ブランクを経て「クリエイターとして会社勤め」を始めた結果感じたいくつかのメリット

福岡
ライター
kosaka
香坂

ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]

 

最近は、週3〜4日ほど会社に出勤している。

10年も在宅ワークを続けているとはじめは不安もあったが、あわただしく過ごしていたらいつの間にか半年経っていた。

ライターという職種は変わらず、黙々と集中できる環境なのもありがたいことだと思う。

よって現在は空いた時間でフリーランスの仕事をこなしている形なのだが、両立してみると双方の違いも徐々に見えてきた。

そこで今回、会社員としてブランクをもつ私が個人的に感じた「クリエイターとして外で働く」ことのメリットを書いていきたいと思う。

 

成果だけでなく、努力も報酬につながること

フリーランスは、基本的に「既に持っているスキルを活かして報酬を受け取る」働き方である。

対して会社員は「働きながらスキルアップすること」が前提となっている。

当たり前のことだと思われるかもしれないが、完璧なものを作れなくても、期待通りのスキルを必ずしも持っていなくても役目を与えられる、という感覚が久々すぎて、かなり感動してしまった。

空き時間を学習に活用できること

勤務時間中の作業は余裕を持って組まれているため(これは非正規、かつ時給制というのも関係している)、どうしてもスキマ時間が生まれる。

そんなとき、やることがない場合は「スキルアップのための自由時間」にしても良いとお達しを受けた。

具体的にはPhotoshopやInDesignなど、パソコンに入っているソフトを触って操作を確認するといったものである。私の業務内容的にデザインスキルを問われることはあまりないものの、確かに慣れておいて損はない。いつか必要になった時のために、お言葉に甘えたびたび勉強させていただいている。

独学という意味ではフリーランスが新しい知識を身に付ける際も同じだが、職場のツールを勤務時間に使える、というのは勤め人ならではだなあと思う。

外出時の体験から、アイデアが生まれる可能性もあること

フリーランスの在宅ワークは当然利点も大きかったが、その分「新しい体験をしにくい」面もある。

毎日決まった道を通ることがないから変化にも気付かないし、頻繁に買い物に行かないから新商品も知らないし、家族や友人以外と雑談をすることも少ない。

その点、通勤というのは大変ではあれど、日々何かしら新鮮な経験はできるものだと実感している。

日々の気温の変化や街ゆく人々のファッションの移り変わり、電車から見える風景、シーズンごとの地元のお祭り、職場の人々の話題など、些細な瞬間に感性を動かすものは潜んでいるのだ。

ある意味、これまでの自分がどれだけ世間に疎かったかも自覚させられたと言える。

かつて阿刀田高先生の『アイデアを捜せ』(※)を読んだとき、どんなところからでも着想を得られるのは氏の才能にほかならないと思う一方で、アイデアを生み出すにはそれだけ多様な経験の蓄積が重要なのだ、と理解したことを思い出した。

生活にメリハリが付き、後回しにしていた活動に手を伸ばしやすくなること

スケジュールに縛られる仕事をするということは、その分時間がなくなるということだと覚悟していた。

しかし、それが逆に良かった点もある。

何かと「そのうちやろう」「やる気になったら」と考えがちだったのが、「やるなら今しかない」という意識に変わりやすくなったのだ。

家事ひとつ取ってもそうだが、読書や映画鑑賞といったインプット、およびnoteへの投稿や創作活動などのアウトプットにも、次第にその意欲が向くようになってきた。

 

手探りではあるが、この調子でメリハリのある生活を心がけていきたいと思う。

せっかく出不精が改善されたことだし、もう少し涼しくなったら、出勤ついでにあちこち散策したり、ふらりと気になる場所に立ち寄ったりもしてみたい。

 

※参考:『アイデアを探せ』阿刀田高 著(文藝春秋)

プロフィール
ライター
香坂
オリジナル会葬礼状のライター業を経て、現在は情報誌、およびWEB系のフリーライターとして活動中。漢字とひらがなのバランスに悩むのが好き。仕事におけるモットーは「わかりやすく、きれいに」。趣味はお酒・アイドル・展覧会鑑賞・化粧品。創作は何を書いても不穏な雰囲気になるのが強み、かもしれない。

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