住所のない名刺

東京
コピーライター
TOKYOそういえば日記 47
コジマカツヒコ

打ち合わせの帰り道、偶然知り合いの女性ライターに会いました。

えー10年ぶりくらいだねぇ。今どうしてるの。

 

よくある立ち話をしたのですけれど、話の終わりに

 

「名刺、新しくなったのでもらってください」

 

と差し出された名刺には

 

フリーライター  川口順子

 

肩書きと名前。それと裏には電話番号とメールアドレス。

(ちなみに川口順子というのは仮名です)

 

「あ、最近は住所記さない人が多いんですよ~」

 

とのこと。

 

後日。その名刺のことがなんとなく気になって代理店のディレクターに

住所のない名刺って増えてます? と訊くと「けっこういますよ特に女性で」。

 

理由はお察しのとおりプライバシー。

 

職種によるのでしょうけれどライター系の仕事って殆どアシスタントが

要らない。分業もしづらい。設備だってパソコンとプリンターがあれば足りるので

結果、仕事場はたいてい自宅の一室だったりします。

だから名刺の住所はイコール自宅になってしまうことが多いのです。

 

自分は男だから無頓着だったのでしょうけれど考えてみると

ストーカーの可能性とか地味に怖いわけです。

 

社員の住所録というのも今は無いみたいですね。昔は会社が社員の住所録を刷って

配っていたりそういうのが普通にありましたけれど激減しているようです。

 

住所を積極的に撒くことってもう必要ないのでしょう、たぶん。

書類や紙の資料を送ってもらう時はメールで住所をお知らせすれば良いわけで。

 

なるほど特に困らない。私も次に名刺を刷る時は住所を省いてみようと思っています。

 

そういえば若い頃、会社を辞めて無職になった吉田さんという先輩が名刺をくれたことがあって

そこには「何でもお手伝いします」というキャッチコピーと名前だけが書かれていました。

『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造みたいでさすがにアレはなぁ。。。

 

 

 

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コジマカツヒコ
केवल पता हिंदी में लिखना भी एक अच्छा विचार है। (住所だけヒンディー語で記すのも良いかもしれませんね!)

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