駅キャラよ、悲しみの鉄道愛を見せろ

東京
フリーランス記者・作家
スーパーいわちゃんねる!クリ目版
岩崎

 ゆるキャラ愛好家として、宮城県の「むすび丸」や熊本県の「くまモン」、練馬区の「ねり丸」など自治体のキャラクターだけではなく、企業や団体・組織のゆるキャラにも目を向けている。

 個人的に「次流行る!!(というか流行ってほしい!!)」と思っているのが鉄道駅のゆるキャラ。略して「駅キャラ」とでも呼ぼうか。

 私の知る範囲の駅キャラといえば、JR仙台駅の「トキムネくん」だが、もちろん駅キャラは彼だけではない。まだ見ぬキャラクターが全国にいるはずだ。

 で、今回はJR山手線の駅キャラに注目したい。現段階で2体確認している(他の駅の情報募集中)。

 1人目は渋谷駅の「しぶやぎ」。渋谷+ヤギ、の安直な……いや、シンプルでわかりやすいキャラクターである。

 レール状のツノのお手入れが大変そうだが、見つけた時はその可愛らしさと完成度の高さに唸った。構内の掲示物にちょこちょこ登場しているので、渋谷駅を訪れた際はぜひ探してみてほしい。

 そして2人目大崎駅の「おうさき」。来年2月の開業120周年に向けて誕生したらしい。

 こちらも大崎+ウサギのシンプルな存在だが、特筆すべきは「設定」。ハの字眉毛は「『大崎は何もない』『大崎駅止まりの山手線はいらない』『他の駅と間違えました』などと言われ続け、悲しくなって眉が下がったから」らしい。

 そ、そんなことないよ!! 大崎は素敵な駅だよ!! この日だって私、大崎駅で乗り換えがあって……ハッ!!

 おうさきがこっちを見ている。「それって大崎で下車してないよね?通過してるよね?」と言いたげな眼差し……ご、ごごごめんね!! でも大崎駅が便利なのは確かだからね!! そこは自信持っていいからね!!

 それにしても、アニバーサリーで生まれたキャラクターがこんなに切ない設定でいいのだろうか。それとも逆に、現状を素直かつ正直・忠実に設定に活かした関係者に一目置くべきか。そしておうさきの眉毛が上がってV字になる日は来るのか……いろいろ気になるところである。

 今後、他の駅でも新たな駅キャラが登場するかも知れない。自分の利用する駅にかわいいキャラクターがいたら、ちょっとテンション上がるかも。

プロフィール
フリーランス記者・作家
岩崎
メディア関係の仕事を経て、書いて撮って編集・デザインして発信できる「平面系マルチクリエイター」を目指す平成元年生まれ。巳年・蠍座の女。本家ブログは「スーパーいわちゃんねる!」で検索。宮城県出身、東京都在住。タイトルの元ネタ「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」については詳しく知らない。

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