沼とは気づいた時には落ちている
年始に帰省した際、恒例で古くからの友人に会いました。
その時に、「推し」の話になりました。
友人はとあるK-POPアーティストのファンでコンサートに通ったり、日頃から音楽を聞いたりして推し活を楽しんでいます。
私はK-POPには明るくなく、メンバーの顔も名前もグループ名すらも覚えられないという具合なのですが、推しについて語る友人がとにかくイキイキしていて羨ましく思いました。
推しがいるとこんなに日々が潤うのか、なんだか楽しそうでいいなぁと心から思いました。
私も推しが欲しくて、おすすめしてもらった曲を聞いたりしていますが、残念ながら沼に落ちるところまでは行けませんでした。相変わらずメンバーの顔と名前が覚えられないという失礼っぷりです。
友人が「推しって無理にハマらせるもんでもないからね」と言ったのが思い出されます。
そうです。無理やり好きになるもんでもないんですよね。でも輝いている友人が羨ましかった。イキイキとして楽しそうだった。推しのために遠征するという行動力を私も発揮してみたかった。
運命は突然動き出す
そんなある日。
学生の頃よく聞いていたアーティストさんがあるイベントに出演することになりました。そのイベントには、他にも名前は知っているけど曲は聞いたことないアーティストさんが何組かいました。
懐かしさと他のアーティストさんへの興味で行ってみることにしました。
幸運なことに私はかなり前の方(3列目!)でみることができました。長身なので、視界良好で体感最前列みたいなものでした。ライブハウスなので、距離が近くてそれだけでも来て良かったと思いました。
そして1発目。
アーティスト名は知っていて、綺麗な人たちだな、くらいに思っていたバンドがトップバッターでした。
そこで生で見る衝撃に圧倒されました。かなり激し目のメタルサウンドとシャウトでした。この時点で初めての音楽体験だったのですが、メンバーさん全員が美しくて同じ日本人か??となりました。
衝撃のサウンドに呑まれる会場の中で、私はただ美しい演者さんに釘付けになりました。
それは中学生の頃、初めてL’Arc〜en〜Cielライブに行った時のことが思い出されました。
テレビや雑誌で見るどこか遠くの世界の天使だと思っていたhydeさんを生で見て「あ、実在するんだ」と思いました。
同じ人間で日本人で同じ時間を共有するって奇跡ですよね。
そんなこんなであっけに取られている間に演奏は終了。演者さんたちは笑顔を見せることもなく、クールにステージを去っていきました。
そしてイベントのラスト、各アーティストさんたちが再びステージに集結しました。
もちろん圧倒された例のバンドの方々も再登場したのですが、なんと!!
手を振っている!!!あんなにクールだった人たちが手を振っている!!
「hydeさんて実在するんだ」に続き、「メタルの人って手を振るんだ」という衝撃です。同じ人間なんですね。
なんだか嬉しくなって気づけば私もブンブン手を振っていました。
おーい!おーい!と初見のバンドマンに恥ずかしげもなく手を振っていると、
気づいてくれた!!(気がする)
そして
手を振りながらニコッと笑った!!!(笑うんだ!?という衝撃)
いいんです。勘違いなのはわかっています。それでもファンサもらった!!と舞い上がりました。
沼ですかこれは。
元々お目当てだったアーティストさんももちろん素晴らしかったのですが、何度もライブに行ってますし、推すとか沼るという感覚ではないんです。沼というより温泉のような感覚、わかりますかね?
今回初見だったアーティストさんの新鮮な衝撃に、これが沼では??となりました。
会社でストレスが溜まっても、「でも私はファンサ貰いましたけどね、ふふん」という気分で乗り越えられます。
オフィスのデスクに好きなキャラクターグッズを飾っている人がいるのですが、推しに囲まれて仕事をしたい人の気持ちもなんとなくわかった気がします。
頑張れる原動力になるんですよね。素晴らしい。
私は、ここ数年はアーティストのライブに行ってもグッズを買うことはありませんでした。Tシャツはパジャマになるし、タオルはライブ以外で使いどころがないし、アクスタを持つ年齢でもない…。
でも欲しくなってきました。
好きなバンドのTシャツを着てライブに行くというお決まりのそれをしたくなってきました。ダイエット頑張って綺麗になって推しに会いに行きたいという気すら湧いてきました。こちらのことなど見てないのは百も承知なんですけど、ちゃんとした格好で参戦したくなるんです。ちなみに、今回のイベント、ジャージにすっぴんで行ってました。なんという無礼者。
なんだか楽しいですね。推し活。







