クリスマスといえばサンタ

仙台
フリーランス記者・作家
スーパーいわちゃんねる!クリ目版
岩崎

 もうすぐクリスマス。街はクリスマス関係の装飾とイルミネーションで彩られ、音楽までクリスマス仕様。クリスチャンが総人口の1パーセント弱である日本において、毎年誰かが準備のGOサインを出しているわけではないのに、徐々に足並みが整っていく様子は見ていて不思議である。他の外来行事を見ていても似たような感じで、特に近年はハロウィンが定着しつつある状況に驚いている。その発端は企業がビジネスとして仕掛けているケースがほとんどだが…そう考えると、日本人のメンタルはウナギを売りたくて「土曜の丑の日にウナギを食べる」という習慣を江戸時代のどなたかが提案し、プロモーションを仕掛けた頃とあまり変わっていないのかも知れない。

 さて、クリスマスと言えばサンタクロース。残念ながら、私自身は幼い頃その存在を信じることができなかった。なぜならミッション系の幼稚園に通っており、クリスマスが近づくと大体園長先生がサンタの格好をしていたので「サンタクロース=園長のコスプレの産物」という認識になってしまったためである。それは置いといて、サンタクロースを記号化すると「赤」「白」「三角帽子」「ふわふわ」がポイントになるであろう。LOFTやドン・キホーテでコスプレグッズの棚を覗くと、普通のセパレート型やワンピース型など様々なタイプのサンタ衣装が陳列されているが、上記4項目はそのすべてに共通していると言っても過言ではない。この時節ならではの光景である。

 以上を踏まえた上で、まずはこちらをご覧いただきたい。

《かわいいですね》

 これは宮城県の観光PRキャラクターのむすび丸である。この非の打ちどころがないかわいさ…かわいい。本当にかわいい。

《かわいいですね》

 普段は甲冑・祭り仕様・運動着の3種類の衣装を出演先によって変えているが、12月になると

《かわいいですね》

 期間限定でサンタバージョンが登場する。かわいい。かわいいにかわいいを上乗せした結果、かわいさが溢れて大変なことになっているという典型例。

 某喫茶店でなんちゃらフラペチーノに全のトッピングを追加注文、あるいは某ラーメン屋でニンニク野菜アブラ全増しにした結果「お腹いっぱいだから夕飯いらない…」とお母さんに伝え、怒られるレベルのかわいさである。

 天気に例えるなら「かわいいビッグウェーブ」、いや、「かわいいハリケーン」と言ったところか。「かわいいスコール」でもいいな。でもスコールって外国の話だから、日本に置き換えると「かわいい狐の嫁入り」が適切か?あとは…えーと、うーんと…。かわいい…。

プロフィール
フリーランス記者・作家
岩崎
フリーランス記者・作家。メディア関係の仕事に就く傍ら、書いて撮って編集・デザインして発信できる「平面系マルチクリエイター」を目指す平成元年生まれ。巳年・蠍座の女。本家ブログは「スーパーいわちゃんねる!」で検索。宮城県出身、東京都在住。令和元年最後の投稿がこれで許されるのか。皆さまよいお年を。

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