初の新潟で、初の銭湯に癒された!
5月某日、人生初の新潟へ向かった。
本来の目的は友人のご家族が出場するフリスビードッグの大会を応援するためなのだが、せっかくだからと前乗りして観光もすることに。
まあ、何はともあれ「ぽん酒館」である。
新潟といえば日本酒、日本酒といえば酒造巡り。そして新潟駅にありながら素敵なお酒を試飲しまくれるのがぽん酒館。
2人の脳内はそんな風に、おおむね一致していたと思う。
とはいえ、当初はきちんと観光もしようと細かく予定を立てた。
昼前に到着し、駅から2キロの市場(ピアBandai)で昼食をとり、酒造巡りをしながら夕方ウォーターシャトルに乗る。
信濃川を一望できるクルーズを楽しみ、その後ぽん酒館で程よく飲んで帰るのだ。
と思ったら前日、予約していたウォーターシャトルから欠航のお知らせが来た。
残念だが仕方ない。
もうこれにかこつけてヤケ酒するほかないだろう。誰も我々を止められない。
そんなこんなで図らずも(図らずも?)飲んだくれ旅になってしまったわけだが、美しい水で作られたお酒たち以外にも、私の心を潤してくれた場所があった。
それがこちらも人生初となった「銭湯」である。
同行した友人の提案で、大きいお風呂でスッキリした方が悪酔い対策になるだろうとのことだ。
ちょうどホテルに近い場所に地元の方が通うような銭湯があると言われ、少しわくわくしながら向かった。
荷物をロッカーに入れ、鍵を受け取って受付を済ませる。
大体の流れは温泉施設と一緒だが、まさかの500円弱で日常的に大浴場に入れるとは、何て贅沢なんだろう。
(ちなみに何で経験がないのかと疑問に思い調べてみると、九州の地元にはほぼ存在しないことが判明した。世知辛すぎる)
髪と身体を洗い、いざ湯舟へ。
しかし、意気揚々と足を入れた瞬間衝撃を受けた。あ、熱い……!
びっくりするほど熱い。
でも入れないほどじゃない。むしろちょっと熱いくらいが好きだ。
じわじわ、ゆっくり肩まで浸かる。気持ちがいい。
身体全体からぶわっと疲れが放出されるような感覚が広がった。
そうは言っても堪え性がないので、数秒で上がる。
上がって、入って、上がって、入って。
3つある浴槽を数秒ずつ、ひと通り楽しんでから出た。
こういう温度の違いも人それぞれ好みがあって、銭湯選びの醍醐味なのだろうな、と思う。
ちなみに熱いお湯に短時間入ったお陰か、翌朝身体がしっかり解れて楽になっていた。
特に疲れた時、頑張りたい日の前日などに、銭湯という選択肢があるのはいいなあ。
入浴剤にこだわるのも好きだけれど、大浴場はやはりまた違う魅力がある。
旅の想い出としてページに刻みながらも、あわよくば近所にできないかなあ、と憧れは募るのだった。
