しんしんと雪降る夜にこそ沁みる、「みぞれ酒」を自宅で
冬といえば日本酒は熱燗にする、という方も多いと思う。
しかし、私の場合は暖まりすぎると顔が赤くなってしまうので、寒くても専ら冷酒派である。
そこで、飲む前にはたいてい冷凍庫にワンカップを入れている。
ワンカップに落ち着いた経緯としては、単純に飲む量を把握しやすいというのが大きい。
もちろんお値段がリーズナブルなのも魅力の一つだ。
しいて言えば形状の関係で、最初の方はお猪口に注ぐと零れやすいのが玉に瑕だが、そこは私の不器用さも一因であろう。
そんなこんなで冬のワンカップを冷凍庫で冷やすにあたり、気付いたことがある。
冷やしすぎた時がどうも不思議なのだ。
一定以上冷えると凍るのは当然だが、見た目からすると透明そのものであり、固まっているようには感じられない。
そして、プルトップをぱちんと開けた瞬間、下のほうから急速に、ぶわわ、と白くその身を染め変えるのである。
度数が強い酒は凍らない、とは聞くものの、それともまた違っていて何とも趣深い。
とはいえ、何しろ化学に疎い人間なので、こんな現象はもう解明されているはずだと調べてみた。
すると出てきたのは、「みぞれ酒」という過冷却を利用した日本酒の楽しみ方であった。

画像引用元:朝日酒造株式会社
◆みぞれ酒の正しい作り方
①冷蔵庫で冷やしておいた日本酒を容器に入れる
②容器を冷凍庫に入れる ※この時に、グラスやお猪口も一緒に冷凍庫で冷やしておくのがおすすめです。
③約90分ほど冷やして過冷却状態になったら、一緒に冷やしておいたグラスやお猪口に少し高い位置から一気に日本酒を注ぐ
冷凍庫で冷やす時間はあくまでも目安です。
ご家庭の冷凍庫の温度や状態にも左右されるため、冷凍時間は様子を見ながら、カチカチに凍らないように調節してください。
引用元:朝日酒造株式会社
日本酒は通常マイナス7℃~10℃ほどで凍るそうだが、ゆっくりと静かに冷やせば液体の状態を保つことができる。
それをグラスに注げば、その瞬間に氷結してシャーベット状になる……というものらしい。
ただこの「注いだ途端に凍る」というのがなかなか難しいようで、私が作った(?)のもみぞれ酒とは今一つ言えない代物な気がする。
とはいえ、口に含んだ際のふんわりと柔らかい舌触りは心地よく、味はおそらく近い!……と思いたい。
静まり返る寒さ厳しい夜、暖かい部屋の中で傾けるみぞれ酒もどきに、「雪を飲んでいるみたいだ」と内心で独りごちる。
お手軽にきめ細やかなフローズン日本酒を味わいたい方は、ぜひカップ酒を一度冷凍庫に入れてみてはいかがだろうか。







