AI vs クリエイターの私 ~その技術、敵か、味方か~ 第5話
個人ブログを運営していた時、アクセス数が一番多かったのは「人間関係」の話題でした。
特に、職場で幅を効かせるベテランの女性……いわゆる「お局様」について書いた記事が最も多くの人に見てもらえたようです。
それだけ、悩んでいるけれどどこに相談したらいいかわからない(あるいはリアルの人間関係で相談できる人が限られており、なかなか問題を解決できない)人は多かったんだと思います。
かく言う私も、そういうお局様と全く無縁の人生を送ってきたわけではありません。
自分がその人より若いからなのか、仕事ができないからなのか、逆に仕事ができるからなのか、ただ単にストレス発散のサンドバッグにされているのか……そのような仕打ちを受ける理由がわからず、それによって対処法も見つからないため耐えるしかなかったのを覚えております。
令和の世になりコンプラ意識も高まって、そんな人は減ってはきておりますが、それでもいるところにはいます。
そんな時に使ってほしいのが、生成AI(LLM:大規模言語モデル)!
……なんか、開発者の回し者みたいなノリで言ってしまいましたが、そんなことは一切ありません。
その人の特徴やあなたが受けた仕打ち、現在のその人との関係性や会社の状況などを打ち込み、「この人は一体何を考えているんだろう」「どうしてこんなことをされるんだろう」と聞いてみます。
すると、AIが莫大なデータの中からその人の特徴をタイプ分類し、あなたに提示してくれます。
ここからが大事ですが、AIに提示された回答が正しいかどうかはわかりません。
AIはその人ではありませんし、回答も過去の膨大なデータに基づいて分析されただけのものですから。
ただ、「この人にはそういう特徴がある可能性がある」という答えが一つ持てるだけで、不安から心を落ち着けられる安心材料になり、何もわからず立ち止まっているところから少しだけ前に進めるのではないでしょうか。
太古の昔より人間が恐れるものの一つに「わからない」が挙げられると思います。
AIは、そういった漠然としたものをとりあえず形にしてくれるツールになると期待して良いと思います。
さて、ここでクリエイター的な応用を考えてみましょう。
何か作品(脚本、小説など)を作る時、登場人物の言動を考える時にAIにヒントをもらうことができる可能性があるのではないでしょうか?
特に、自分と離れている(=年齢や性格、育ってきた時代などあらゆる部分で違いすぎて、いまいち分析ができずにいる)人物への理解を深める想像力を養うのにはピッタリだと思います。
例えば、私が「アラフォー間近の女性たちの苦悩」を題材に作品を作ろうとしたとします。
私は東京で自由気ままに一人暮らしをしていますので、似たような境遇の人の気持ちをすぐに形にできますが、例えば地元にいる10代後半で結婚・出産を経験し、中学生くらいになる子どもを育てている同級生の気持ちや苦労、日頃抱えている感情などは、経験していないので想像でまとめるしか手段がありません。
こんな時、AIに聞けば「今頃、思春期・反抗期を迎えた子どもに手を焼いています。同時に、進路を見据えて貯蓄や塾代などのお金がかかる時期に差し掛かっています」など、具体例を教えてくれます。
AIは自分の想像力の足りない部分を補ってくれるツールにもなってくれるはず。
使い方次第ではわれわれクリエイターの味方に十分になってくれるのではないでしょうか。







