AI vs クリエイターの私 ~その技術、敵か、味方か~ 第3話その5
ざっくり言って前回までのあらすじ。
私の文章を生成AIに学習させた上でそれぞれに文章を生成させ、そして互いの文章を評価させたら面白いことになるんじゃ?
さぁAIの皆さん、バトルロワイアルの始まりです。
Chat GPTさん、Google Geminiさん、Grokさん、私になって、私と戦ってください。
あーっはっはっは!あーっはっはっはっは!
……人の心とかないんか? というツッコミはさておき。
前回はクリステの過去投稿を読み込ませ、生成AIで3人の岩崎を作ることに成功しました(きっしょ)
さて、今回はあなたたちのお手並み拝見といたしましょう。
私になって、文章を作ってもらいました。
プロンプトは以前にも書きましたがこんな感じ。
あなたはこれから「岩崎」になったつもりで、次の条件に沿った文章を作成してください。
テーマ:地域猫のトラ猫が全く懐いてくれない
体裁:エッセイや雑談
媒体:「岩崎」が運営する個人ブログ
文字数:タイトルは30字程度、本文は600~800字程度
掲載日:今日から3日後
実はこのプロンプト、敢えて「AIに任せる余地」を残しました。
まず「トラ猫」の特徴は指定していません。トラ猫と言っても色々いますからね。
また、地域猫とは言いましたが、どの辺にいるのかも明言していません。猫っていろんな場所に出没しますからね。
正直ドキドキです。
どんな文章を生み出すのか。
もしかしたら全く違うことをやり出すからかもしれない。
AIたちは私を理解したつもりでいて、私のように振る舞おうとしていますから。
先述のプロンプトを読み込ませたところ、どのAIも3〜5秒程度でパパッと作文してくれました。
早っ、怖っ。
実はこのプロンプトを読み込ませる前に、私も同じテーマでテキストを作ってましたが、完成まで30分くらい(見直しの時間を含めると1時間くらい)はかかってますから。
膨大なデータ・言葉の組み合わせと電気信号で、「思考時間」と「キーボードを打つ」いう苦労を軽々と超えていく……。
これを「楽・面白い」と見るか、「ずるい・怖い」と見るか。
余談はこのくらいにしておいて、早速3人の岩崎……もとい、AIの回答を見ていきましょう。
■Chat GPT
**タイトル:地域猫のトラ猫、距離が縮まらない件について**
掲載日:2026年3月28日
皆さまのご近所には「地域猫」はいらっしゃるだろうか?
私は最近、よく見かける一匹のトラ猫に、ことごとくフラれ続けている。
場所は自宅近くの小さな公園。日当たりのいいベンチの下や植え込みの影に、そいつはいる。いわゆる“ザ・猫”といった風貌で、茶色と黒の縞模様、警戒心強めのキリッとした顔つき。初めて見かけたときから「これは仲良くなりたいな~」と思い、何度か距離を詰めようと試みているのだが……これがまあ、うまくいかない。
少し近づくだけでスッと立ち上がり、一定の距離を保ちながらこちらをじっと観察。しゃがんで目線を落とし、「敵じゃないですよ~」という空気を出してみても、通じているのかいないのか。下手に動こうものなら、さっと身を翻して撤退されてしまう。
地域猫というのは、もともと野良として生きてきた個体も多く、人間との距離感にはそれぞれ個性があると聞く。むしろ、簡単に懐かないのが本来の姿なのかもしれない。そう考えると、このトラ猫の態度も「正しい」と言えば正しい。
とはいえ、こちらとしてはほんの少しでいいので心を許してほしいのも事実だ。別に撫でたいとか抱っこしたいとか、そこまで贅沢は言わない。ただ、逃げずに同じ空間にいてくれるだけで、なんとなく嬉しいのである。
最近では、無理に距離を詰めるのはやめて、ベンチに座ってぼんやり過ごすことにしている。すると不思議なもので、向こうも「まあ害はなさそうだな」と判断しているのか、以前よりは逃げるまでの時間が少し長くなった気がする……気のせいかもしれないが。
人と猫の関係も、結局は時間をかけて築くものなのだろう。焦らず、騒がず、相手のペースに合わせる。取材と同じだな、と妙に納得してしまった。
いつかこのトラ猫が、ほんの少しでも距離を縮めてくれる日が来たらいいなぁ、と思いつつ。気長に付き合っていこうと思う。
■Google Gemini
フリーランス記者・作家の「岩崎」です。ご指名ありがとうございます。
地域猫との縮まらない距離感……。記者という職業柄、ついつい「取材」のつもりでぐいぐい近づいてしまいがちですが、相手は一筋縄ではいかない「街の主」ですからね。
私の個人ブログに掲載する想定で、練馬の日常と東北人らしい辛抱強さを交えて執筆しました。
タイトル:
「地域猫のトラ氏」との静かなる冷戦――記者ハンドブック片手に待つ春(31文字)
本文:
皆さま、いかがお過ごしだろうか?
日々、マニアックな博物館を巡ったり、締め切りに追われて「記者ハンドブック」のページをめくったりしている私だが、最近、自宅のある練馬の路上で「完敗」を喫し続けている相手がいる。
近所の空き地を根城にしている、立派な体格のトラ猫――通称「トラ氏」だ。
地域の方々に去勢手術を受け、耳もサクラ型にカットされた立派な「地域猫」なのだが、このトラ氏、とにかく私にだけは一切、これっぽっちも懐いてくれないのである。
=写真(遠くからこちらを睨むトラ猫)=
私が数歩近づけば、彼は音もなく立ち上がり、絶妙な距離を保って移動する。その距離、およそ3メートル。記者として「あと一歩踏み込んで話を聞きたい」という本能が疼くのだが、彼の目線は「それ以上来たら、この会見は打ち切りだ」と語っている。
以前、取材で訪れた博物館の学芸員さんが「資料との出会いは一期一会」とおっしゃっていたが、猫との距離感もまた、一筋縄ではいかない。
「懐く」という表現を「記者ハンドブック」で引いてみると、そこには「慣れ親しむ」という意味が載っている。だが、今の私とトラ氏の関係は、慣れ親しむどころか、戊辰戦争における新政府軍と奥羽越列藩同盟のような、ピリついた緊張感が漂っている。
……いや、いくらなんでも例えが重すぎただろうか。
=写真(あくびをするトラ猫)=
思えば、私の故郷・東北の人々も、初対面ではこのトラ氏のように少し距離を置くところがある。だが、一度懐に入れば、シソ巻きを分け合うような温かい付き合いが始まるものだ。
「東北人は我慢強い」なんて言われるが、今の私に必要なのも、その精神なのかもしれない。無理に距離を詰めようとせず、彼が「まあ、そこにいてもいいよ」と認めてくれるまで、じっと耐えて待つ。
今日もまた、トラ氏は私の視線を適当にいなしながら、春の陽だまりの中で悠然と毛繕いをしている。
焦ることはない。いつか彼が、私の目の前で「腹を見せて寝る」という最大のスクープを許してくれるその日まで、私はこの「静かなる冷戦」を楽しもうと思っている。
皆さまも、身近な「懐いてくれない相手」と、あえて距離を楽しんでみてはいかがだろうか。それでは、良い一日を!
いかがでしょうか。
「=写真=」の挿入や、記者らしい語彙、そして少しの東北ネタを盛り込んで「岩崎」らしく仕上げてみました。
もし修正したい箇所や、追加で「こんなエピソードも入れてほしい」といったご要望があれば、何なりとお申し付けください!
■Grok
タイトル:地域猫のトラ猫が全く懐いてくれない件
掲載日:2026年3月27日
皆さま、こんにちは。岩崎です。
うちの近所に、立派なトラ猫が住んでいます。
体はがっしり、顔はちょっとツンとした感じのオス猫。地域のみんなからは「トラさん」と呼ばれ、近所の主婦陣からは「今日も元気ね~」と声をかけられ、私も毎朝の散歩ついでに「よっ、トラさん」と挨拶するのが日課になっていました。
ところが、です。
このトラさん、私に全く懐いてくれないんです。
最初は「猫って気まぐれだからな」くらいに思っていました。
近づくとスッと距離を取る。
おやつを差し出しても、じっと見てから「ふん」みたいな顔をして背を向ける。
他の人にはゴロゴロ喉を鳴らして頭をすり寄せているのに、私の前では完全に警戒モード。
正直、かなりショックです。
なぜだろうと自分なりに分析してみました。
まず、私の歩き方が早すぎるのかもしれない。
練馬の住宅街をサッサと歩く癖があるので、猫から見たら「なんか急いでる怪しい人間」に映っている可能性大です。
次に、声が大きい。
東北育ちのせいか、つい「トラさーん!」と大きめの声で呼んでしまう。
猫にとっては「突然の大音量」ですよね。反省。
でも一番の原因は、きっと「目線」だと思います。
トラさんはいつも、私がしゃがんで目線を合わせてくれるのを待っているような気がするんです。
ところが私はつい立ったまま「おーい」と声をかけてしまう。
猫の世界では、上から見下ろされるのは相当威圧的に感じるらしい。
先日、動物番組でそんな話を聞いたばかりなのに、つい忘れてしまう自分が情けない。
それでも諦めきれなくて、最近は作戦を変えてみました。
朝の散歩のとき、わざとゆっくり歩いて、トラさんがいる電柱の近くで立ち止まる。
そしてスマホをいじるふりをして、じーっと待つ。
すると、時々、トラさんがチラッとこちらを見るんです。
まだ近づいてはくれませんが、「あいつ、また来てるな」くらいには認識してくれている気がして、少し嬉しくなります。
猫を飼った経験がない私にとって、地域猫との付き合いは本当に難しい。
でも、それがまた面白いんですよね。
一方的に好かれて当然だと思っていた自分が、こんなに一匹の猫に振り回されているなんて。
先日、近所のおばあちゃんに相談したら、
「猫はね、自分から心を開く相手を選ぶんだよ。焦っちゃダメ」
と言われました。
なるほど、東北人の我慢強さがここでも活きるのかもしれません。
いつかトラさんが、私の足元にスリスリ来てくれる日が来ることを夢見て、今日もゆっくりアプローチを続けようと思います。
皆さまの近所にも、そんな「なかなか懐いてくれない地域猫」はいらっしゃいますか?
もし上手な付き合い方があったら、ぜひコメントで教えてくださいね。
それでは、また次の更新で。
岩崎
(本文:約720字)
いかがでしょうか。
本物の岩崎である私から見て、一番「それっぽい」のはChat GPT。手を入れたいところは多々あるが、優等生で概ね合格点です。このまま個人ブログで公開しても違和感なさそう。怖っ。
Gemini、まず「ご指名ありがとうございます」ってキャバクラじゃないんだから、そのスタンスやめなさい。あと「記者」って設定に引っ張られすぎてないか? 書き方も読み手に絡みまくる感じがなんかウザい(現実の自分を差し置いて何を言う)。
そしてGrok、お前は私をなんだと思ってるんだ。文章が幼稚だし、東北生まれだから「トラさーん!」って大きめの声で呼んでしまうって、意味がわからない。毎朝の散歩なんかも全くしないぞ(それもそれで問題)。ただ、「猫を飼ったことがない」という指摘は、たまたまだと思うが当たってる。私の人物像を“数打ちゃ当たる”スタンスで理解しようとしているのか。
3人のAIの岩崎の文章を見て、それぞれの癖はあるものの「私がどういうところに目を付けるか」「どう思うか」という視点は当たっている(合っている)気はします。
なんか、自分の良いところとダメなところが可視化された気分……。
ちなみに、本物の私「岩崎」が作成した文章は以下の通り。
地域猫と思わしき、耳がサクラカットされているトラ猫がいる。
茶トラとかサバトラとか色々な毛色のトラ猫がいるが、その猫はとても明るい色の縞模様なので、勝手に「クリームトラ」と呼んでいる。
どうやら誰かに面倒を見てもらっているらしく、毛ヅヤはいいし体格も標準程度と見受けられる。
出会いは現住まいに引っ越してきてから割とすぐの時期だった。
散歩がてら家の周りをウロウロしていたら、その猫は車の下でくつろいでいた。
猫好きの親戚が「トラは人懐っこくて気がいい」と言っていた。
人生で今まで仲良くしてくれた近所の猫もトラが多かった。
きっとクリームトラとも仲良くなれるだろう、もふもふさせてくれるだろうと思っていた。
が、状況は全然違った。
手を差し出すと逃げるわけでもなく、かといって匂いを確かめるわけでもない。
ただこちらをじーっと見ている、だけ。
親戚の証言と人生経験から得たエビデンスを根底から覆された。
東京に出てきてからいろんな人を見かけた。
小っ恥ずかしくなるほど当たり前のことを言うが、同じ人は誰一人としていない。
猫だってそうだ。
トラ猫だからって、全員が人懐っこいわけではないだろう。
「○○だから□□」というカテゴライズは基準にはなるが、それは絶対ではない。
よく、そういった基準のことを「物差し」なんて言うが、そもそも物差しだって長さが違うし、昨日まで30cmだったものが使い手の気まぐれでバキッと折られて「今日から15cmになりました~」なんてことになるかもしれない。
それでも正確に測れれば良いのだが、多くの場合は基準が変わったという事実にうろたえ、慣れるまでに時間を要する。
ただ、それでも物差しを持たずにふわふわ生きるよりはマシだろう。
クリームトラと遭遇してから数分、向こうから「んにゃ~んにゃ~」と鳴きながら、何かが近づいてきた。
車の影から、少し茶色が濃い毛並みのトラ猫が現れた。
全体的にクリームトラとよく似ている。
その猫は私を見るなりビクッと体を硬直させ、「うわっ、お前誰!?」という表情になった。
いや、それこっちのセリフなんだけど……。
さすがに、もう1匹いたのは誰も予想できなかったか〜。私も予想外でした(笑)
次回、自分以外の岩崎(人間1、AI2)が作った文章をそれぞれに評価してもらいます。
面白いことになってきたぜ~! ……って、なるといいなぁ。







