動画生成AIが面白い
AI市場が急速に発展している昨今ですが、画像から簡単に動画を生成できるのはご存知でしょうか。
生成できるAIサービスはいくつかあるのですが、制限はあれど無料で利用できるSora2やGrockなどが初心者は入りやすいと思います。
AdobeユーザーならAdobe Fireflyもいいと思います。
私は趣味ですが、Sora2を中心に利用しているので、Sora2を使った感想をお届けしたいと思います!
Sora2:https://sora.chatgpt.com/

一枚の画像が動き出す感動
動画生成AIとはどういうことかと言いますと、プロンプトと呼ばれる指示文をAIに投げかけると、それに沿った動画を生成してくれるサービスです。
例えば、「子供達にプレゼントを配るサンタクロース」と指示を出せば、サンタさんがプレゼントを配っている様子の動画が生成されます。
Sora2の場合は、画像を1枚だけ添付することもできます。つまり、猫の写真を添付して「この猫が楽しそうに草原を駆け回っている」というプロンプトを実行すれば写真の猫が駆け回っている動画が作られるのです。Soraの場合は2025年11月初旬現在で、10秒程度の動画が生成されます。
オリジナルの動画作品が作れる時代に!
自分が指示をしたプロンプトでオリジナルの動画が生成できる時代がやってきました。何がすごいかというと、生成された動画をつなぎ合わせてオリジナルアニメーション作品が作れるようになったということです。私も3週間ほど遊んでいますが、AIでアニメーションを作るクリエイターはどんどん増えると思っています。
簡単そうでもハマれば沼
最初は猫が走るとか、簡単なプロンプトで動画を作り「わー、すごーい!」と感動していました。しかし、だんだんもっと凝った動画を作りたい!と思うように。
すごいのが、照明やカメラワークなども指定したら概ねちゃんと実行してくれるんです。(うまくいかない事もありますが)「猫が草原を走っている。カメラは猫と並走する」とか「ドローンショットで」とか拘りの一作を作れるんです。
他のAIと組み合わせてよりクオリティの高い作品ができる
Sora2はBGMやセリフ、場合によってはテロップなども自動でつけてくれます。
可愛い猫が草原を走っている背後で、癒し系BGMを付けてくれるんです。これはすごい機能なのですが、複数の動画をつなぎ合わせて1つの作品にしたい場合は、動画をつなぎ合わせているタイミングでBGMも変わってしまって、チグハグな印象に。
そんな時は、BGMなしという指示を出せばちゃんとBGMなしの動画を生成してくれます。
そして、音楽生成AIも登場しているので、音楽はそちらのAIで生成して、動画編集ソフトで動画と音声を合わせれば、チグハグ感は回避されます。音楽生成も数秒でオリジナル音源が作れるというすごい時代になっています。
- 画像生成AIオリジナルキャラクターを描く。
- 動画生成AIで描いたキャラクターを動かす。
- 音楽生成AIでBGMをつける。
- 音声生成AIでセリフを読んでもらう。
イラスト描けない、映像制作知識もない素人がAIを使って一人でオリジナルアニメーションを作れる時代になったのです。映画レベルの長編や登場人物が複数人いるようなシーンはまだ課題があるようですが、近い将来解消される事でしょう。
ちなみにプロンプトは英語が良いとされているようですが、Sora2の場合日本語でも問題を感じたことはありません。
映画を見る目が変わった
AIで簡単に!といえども、プロの作品と並べると見劣りする事でしょう。
私は映画を見るのが好きなのですが、動画生成AIを触り始めてから、カメラワークなども意識して見るようになりました。
そうすると、今まで気に留めてなかった事に気づき、創作のインスピレーションにもなります。
「なるほど!不安を煽る時はこういうアングルで撮るんだな。」「唐突に映像が終わらないように、こういう工夫がされているんだな」とか発見があり面白いです。
カメラワークの名称なんて何一つ分からないのですが、それもAIに聞けば教えてくれますね。
急速に発展しすぎて課題もある
AIの技術はどんどん向上しています。1年前は「いかにもAI」だったものが、1年後は「リアルと遜色ない」になり得る世界です。
問題視されているのは、著作権や肖像権の侵害。他人のイラストをAIに学習させて自分の作品にするとか、芸能人のフェイク映像なども作れるようになりました。
実際にすでに、芸能人と自分が2ショットを撮っている画像(あるいは動画)などを作ってSNSに投稿している人は多く存在します。
悪意のある画像、映像を作ることもできるでしょう。
法整備が整っていない、利用者のモラルに依存する状況は問題ですね。
これからAIを取り巻く世界がどのように変わっていくのかは要注目です。
最後に
DTMの登場により、音楽クリエイターの世界が広がった事と同様に、動画生成AIの登場でオリジナルアニメーション制作を楽しむ人も増えると思っています。 まだ課題はあれど、良い方向に発展してほしいと願っています。







