実家に帰れなくてもアンテナショップがあるから寂しくない

東京
フリーランス記者・作家
スーパーいわちゃんねる!クリ目版
岩崎

 よく「実家に帰省しないの?」と聞かれるが、個人的に新型コロナウイルス流行が落ち着くまでは難しいと思っている。GO TOキャンペーンを使えば交通費が安く済むのに勿体ない……という次元の話ではない。万が一帰省して誰かに菌が伝染し発症させてしまったら、内外から孫の代まで言われ続けてもおかしくない。田舎とはそういう場所である。

 帰省時の楽しみのひとつといえば古里の味を堪能すること。地場産品はその土地に行って味わうのが基本だが、東京には各都道府県の特産物を扱ったアンテナショップが多数出店していることをご存知だろうか。

 そこに行けば地場産品を地元に戻らなくてもある程度揃えられる。つまり、人によっては実家に帰らなくても地元のものを口にすることができる。私の古里・宮城県の店舗はJR池袋駅東口から徒歩3分程度の場所にあり、入口に飾ってある弦月(伊達政宗公の兜についているやつ)が目印。ここに来れば県北から県南まで大体揃うので重宝している。特に仙台味噌が置いてあるのは嬉しいし、スイーツや日本酒も充実しているのでお世話になった人の贈答用にもピッタリだ。

 数年前、東京にアンテナショップ出店が決まった際に「東京さ店出して大丈夫だいか?すぐ潰れるんでねぇべか?」と心配する県民が多数いたが、東京にいる宮城県民と宮城ファンに支えられて今も元気に営業中である。

 この日は店で購入した名物・笹かまぼこと、大事に飲んでいる秘蔵の地酒で一杯ひっかけることにした。いつか地元で家族や友人とワイワイやりながら笹かまをかじれる日が来ることを願いながら、ひとり自宅で残さずおいしくいただいた。

プロフィール
フリーランス記者・作家
岩崎
フリーランス記者・作家。メディア関係の仕事を経て、書いて撮って編集・デザインして発信できる「平面系マルチクリエイター」を目指す平成元年生まれ。巳年・蠍座の女。本家ブログは「スーパーいわちゃんねる!」で検索。宮城県出身、東京都在住。「地場産品」という言葉の語感が結構好きだったりする。さぁ皆さんご一緒に……じーばさーんぴーん。

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