変わりゆく夏の風景に、芽生える感情は悲喜こもごも…。
ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]
そういえば、最近“蚊”をあまり見なくなった。
多少の血くらい分けてやるのに、その後わざわざ痒くしてこちらを苦しめてくるので、やたら嫌われている蚊である。
一説には吸う時の痛みを和らげるために唾液を塗布しているらしいが、それでアレルギー反応を引き起こしているのだから救いようがない。
藪のなかにはそこそこいると聞くものの、昔は山や林はもちろん、街中にも当たり前のように出てきていた気がする。
また、個人的に恐怖症レベルで苦手な虫として某8本脚のアイツ(名前の文字すらぞわぞわするため控えさせていただく)がいるのだが、それに関しても近年では大型の個体を見かけなくなった。
田舎で育った経験上、過去に何度か遭遇するたびにトラウマを植え付けられていたことを思い出すと、これは非常に喜ばしい。
トイレや浴室など、思いがけない場所で目が合った瞬間の絶望感は忘れない。
なぜなのだろう、と少し調べてみると、やはりこのところの酷暑が影響しているようだ。
ちなみに私が幼少期を過ごした平成10年ごろは、夏の平均気温が27~29℃と、30℃を超えない程度で収まっていた。
たぶんあの辺りが、虫たちにとっては過ごしやすい時期だったんだろうな。
あとは都市部に虫が卵を育てるための自然が少ないとか、生ゴミ等が放置されなくなってそれに湧く虫が減ったとか、そういった要因も存在するとのこと。
私自身、集合住宅に暮らすようになってから虫との縁がほぼなくなったため、建物の気密性の変化なんかも関係しているのかもしれない。
時代が変わるとともに、良いこともあれば切ないこともある。
かつての田舎の夏は虫には脅かされたけれど、朝の涼しい風や夕立のあとの水のにおい、風鈴がそよぐ音、夜に響く虫の声……さまざまな風情がそこに広がっていた。
そんな‟想い出”を胸に、今の夏を過ごしていけるのはある意味贅沢なことなのだろう。
しいて言えば現代では5~6月や9~10月あたりに虫さんとご挨拶することが多い気がするので、苦手な皆様は今の時期しっかり対策をして参りましょう。







