いつからある言葉?「銀ブラ」に憧れる理由を知った東京見物
まさかのゴールデンウィークに福岡から千葉・東京へ発つことになった。
それというのも、遠方により長らく会えていなかった親族の法事に参加するためだ。
前に足を運んだのは、何と9歳ごろ。
ざっと計算して25年ぶりに顔を合わせることとなった。
お互いの家の長が亡くなり、それぞれがちょうど節目を迎えたからというのが大きな理由である。
しかしながら時期も時期なので、先方も早めに予定を立ててくれて非常に助かった。(旅費的な意味で)
ただ、ホテルが東京でしか見つからなかったため、それにかこつけて観光しよう!となり、母が希望したのが所謂「銀ブラ」である。
「銀ブラ」とは、ご存知の通り東京のラグジュアリーな街、銀座をブラブラする行為を言う。
この言葉、一体いつ生まれたのだろう(イメージ的には昭和辺りか?)とずっと思っていたが、調べてみると驚くべきことに、大正初期には既に存在したらしい。
出所は慶應義塾大学の学生からという説や、元々は銀座の遊民(地廻り)を指す言葉であったのが、巡り巡ってその人種ではなく銀座をぶらつく行動そのものを意味するようになった、といった説があるようだ。
そんな銀ブラだが、地方民にとっては確かにそこはかとないロマンを感じる。
今回行ってみて、その理由が分かった気がした。
何というか、「ああこれは東京でしか無理だろうな」的な諦めというか、憧れというか、代わりのきかない雰囲気がそこには流れているのだ。
特に目を引いたのは、やはりブランドの路面店。
ただ独立した高級店というだけではなく、建物からして各ブランドのこだわりが伝わるデザインで、どれを見ても惚れ惚れした。
しかも、それが通りの両面にひしめき合っているのだから、こんなに贅沢なことはない。
はじめに打診された時は、正直「何も買えやしないのに?」と消極的な姿勢も持っていたが、街を歩くだけで特別感を味わえるとは。
辛うじて我々に許される高級品として、銀座のチョコレート通りでボンボン・ショコラを購入し、その場をあとにした。
「いつか、ここでふらっとお店に入って気に入ったものを気まぐれに買えるようになれたらなあ」
と、切ない願望を囁き合いながら。
還暦を過ぎた母にすらそういう夢を抱かせてくれる場所、それが銀座なのだろう。







