《レポート》ユカイ工学、新プロダクト「mirumi」を発表。4/23(木)より先行発売開始!
4/23(木)、ユカイ工学の新プロダクト、チャームロボット「mirumi(みるみ)」のプレス発表会に参加した。
ユカイ工学は、代表の青木俊介氏が2011年に立ち上げた、「ロボティクスで、世界をユカイに。」をビジョンに掲げるロボティクスベンチャーだ。
これまで、撫でるとしっぽを振って応えてくれるクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」や、赤ちゃんや幼いペットなどによる甘噛みを体験できる癒し系のやみつき体感ロボット「甘噛みハムハム」など、様々なユニークな可愛らしい、感情に訴えかけるロボットを世に送り出し、国内だけでなく海外でも注目を集めてきた。
今回はそんなユカイ工学から、こちらを”ちら見”するというチャーム型のロボットが新たに誕生。
代表取締役・青木俊介氏、ディレクター・樫村氏が登壇し、mirumi誕生の背景から開発秘話、そして今後の展開について語った。

ちら見が生む小さな幸せ——バッグチャーム型ロボットが登場
「mirumi(みるみ)」は、バッグに取り付けて一緒に外出できるチャーム型ロボットで、「東京から世界へ、人と目が合う小さな幸せ」をコンセプトに創られた、音や動きに反応して“ちら見”を返す、これまでにない存在感のロボットだ。
「ロボットが社会に普及するためには、性能だけでなく“かわいさ”や“美しさ”が必要だと思っていた。日本人だからこそできる価値がある。」と青木氏は語る。
これまで20万匹以上のロボット(「台」ではなく、「匹」で数える!)を出荷し、CESイノベーションアワードやTIME誌「Best Inventions」など、国外でも評価を得てきたユカイ工学の創造の源泉となっているのが、全社員参加型の社内イベント「メイカソン」だ。
ここで重要視されるのが「妄想」である。
社会課題起点ではなく、「どうしても欲しい」「こうだったら楽しい」という個人的な欲望、妄想からアイデアを育てる文化が、mirumiの出発点となった。

赤ちゃんの“視線”をロボットに —— mirumiという存在
mirumiは、バッグやバックパックに“抱きつく”チャーム型ロボット。
音の方向に反応しながら、ちらりと視線を送ってくるその動きは、見た人に「目が合った!」と感じさせる。
その着想の原点を、赤ちゃんにあるようで、「電車の中で赤ちゃんと目が合うと、思わず笑顔になる。あの、周囲に幸せが波及する感覚をロボットで再現できないかと考えた」とのこと。
そして面白いのが、常に反応するわけではなく、時に無視する“気まぐれさ”も存在する点だ。
この「思い通りにならなさ」こそが、生き物らしさを感じさせる要素になっているという。
(左)mirumiディレクター・樫村氏 (右)ユカイ工学代表・青木氏
全員女性チームで挑んだ開発 ——抱きつき機構への徹底したこだわり
今回のプロジェクトは、ターゲットを大人の女性に定め、開発からPRまで女性メンバー中心で進められたという。
開発で大切にしたキーワードは以下の4つだ。
- バッグにつけて連れ出したくなること
- 目が合う体験を生むこと
- 第一印象で「わっ、かわいい!」と感じさせること
- 赤ちゃんらしさ(愛嬌など)
上記のポイントを表現するためさまざまなポイントにこだわりが詰め込まれている。
まずは、抱きつき方だ。
一般的なボタンやクリップ式では「モノ感」が出てしまうため、mirumiでは独自の抱きつき機構を開発。
柔らかい素材と長めの腕を活かし、生き物がしがみつくような自然さを追求した。
バッグブランド関係者の助言を受けて形状を調整し、現在のコンパクトで安定感のあるフォルムに辿り着いたという。この機構は現在、特許申請中だ。
そしてmirumiの印象を大きく左右するのが、目のデザイン。
焦点が合って見えるよう黒目の位置や形状を厳密に選別し、布の動きに引っ張られないよう、可動部と連動する構造を採用している。
生地は国内メーカーにカスタムオーダーし、撫でたくなる毛足と密度を追求。
色味もすべてオリジナルで調色し、ファッションに合わせやすいトーンに仕上げた。
カラーはピンク、グレー、アイボリーの3色展開。ファッションに自然になじむデザイン性も強く意識されている。

背面の充電口は、メカ感が出ないよう自然に隠れる構造に。
細部まで「かわいさ」を損なわない工夫が施されている。
更にmirumiには、約100種類の振る舞いが搭載されている。
恥ずかしがり屋で、好奇心旺盛。反応してくれたと思ったら、そっぽを向く——
その予測のできなさは、まさに赤ちゃん的。
実際に赤ちゃんやペットを観察しながら動きを設計したそうだ。

世界が反応したmirumi —— CESからクラウドファンディングへ
mirumiは2024年夏の社内メイカソンで誕生し、2025年1月のCESで初披露。
テック色の強い展示会ながら大きな反響を呼び、「mirumiセンセーション」と呼ばれるほど注目を集めた。
特に反応が大きかったのは、ファッション感度の高い大人の女性層。
その流れを受け、海外向けクラウドファンディングでは約8,000万円規模の予約を獲得し、グローバルに支持されていることが明らかになった。
SNSを通じてファッションブランドとの接点も広がり、イタリアブランド「GCDS」のミラノのランウェイにmirumiが登場するなど、ロボット×ファッションの可能性も示された。

発売情報と今後の展開
mirumiは4/23より先行販売を開始。価格は 19,800円(税込)だ。
蔦屋書店・蔦屋家電など全国12店舗で先行展示・販売し、公式オンラインストアおよびTSUTAYA ECでも販売開始。
海外では香港の老舗百貨店でのポップアップを皮切りに、ロンドンやベルリンでも展開予定で、すでに約2万匹分の出荷先が決まっているという。
「かわいい」という感情を起点に、人とテクノロジーの距離を縮めていくmirumi。
ファッション×ロボティクスという新しい可能性の扉を開き、そしてフィジカルAIが本格的に社会へ入り込むその前段階としての役割も期待されるプロダクトである。(今回mirumiにAIは搭載されていない)

ユカイ工学株式会社 青木俊介氏のインタビュー記事はこちらから
・mirumi HP : https://mirumi.tokyo/ja/
・mirumi Instagram:https://www.instagram.com/mirumi_tokyo







