秋の入口、美術館へ。「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」へ行ってきた

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

7、8月と学校通いで体力勝負だった日々が終わり、ようやく余暇を楽しむ余裕ができた。

暴力的ともいえる酷暑の日々が少し落ち着きを見せ、過ごしやすい気候の日が増えてきて嬉しい。ようやく秋の入り口だ。

そんなわけで、落ち着いたら必ず行こうと決めていた東京都美術館で開催中の「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」へ行ってきた。

 

今回の展示は、弟テオと義妹ヨーが守り続けた「ファン・ゴッホ家のコレクション」に焦点を当ててているのだが、印象に残ったのは、本展のポスターにも使われていた《画家としての自画像》。

ゴッホが描く自らの顔には、オレンジ、黄、緑といった様々な色が重なり合い、見事な陰影を作り出していて、どうしてこんな色使いができるんだろうと、かなりの時間この作品を鑑賞してしまった。

他にも、ゴッホが浮世絵にかなりの影響を受けていたり(ジャポニスムについて調べてみたくなった)、住む場所によって変わる作風や色使いといった変化(最初の頃は割と暗い色使いだった)、そして大規模空間での映像上映が体験できるイマーシブ・コーナーなど、見所は多数で楽しめた。

 

展示を見終えたあと立ち寄ったのが、同館内にある「美術情報室」。ここには美術図書や展覧会カタログ、美術雑誌などを自由に閲覧でき、展覧会から一転、静かに余韻を味わえる居心地の良い空間になっている。

ゴッホに関する図書も多数あってゆっくり楽しめたし、鑑賞体験をより深められるのでこちらも併せておすすめ。

 

ところで私は平日の昼頃に行ったのだが、それでもなかなかに混んでいたので、土日祝日はどのくらいの混雑になるのか。

人混みが落ち着いている時間帯を狙って、また鑑賞したいと思う。

 

展覧会名:ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢

会期:2025年9月12日(金)—12月21日(日)

※土日、祝日および12月16日(火)以降は日時指定予約制

会場:東京都美術館(〒110-0007 東京都台東区上野公園8−36)

開室時間:9:30-17:30、 金曜日は20:00まで (入室は閉室の30分前まで)

休室日:月曜日、 10月14日(火)、 11月4日(火)、 11月25日(火)

※10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)は開室

公式サイト:https://gogh2025-26.jp/

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズ、お茶を飲みながらぼんやりすること。

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