道徳、マナー、常識。
自分の無神経さや常識のなさに端を発した揉め事でも、注意されたり、なんかいえばパワハラだのモラハラだのコンプライアンスだの、人を追い落とす道具の様に使われ始めた品行方正病が蔓延していると思うのですが、この空気はどうなっちゃうんだろう?
大谷翔平をはじめとして、野球の侍ジャパンやサッカーの日本代表。品行方正なことが最高の美徳の様に、報道する側は一生懸命語り、さも日本人の民族レベルも世界一になった様な言い方をしているのには違和感がある。
そんなの、人それぞれだろう。
対して、今は少なくなった中国人観光客のマナーの悪さがずいぶん話題にもなっていたけど、
よくよく見ていると、まだ日本人だって質が変わっただけで変なのがいっぱいいるんですよ。
欲の隠し方や態度の使い分けが絶妙に上手いだけです。
先日、地下鉄銀座線の渋谷駅のホームで電車を待っていたら、到着した電車から降りてきて改札に向かうサラリーマン風男がいて、歩きながら真剣にスマホを見ている。
その反対側、電車に乗ろうと改札を入り、歩いてきた学生風の若い男がいて、そいつも歩きながらスマホを熱心に見ている。
僕は電車に乗り込んで発車を待ちながらホームを眺めていたら、予想通り、ものの見事にその二人は正面衝突した。歩きスマホ同士の激突。
まあ、ぶつかり方は大したことはなかったのだが、若い方が何してくれとんじゃい的にサラリーマンにくってかかった。あぶねえだろ、と。
どの口が言うとんじゃい、と思って見ていたら、なんだこらてめえ!とスーツのおじさんも怒り出した。ぶつかってきたのはお前だろ!
それも違うと思うんだけどなあ、と思いながら見ていたら掴み合いを始めた。
なんだこら、なんだこら、なんだこら、と言い合っている。
他に言うことないんかい?と思って見ていた。殴り合いを始めたら止めに入ってやるか。
やる根性もなさそうだし大丈夫だろう。長引けば駅員が来る。
電車が発車したらごめんなさいね、と思っていたら周りの人たち3人くらいがスマホを構えてその光景を録画している。
気持ち悪いねえ君たち。録画してないで止めてあげなよ。
なんか、バカとバカが大義のない喧嘩をはじめて、バカが録画してSNSのネタにしよう、という光景がとても奇妙だった。
この光景は今の日本の気分を象徴しているように見えた。
僕たちの若い頃と比べて、治安は確実に良くなっている気がします。
ヤンキーみたいなのがいなくなったし、暴走族もたまに見かける程度です。
まあ姿ややり方を変えて何かしら存在するんでしょうけど、あからさまに悪そうなやつは少ない。
現在の義務教育では、道徳が「道徳の時間」から教科になって、教材として検定教科書が導入され、年間35時間の授業が確実に実施される体制だそうです。画一的な心情理解から、多様な価値観に触れ、多面的・多角的に考える授業への改善が進んでいる、と書いてあります。
ただ気になるところは、情報モラル、生命の尊厳、共生社会の形成など、現代社会が直面する課題を題材とした指導が重視されているらしいんですが、もっと身近なところでの礼儀というか
作法みたいなものをちゃんと教えて欲しいと思うのです。歩きスマホやめろバカ、とか、です。
コンビニに入る時に、店から出てくる人とカチあったら、出てくる人を先に通す、とか。
雨の日にさして来た傘を建物に入って畳んだら、平気で横向きに持ってる奴がいるけど、エスカレーターで後ろの人に刺さって危ないよ、とか。
自転車で歩道を走ったらいけないんだよ、とか。
歩行者の信号無視や斜め横断はやめろ、とか。
音を立てて物を食うな、とか、くしゃみをするときは手で押さえろ、とか。お口が臭くならない様に注意しましょう。
電車で足広げて座るな、とかさ。
そういうことは躾の問題レベルで親が教えるべきかもしれない。
ただ、そういうことすらできない親も多いし、子供は大人をよく見ている。
大人の方がダメかもしれません。
信号のない横断歩道で子供が手を上げて道を渡ろうとしているのに、停止線で止まらないで素通りしていく車が多い。めんどくさいのか気づかないのか。
これは捕まれば道路交通法違反だけど知らん顔。
朝、自転車で子供を保育園に送る時に、なるべく大通りじゃない道を選んで通るのだが、お母さんらしき人が子供を2人連れて道いっぱいに広がって歩いていた。
後ろから自転車で通りたい僕は、チリンチリンと音を鳴らして通ろうとしたら、お母さんが子供達に、「危ないから左に寄りなさい」と恨めしそうに言った。
その感覚がちょっと違うのだ。危ないからじゃなくて、「他人の邪魔だから道に広がって歩くな」と教えろ。
つまり大人が、外に出たら他の人もいっぱいいるんだから、自分の行動が他人の迷惑にならないか?と教えなきゃいけない。ところが、ちゃんと気を遣って行動するということができていないし考えてもいない無神経な人が多い。
こいつらは自分の会社や学校などオフィシャルな場所では品行方正だと思う。
自分の無神経さで人の気分を害しておいて、攻撃されればコンプライアンスを武器に反撃するだろう。
とにかく周りの状況を見て欲しい。
ちょっと気を遣えば揉め事なんか起きないで済む様なことばっかりなのに。
それどころか、子供にも教えられないし、そういう大人をみて子供はそれでいいんじゃん、と思うのだろう。
一回、法的に罰則があるわけじゃないけどこんなことしちゃダメよ、というリストを作って大人に配りたい。そこを道徳として認識しないで多様性も生命の尊厳もクソも無い。
そういうことを強く言うとモラハラだのなんだのって言い出してめんどくさそうだけど、金八先生も中学生日記も放送のない今は誰が教えてくれるんだろう?
大谷翔平の素晴らしいところは、めいいっぱい他人に気を遣って、球場の中でも外でも他人の迷惑にならない様に気をつけていながら、あれだけの活躍をする、というところだとちゃんと理解した方がいい。
周りにいる他人、それがたとえ対戦相手であってもライバルであっても、お互い気持ちよく野球ができないと嫌じゃん、という態度なのだろう。
自分のことしか考えてない、他人からの見られ方ばかり気にした品行方正病の奴らがボロを出し、他人から注意されて、恥ずかしくなってヒステリックに怒り、モラハラだのなんだの言い出して反撃しようとする、と言うパターンが日本の流行なんじゃなかろうか?
小さいね。
昔より精神的な治安は悪いのかもしれない。







