「ペンダントライト」に憧れて――私が”あかり”に悩むワケ

福岡
ライター
kosaka
香坂

部屋の灯りに、ずっと悩まされている。

もちろん天井にLEDは設置されているのだが、洒落たペンダントライトなるものに常々憧れがあり、買おうかどうか迷っているうちに数年が経ってしまったのだ。

 

 

 

渋る理由としては、まずサイズ感の判断に自信がないこと。

今の家に引っ越す際、とりあえずキッチンからさり気なく、とペンダントライトを取り入れた。

しかし、思いのほか吊り下げ部分が長く、泣く泣く結び目を作って使用する羽目になったのである。

デザイン自体は気に入っているので良しとするが、店内で見た時の印象と、実際に家に入れた時のギャップの難しさを知ることとなった。

 

 

次に、現在のシーリングライトに比べ、室内を圧迫しないか?という問題だ。

有り体に言えば、「せっかく買っても邪魔になるのでは?」と懸念している。

これまた過去の過ちを晒すようだが、私はデザイン優先でL字型のソファを購入した結果、リビングの大半がそれで埋まり、ベッドが2つ存在すると言っても過言ではない自堕落な空間にした戦犯なのである。

どうせ店内の広さに影響されて不相応なでっかいシェードを選び、まんまと更に息苦しいリビングにしてしまうことだろう。

 

 

最後に、部屋の明るさに関しても不安が残る。

ペンダントライトはシーリングライトと比較すると、光源が控えめな傾向があるらしい。

確かに想像するとシェードの中に柔らかな炎が灯っているような感じで、青く煌々とした光のイメージはない。

当然ながらその方が雰囲気はあると思うが、何しろ仕事と趣味柄目を酷使することが多いため、間接照明は寝る時くらいしか活用しないのが現実である。

 

 

というわけで、ここまで来るといい加減向いていないものとして諦めも付いてきた。

しかし、最近映画を鑑賞する関係でやや遠出をしようという話になり、同行者が「ついでに近くのIKEAに行きたい」と言ったのがきっかけで、再びその想いが再燃してしまう。

 

IKEA、そう、IKEAである。

 

県内でも居住地からすると結構な距離があり、行くからには店中見て回りたいと考える、あのIKEA。

ずいぶん前に1度行ったきりだったが、この機会にとペンダントライトも眺めてみることにした。

 

すると、すぐさま目の前に飛び込んできたのがこれである。

 

TAGGTOFS タッグトフス
ペンダントランプシェード, ホワイト/竹

 

店舗では商品のディスプレイと共に、「Mia Cullin」氏というデザイナーの熱意溢れるコメントが飾られていた。

 

普通に考えれば高級そうである。それなのに、3千円台って。

その他にも、見渡せば似た価格帯の商品で溢れかえっていた。

正直この値段なら、例え失敗してもギリギリ諦めが付くような……気もしないでもない。(心意気としては)

 

ただ、当日フィーリングで決めると必ず同じ轍を踏むと思い、お持ち帰りは断念した。

とはいえ、俄然ペンダントライトへの夢が叶いそうな兆しが見えて非常に嬉しい。ありがとうIKEA。

今後は家族と相談しつつ、前向きに検討する予定である。まずは天井の高さをちゃんと測らなくちゃなあ……。

 

 

ちなみにクリスマスシーズンということもあり、ツリーやモニュメントなども売られていたが、安すぎて普段は縁のないクリスマスツリーに手を出しかけた。決して回し者ではない。

 

ちなみに同行者はクリスマスが過ぎても飾りやすいからと、推しカラーの鉢カバーと人工観葉植物(白)を購入していた。紅白だとお正月感もあってかわいいね。

 

VINTERFINT ヴィンテルフィント鉢カバー, 室内/屋外用/レッド

 

家具や雑貨も全体的に北欧の気風があり、レストランやショップを含めちょっとした異国情緒が楽しめる場所だった。

目的を持って行くのもいいが、今度は予算を決めて、気になるものを心ゆくままに……というのもまた面白いかもしれない。

 

プロフィール
ライター
香坂
オリジナル会葬礼状のライター業を経て、現在はWEB系のフリーライターとして活動中。漢字とひらがなのバランスに悩むのが好き。仕事におけるモットーは「わかりやすく、きれいに」。趣味はお酒・アイドル・展覧会鑑賞・化粧品。創作は何を書いても不穏な雰囲気になるのが強み、かもしれない。

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