STORYはHISTORYになる。愛媛から全国への事業展開!
クライアントと「一世紀を超えてお付き合いのできる広告企画会社」へ。そんな夢を掲げ、邁進(まいしん)しているのが、愛媛県松山市でWeb制作やシステム開発、広告企画などを行うトエビス株式会社です。社名は「to 恵比寿」に由来し、「お客さまの商売繁盛にお導きしたい」という気持ちを込めています。100年続く会社作りを目指しているという富田さんにお話をお伺いします。
ITビジネスに興味をもち、独自の企画を胸に独立
立ち上げまでのキャリアを教えてください。
愛媛出身の私は、愛媛大学を卒業後、ITベンチャー企業の営業として就職しました。高校や大学は理系を専攻していたものの、ホームページの制作やシステム開発の分野は専門外。知識ゼロの状態から仕事をこなしつつ、ホームページを作る流れや進め方について、一つ一つ覚えていきました。
営業の仕事にも少し慣れてきたころ、自分の中で温めていた企画を「やってみよう!」と思い立ちました。ちょうどそのころ、同じ志をもつ男性に出会い、意気投合。2人で会社を立ち上げることになったのです。
温めていた企画はブライダル関連のもので、Web上に新郎新婦のページを作成し、結婚式の参列者との写真の共有などのやりとりができるコミュニケーションツールの提案でした。しかし「一度きりの人生、納得いくように、自分の思うように生きてみよう」ということで解散したのでした。
会社を設立したきっかけを教えてください。
2004年、ホームページ制作とブランディングを主軸に置いた『トエビス』をスタートしました。順調に仕事も増え、従業員数も十数名に増加していったものの、7年後の11年、危機に直面しました。
従業員の採用に関して、熱意のある人であればどなたでも歓迎していたため、従業員の得意分野に偏りがあり、従業員数は多いのに仕事が回せないという危機的な状況に陥っていました。「このままでは、存続できない」と判断し、人員を減らしリスタートすることにしたのです。そこから一気に業績が伸び法人化しました。
得意な仕事に注力することで、自ずと仕事の回りがスムーズになり、売り上げも伸びていきました。「採用に関して、熱意や人となりも重要ですが、時間がかかっても会社にとって今必要な人を採用することが重要」と改めて感じ、良い教訓になりました。
いずれは会社を立ち上げたいという思いはおもちでしたか?
実家が商売をしていて、その父の姿を見て育ったこともあり、商売というものに興味をもっていました。
その影響もあり、大学のころに友達と中古家具を修理したり塗装したりして、フリーマーケットで販売しました。実は、この大学時代の中古家具の販売の中で、現在の起業にもつながる貴重な経験をしたんです。その日もいつものように、フリーマーケットで家具を売っていたのですが、そこに1つ塗装したばかりで、すぐには売ることができない白い椅子があったんです。そこへその白い椅子を購入したいという女性が現れたので、事情を説明すると、その女性が「後で買いに来るから」とその場を立ち去って行ったんです。それから時間が経ち、もうフリーマーケットを閉めようかと思っていたとき、再び来店されて、「ありがとう」と言って喜んで白い椅子を買って帰られました。
その姿を見て心が動かされたことを今でも覚えています。この経験を通して、自分でも人に喜んでいただけるような商売をしたいと思うようになりました。
「お客さまに喜んでいただけるように」というお客さま目線を、トエビスではとても大事にしているのです。
「ぬくもりのあるイノベーションを。」その言葉に込められた想いは?
事業内容について教えてください。
現在のメイン業務は、WebサイトやECサイトの制作、システムの開発・保守運用、デジタルマーケティング・Web広告、ブランディングです。
もともとはホームページの制作がメインでしたが、クライアントとお話をしていく中で、自然に業務の範囲が広がっていきました。
中小企業様から上場企業様まで、幅広くお仕事をさせていただいております。
貴社の強みを教えてください。
私たちはディレクション×クリエイティブ×テクノロジーを軸とし、Web領域を起点とした総合的なITサービスをご提供しています。大切にしていることは、「もの」を作るだけに留まらず、その先にある「目的」までを見据えること。
お客さまに寄り添いながら課題の本質を捉え、多様なニーズに応えるものづくりを実現していくことを強みとしています。期待の一歩先を掴むような、熱い想いのこもった”ぬくもりのあるイノベーション”で新たな未来を描いていきたいです。
社員のモチベーションを上げるための「評価制度」の導入
社内の環境作りで意識されていることはありますか?
当社では、社員のモチベーションを上げるための「評価制度」の策定を行いました。各自の目指す目標が明確になり、社内での自らの立ち位置を確認できるものとなっております。新規雇用に関してもこの評価制度にそって、今必要な人物像の洗い出しと、採用面接時に必要としているスキルの確認がしやすくなりました。
今はまだ小規模ですが今後人数が増えていくにあたり、この「評価制度」を作っておいてよかったと言える日がくるのを信じています。
現在、力を入れている事業について教えてください。
弊社の今までのECサイト開発、運用のノウハウを凝縮し、ネットショップを誰でも簡単に開設できるサービス「FAVE(フェイヴ)」を開発しました。海外販売にも対応、さらにAIが集客支援してくれることで、従来の立ち上げて終わりではない、売れるECサイトを誰もが運営できます。
今後、FAVEをよりニーズにあったサービスへと育てていきたいですね。
世の中を、もっと笑顔あふれるほうへ。
どのような会社にしたいとお考えですか?
トエビスという社名には、クライアントを商売繁盛の神様である「恵比寿さま」に導きたいという想いが込められています。相手を想う柔軟な思考をもつことが、小さな行動を生み、やがて大きな進化につながる。その先にはきっと、たくさんの喜びや笑顔がある。 トエビスは関わるすべての人と感動を共有できるパートナーでありたいと願っています。そうすることで一世紀を超えて愛される会社になれると信じております。
現在リモート社員のいる都道府県の拠点化、海外人材を日本に招いての正規雇用など、日本全土に止まらない、世界にも羽ばたいていける会社にするための準備を始めています。
一緒に働くクリエイターに対して、会社としてどのようなことを求めますか?
STORYをHISTORYにし、一世紀を超えて社会やクライアントと共存できる会社を存続させるためには、信頼を獲得し、リピーターを増やしていく必要があります。そのために、「お客さま発想・アップデート思考・やり抜くチーム」というVALUEを大事にしています。
お客さま発想:いつもお客さま視点に立ち、お客さまとともに考え、ともに笑い、ともに進む。
アップデート思考:ディレクション×クリエイティブ×テクノロジーをアップデートしつづけ、お客さまのビジネスをアップデートしていく。
やり抜くチーム:プロフェッショナル×ボーダレスなチームで、課題や目標に粘り強く向き合い、情熱をもって結果を追求する。
上記のVALUEにピンときたクリエイターの方がいましたら、ぜひご連絡ください。
我々と一緒に「ぬくもりのあるイノベーション」で新たな未来を描きませんか?
取材日:2025年3月10日 ライター:山口 夏織
トエビス株式会社
- 代表者名:富田 佳成
- 設立年月:2011年7月
- 資本金:3000万円
- 事業内容:WEBサイト・ECサイト制作、システム開発・保守運用、デジタルマーケティング、ブランディング
- 所在地:愛媛県松山市 平和通3丁目2−9
- URL:https://www.toebisu.jp/
- お問い合わせ先:089-909-8255