人間将棋と競輪レースに行ってきた!

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

今月は、普段ならあまりしないことを二つした。

ひとつは山形県天童市の人間将棋を見に行ったこと。

もうひとつは、友人に誘われて競輪のレースを見に行ったことだ。

 

最近、将棋にハマっていたので、人間将棋は行ってみたかった。

人間将棋とはその名の通り、人が駒武者に扮し、棋士の先生方の指示で実際に盤上を動く。

話としては知っていたけれど、それがどんな空気の中で行われるものなのか、一度見てみたかった。

 

私は2日目の方を見学したのだが、会場の舞鶴山桜がとてもきれいだった。

今年、東京でゆっくり花見をする機会を逃してしまったので、ここで春を取り戻したような気持ちになった。

私が見た対局は、西軍の大将を高見泰地七段、東軍の大将を斎藤明日斗六段が務めていた

人間将棋には「すべての駒を動かす」という特別なルールがあり、プロとはいえ、勝負として成立させながら全部の駒を動かすのは簡単ではないらしく、達成したのは90手を超えたあたりだったようだった。

斎藤先生は、武者言葉(いわゆる「~じゃ」と昔の武士の言葉)を話しながらの対局にだいぶ苦労されていたようだが、それがかえって面白かった。

 

二人の先生方はただ勝つためだけではなく、観客を楽しませることに重きを置いて指しているように見えた。

話も楽しく、終盤までどうなるかわからない将棋になっていた。

遠藤先生と佐々木先生の解説も楽しく、将棋が盤の上だけでなく、観客に向けて開かれていく感じがして、面白いな思った

あと、そろそろ欲しいと思っていた盤と駒を天童で買えたのも嬉しかった。

 

一方、競輪はまったく知らない世界だった。

友人に誘われ、ロイヤル席を取っていただき、椅子に座って飲み物を飲みながら、ゆったりとレースを見た。

初めての競輪でこんなに贅沢をしていいのだろうかと思ったくらいだ。

 

公営ギャンブルも初めてだったので、1レース200円くらいだけ賭けてみた。

やってみてすぐにわかったのは、少しでもお金を賭けると、見ているレースへの真剣さがまったく変わるということ。

競輪のことは何もわからないので、新聞に書いてあることをそのまま鵜呑みにして買ってみる。

もちろん外れることが多く、当たったのは1、2回だったと思う。

 

ただ、当たったら当たったで「こわ!」と思った。200円が400円ちょっとになる。

金額としては小さい。それでも、自分の予想が当たり、お金が増えるという感覚は思ったより生々しい。

これを大きい金額でやって、たまたま当たってしまったら、金銭感覚が狂いそうだと思った。

 

それでも、ナイター競輪の最終レースまで見て、楽しいなと思った。

選手たちのスピード、場内の空気、レースが始まる前の緊張感。

何も知らなくても、勝負が動いていることはわかる。

人間将棋と競輪はまったく違うものだけど、どちらも現地で体験してみなければわからない熱があった。

画面越しに結果だけを見るのと、その場に身を置くのは違う。

見る人の空気、土地の気配、自分が少しだけ参加している感覚。その全部を含めて、初めて「観る」という体験になるのだと思った。

 

今年はなるべくやったことのないことをやってみようと思っていたので、この春は少しそれが達成できたかなと思う。

 

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くのを心掛けている。趣味はクイズ、将棋、お茶を飲みながらカフェでぼんやりすること。

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