伝統技術と自然の宝物を生かした、広島が世界に誇るジャパニーズジン

広島
コピーライター、エディター
Kyoko Kittaka
橘髙京子
私の趣味のひとつ、お酒。ビールをはじめ、ウイスキーやカクテル、日本酒や焼酎など、好きな銘柄や種類がある。こう書くと「どんだけ飲んべえなんじゃ!?」と思われそうだが、ただ酔いたいのではなく、お酒が造られた歴史的背景や製造者の思いなど、いろいろなストーリーを知ることができるのも楽しみのひとつなのだ。BARに行くと、バーテンダーさんがプロフェッショナルならではの豊富な知識でお酒のことを教えてくれるし、定番のカクテルをオーダーしても、私好みにアレンジしてくれることもある。そして、なんといっても、カクテルが作られる過程を見るのが好きなのだ。美しい所作で丁寧に1杯を仕上げていく…まるで芸術作品を見ているようで、うっとりしてしまう。ああ、なんと素敵な時間なんだろう! 早くコロナ禍が収束し、マスクやアクリル板越しではない会話を、マスターと楽しみたいものである。
 

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広島県のお酒というと、日本の三大銘醸地である東広島市の西条を思い浮かべる人が多いと思う。しかし、広島県で有名なお酒は日本酒だけではないのだ。私が今、国内外の皆さんにぜひ、味わってもらいたいお酒が、日本酒以外にもある。それが、廿日市市桜尾に本社がある「サクラオブルワリーアンドディスティラリー」の「SAKURAO GIN 」。この酒造会社は1918年に「中国醸造」として創業以来、清酒や焼酎、ウイスキーなどを造り続けている老舗。その100年以上にわたって培われた醸造技術を生かして生まれたのが、このジャパニーズジンだ。
 
味のラインナップは「SAKURAO GIN ORIGINAL」「SAKURAO GIN HAMAGOU」「SAKURAO GIN LIMITED」。3種類とも味わってみたが、それぞれに個性があって面白い。どれも広島県産のボタニカルにこだわっており、まさに「メイドイン広島」。3種類の中でも特に気に入ったのは「SAKURAO GIN HAMAGOU」。オンザロックで楽しんだが、ハーブのような爽やかな香りとスッキリとした後味で大変気に入った。このジンに使用されているハマゴウという植物は、あの世界遺産・宮島に自生しているものを厳選して使用しているそう。私はこのジンに出合うまで宮島がハマゴウの自生地ということを知らなかったので、広島にある素晴らしい宝物に気づかせてもらって、ありがとう!と感動した。しかも、神の島・宮島に咲く花とは…! なんだか特別なものを頂いているような神聖な気持ちになった。自然の恵みに感謝だ。
 
ところで、少し話が脱線するが、ハマゴウの花言葉は「愛の喜び」だそう。おお、なんてロマンチック! 大切な人と一緒に、ハマゴウの咲く海岸をゆったりと散歩してみたいものだ。
 
「サクラオブルワリーアンドディスティラリー」の詳細はこちらをチェック!
https://www.sakuraobd.co.jp/
プロフィール
コピーライター、エディター
橘髙京子
大学卒業後、広告代理店のコピーライターや出版社の編集者・ライターとして勤務。現在は映像業界のプロデューサー、フリーライターとして活動中。

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