涼しい部屋で国宝めぐり『e国宝』

東京
コピーライター
TOKYOそういえば日記 76
コジマカツヒコ

史上最高に暑かった2025年の夏。「使い道のない夏だった」とでも言いましょうか。

海で泳ごうにも山へ登ろうにも道中が暑過ぎる。辿り着いた頃には汗が枯れてアタマが痛くなってきてしまう。

 

そんな8月でしたが、面白かったなぁ〜と感じた思い出はお盆に観に行った映画『国宝』。

 

歌舞伎はまるで予備知識がなくてしかも3時間の長丁場。前評判の高さだけで映画館に入ってみたのですけれど良かった!! 

梨園の華やかなオモテも暗くて重いウラ側も、なんというか「微粒子まで写し取っている」かのような素晴らしさ。

伝統文化の貴重な記録としても後世、語り継がれる予感がします。

 

さて、国宝といえばもうひとつおすすめしたいものが。

 

2月に『コタツから国会図書館めぐり』と題して国立国会図書館のデジタルライブラリーをご紹介しましたけれど、日本の国宝にも同じようなライブラリーがあることを知りました。

 

名前は『e国宝』。

 

どんなものかというと国立文化財機構が所蔵する国宝・重要文化財を高精細の画像で鑑賞することのできるWEBサイト&アプリです。

 

もともと貴重な国宝や文化財を高精細のデジタル画像で残す取り組みとして始まりましたが2020年に大規模アップデートが施され、WEBサイト・アプリともにデザインが一新。あわせて東京・京都・奈良・九州の4つの国立博物館に加えて奈良文化財研究所のコレクションも加わり、アプリでは約1,000点を閲覧することができます。

 

『e国宝』のいいところ。

 

まず『e国宝』では画像の拡大が可能なのです。しかも拡大しても画質が劣化しません。

 

展覧会に行ったとき「展示物が遠いな」「ガラスの反射がちょっと邪魔だな」と感じたこと、あると思います。

『e国宝』なら、筆遣いのわずかなかすれや紙の質感まで大きくとても綺麗に観ることができます。

 

もうひとつは、すべての作品に解説が付いていること。

 

これも皆さん経験があると思うのですが、お目当ての展示物の前まで来たとして「作品の解説が小さくて読みづらい」「ぜんぶ読んでいると後ろで待っている人に悪いので途中で断念」。

そういったストレスがありません。のんびり自分のペース(と視力)で解説を楽しむことができます。

 

そして、なんといってもタダ!!  無料!!  会員登録なども必要ないですしダウンロードしてすぐに閲覧できます。

 

もちろん一番贅沢なのは展示物をじかに観ることではありますけれど、真夏日が続きそうな今年の秋はスマホやパソコンで国宝めぐりを楽しんでみてはいかがですか?

 

 

独立行政法人国立文化財機構「e国宝(WEB版)」 https://emuseum.nich.go.jp/top?langId=ja&webView=0

 

「e国宝(アプリについて)」 https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2068

プロフィール
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コジマカツヒコ
9月はレッド・ツェッペリンの映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』も楽しみですなー♪

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