態」が「日常」になる中、あれもこれもやめようという「我慢」を始めて1年半近く。

賛否両論ある中、ここまで大盛り上がりを見せているのはなぜかと考えてみると、いろいろなことが禁止されている中、オリンピックは盛り上がって騒げる一時の祭りなのかもしれない。

 

選手が頑張っている姿を追い、金メダルを取れば飛び上がるほど嬉しく、負ければ悔しい。

この五輪で初めて観た競技もあり、普段はさほどスポーツに興味がない自分も、気がついたらテレビで五輪を追いかけている。

 

殺伐とした雰囲気や批判、感染の恐怖と隣り合わせの中、日の丸を背負って活躍する選手を観て誇らしいと思える感情が湧き上がってくるのは、今年の東京オリンピックならではなのかもしれない。

 

日本の選手達が素晴らしい活躍を見せている中、感染者数は再び恐ろしい勢いで増えていく。

希望と恐怖、肯定と否定、熱狂と沈静。

混沌とする「今」をそのまま見ていようと思う。

プロフィール
ライター
かつらひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、7年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

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