2025年8月29日（金）、TOHOシネマズ六本木にて映画『8番出口』の初日舞台挨拶が開催され、二宮和也さん 小松菜奈さん 河内大和さん 川村元気監督が登壇。

本作品は、インディーゲームクリエーターのKOTAKE CREATE氏が一人で制作し、累計販売本数200万本超（2025年8月29日時点）を突破した話題のゲーム「８番出口」を実写映画化したもので、ループする地下通路の中で、プレイヤーが奇妙な「異変」を見つけながら「８番出口」を目指すというストーリーだ。

入口と出口が全く異なる映画。

“迷う男”役を演じた二宮さんは、「数あるいろんな映画の中から、ヘンテコな映画を選んで…。入口と出口が全く違う映画はなかなかないと思うので、みんなで作品を共有できてうれしい」と述べた。
“ある女”役の小松さんは「改めてスクリーンで見ると、ゲームの世界観の再現度が本当に素晴らしくて圧倒された。自分もプレイヤーになって見張られているような疑似体験ができる面白さがある。ぜひ考察して楽しんでいただければ。」
“歩く男”役の河内さんは「おじさんがなぜ歩いているのか。なぜ笑っているのか。皆さんの感想を楽しみにお待ちしております！」
川村監督は「プロモーション中は言えないことが多くて苦しかったけれど、これで（公開されて）ある程度はお話しできるかも。入口の印象と、見終わった後の出口の印象がかなり違うと思う。その感情を、これから見る人たちにうまく伝えてもらえるとうれしい。」
とそれぞれ挨拶を述べた。

ゲームが原作であるがゆえに映画の作り方も少々変わっていたようで、随時現場では話し合いが行われて台本が書き換えられ、小松さんは最初声のみの出演予定だったが、結果顔を出すことになったりするなど様々な試行錯誤を経て本作品は作り上げられた。

また、監督と出演者のこだわりも強く、
監督は「黄色」の背景を、塗り直しては乾くのに2日待ってまた塗り直して、、、と黄色が出す微細な印象の違いにこだわり、
河内さんは二宮さんの演技に合わせ、毎回同じタイミングで現れ、同じ位置で話しかけられ、同じタイル位置で曲がり、同じ顔で笑う、といった演技を行うなど、まさに職人技だ。
ゲームをやりこんだ方ほど、本作品を見て感動するのではないだろうか。

二宮さんの「いかに原作を敬愛しながら、きちんと実写化できるのかを検証しながら行った。」という言葉が印象深い。

世界から注目される作品に

日本でも注目の本作品は、すでに海外からも様々な注目を集めている。
「第78回カンヌ国際映画祭」招待に続き、「第50回トロント国際映画祭」センターピース部門、および「第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭」コンペティション部門、第30回釜山国際映画祭のミッドナイト・パッション部門への出品のほか、既にアジア、ヨーロッパなど100以上の国と地域での上映が決定している。

さらに、韓国を代表する俳優陣が出演してきた毎年完売必至の人気プログラム「アクターズハウス」に二宮さんが日本人俳優として初登壇する。「アクターズハウス」は、演技力だけでなく、スクリーン内外で際立つスター性を放ち、高い評価を得ている俳優にスポットをあて、俳優自身の魅力に迫るトークプログラム。

日本の映画、日本の役者が世界から注目されるというのは嬉しい限りだ。

キャストにも”異変”が？！

映画にちなんだ”異変”に関するテーマトークの際、どうやら最近二宮さんに異変があったそうで…？皆さんは果たしてお気づきだっただろうか。（異変があったのは8月29日（金）23時59分まで）
二宮さん自身も、ファンの方からのコメントで気が付いたそうだ。
そして、河内の髪にも異変が・・・?!

最後二宮さんは「僕らのエンターテインメントは有事の際では自粛をせざるを得ないもの。いま映画が封切られるのは幸せなこと。いろいろな作品を作り、こうしたとがった映画も作ることができる。これからも新しい作品にスクリーンで出合っていただければ」と客席に呼びかけた。

映画『8番出口』公開に伴い、東京メトロ脱出ゲーム（2025年11月3日まで）の開催や、川村元気監督自ら書き下ろした小説『８番出口』が出版されるなど、様々なプロモーションイベントも開催中。要注目だ。

あなたもぜひ、”8番出口”を探してみてはいかがだろうか？

©2025 映画 「８番出口」製作委員会

川村元気監督のインタビュー記事（Viva！映画）はこちら