職種その他2026.01.28

「自分で書いた文字なのに」

第125話
コピーライター/クリエーティブ・ディレクター
Akira Kadota
門田 陽

年末年始のお休み期間に毎年行う言葉の仕分け作業。前年に自分が書いた言葉の整理というと知的に聞こえそうですが至って単純。アナログとデジタルの二つのメモ帳を見返すだけ。

一つ目はアナログ版。今年は4冊(※写真①)。

写真①

これがなかなか厄介でして、自分で書いた自分の文字なのに何と書いてあるのかわからないことが多いのです(※写真②)。まず字が下手。小学校の頃には習字教室に通った記憶もありますが長続きはせずいたずらばかりして追い出されました。下手なまま大人になってしまいました。とはいえ読めないことはありません。問題はこのメモ帳に書くときはいつも暗闇の中。劇場や映画館などスマホが禁止の場所で突然何か思いついたとき、カンを頼りに鞄の中でペンを走らせるのです。

写真②

その結果がこのありさま(※写真③)。読めません。

写真③

数年前まで会社に勤めていた頃は僕の字を判別できるスペシャルな後輩がいたのですが、自力では読みきれません。そして読めるものも意味不明なことが多いのです。自分で書いたことが自分でわからない。ヤバい(昔の意味の方)です。9月12日のメモ。『キウイやピーマンと違ってびわはこびてない』
と書いてます(※写真④)。誰か意味を教えてください!

写真④

そしてもう一つがデジタル版。いわゆるスマホのメモ機能。これは主に電車や飛行機の移動中に思いついたことのメモ。それと酔ったときに書いたものです。2025年は全部で395個(メモの単位は個でいいのかな?)。およそ一日一個書いていますね。こちらはしっかり読めるので気になったものを毎月一個選んでみました(※写真⑤)。

写真⑤

1月1日『和太鼓と和田アキ子』
福岡の従姉の家でお雑煮を食べながらテレビに映った和太鼓を打つ男たちの姿を見ながらメモしたのですが。ま、2025年のダジャレ一発目ということでしょう。

2月5日『ベビースターはタイムマシーンだ。一口食べればあの頃に連れて行ってくれる』
この日は猛烈に忙しかったのと若いスタッフとのギャップを感じて落ち込んだのです。そんなときのメモですね。

3月23日『思いは尽きないが思いつかない日』
これは当コラムのネタを何にしようか迷っているときのつぶやき。

4月10日『仙台痛み機長女性』
これはデジタルにありがちな誤変換。痛みではなく伊丹。この日仙台空港から伊丹空港まで乗った飛行機の機長さんが女性でそのアナウンスがとても凛々しくて良かったのでメモしたのですが、こんな誤変換で残ってしまいました(※写真⑥)。

写真⑥

5月19日『ユリオカ超特Qとイジリー岡田の違い』
久々にテレビだったかユーチューブかでユリオカ超特Qを見てすぐに書きました。

6月9日『タウンワークがラウンドワンに聞こえる』
この頃、頻繁に流れていた「バイトするならタウンワーク♪」のCMがなぜかラウンドワン♪に聞こえてしまったのです。これは逆もあって街でラウンドワンを見かけるとタウンワークを思い出してしまいます。何かが壊れてしまってるのか、オレ。大丈夫だろうか。

7月20日『魚も動物もそんな名前をつけられてるとは知らなんだな』
これはこの日、家の近所の回転寿司屋さんで「えんがわ」ってヘンな名前だよなぁ、と思いながらメモしてます。

8月6日『うれしい悲鳴って、やっぱり悲鳴だもんな』
これは高校野球を見ながら解説者のコメントに突っ込んだメモだと思うのですが、解説者の言葉が思い出せません。それをメモらないとダメなのにな。反省。

9月8日『この泥棒ネコ、ということば』
これは寄席で(柳家)喬太郎師匠がときどき言う後世に残したい昭和の名フレーズ。僕的には「気持ちんよかのパスタイム」です。

10月23日『ソースソー愛』
定期的にダジャレはメモしてます。ヤなクセ。

11月23日『クイズの誤答としては大正解』
クイズ番組が盛り上がるためには、前半に間違える解答者の間違え方が大事だけど、それは作家が予め作るのかそれとも解答者のアドリブなのか悩みながらメモしました。

12月16日『今日の夕刊と明日の朝刊を明日の夕刊時に 22日の夕刊と23日の朝刊を23日の夕刊時に一緒に』
実に当たり前のメモ。令和の今でも出張で事務所不在の日には新聞販売店に電話を入れます。こればかりはメールよりも電話が確実。電話口で販売店の方が同じ文言を復唱してくれます。

と、つらつらと去年のメモを見返しているうちになんと今年ももう1月が終わりです。因みに今年の最初のメモは1月2日。『アディダスジーンズ35インチきつくてショック(※写真⑦)』
いや~、正月に従姉の家でお雑煮を食べ過ぎました。

写真⑦

ところで、昨年6月23日のメモに『アホはなおらない(※写真⑧)』とあるが、何があったのだろうかという話はまたの機会に。

写真⑧

プロフィール
コピーライター/クリエーティブ・ディレクター
門田 陽
コピーライター/クリエーティブ・ディレクター 1963年福岡市生まれ。 福岡大学人文学部卒業後、(株)西鉄エージェンシー、(株)仲畑広告制作所、(株)電通九州、(株)電通を経て2023年4月より独立。 TCC新人賞、TCC審査委員長賞、FCC最高賞、ACC金賞、広告電通賞他多数受賞。2015年より福岡大学広報戦略アドバイザーも務める。 趣味は、落語鑑賞と相撲観戦。チャームポイントは、くっきりとしたほうれい線。

門田コピー工場株式会社 https://copy.co.jp/

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