映像2019.12.08

Adobe MAX2019レポ

みなとみらい パシフィコ横浜
映像編集&コピーライター
秘密のチュートリアル!
野辺五月

12月最大のイベントというと、Adobe Maxと答えるデザイナーさんはわりといるとおもいます。
映像ソフト界隈では、InterBEEという機材の祭典がの方が地味に新しい発表が多かったりするのですが、あわせてAdobeMaxもご紹介しておきたいとおもいます。
私も通い始めてかれこれ数年たちますが、最初の年はまさかのモリサワパスポート全員プレゼントがあったり、次の年にはバッシュでいろいろな方をご紹介いただけたり……貂明朝フォントのお披露目でマスキングテープをもらいがてら「クリエイティブ最前線」がどうなっているかの確認もできたり……物理的にも情報的にも精神的にももらいものの多いイベントです。まだ体験してない方はぜひ来年こそ足をはこんでみてください。
なお、去年あまりに増えたなぁと感じていた人数に対しての対応策だとおもうのですが、今年は有料化&早期締め切りとなりました。しかし、変わらないどころか……むしろ勢いが増すパーティーに。
ところで、中身はアレコレありますが、ざっくり今年の所感をのべたいとおもいます。

まずは、やっぱりXDの速度といいますか、広がりようでしょうか。
実際AdobeMaxイベント内の小さなセッションも含めると、断トツ一位なのがこのXD関連なのです。ちょっとした使い方から、基本まで……
しかもこのソフト、ウェブだけではないのですよね……
もうどこまで進んじゃうの?といいたいくらい「アレコレ」使えるのです。

またすべてのソフト共通ですが、裏側にAdobe SENSEI(AIシステム)もあって、とにかく自動化がすすんでいます。これまではマスク一枚一枚切り取らなければならかったものが、「コンテンツに応じて」きりとることができたり……これ、4月から動画も始まっていたのですが、その精度も今段違いに伸びています。
動画は爆発的に伸びている市場の一つではありますが、だれもが最低限できるようになるのは思いのほか早いなぁと感じています。例えばもう定番になりつつあるAdobeRush。これはスマフォや手持ちのデバイスでさくさく編集が進められるソフトなのですが、「Premiere」でも開くことができます。その場でのラフな編集(即編)をRushでおこなっておいて、事務所に帰って完パケ前にPremiereで手を加える……そんなルーチンもここ一年で大分聞くようになりました。
新しいソフトfrescoなどもですが、アップルペンシル・iPadとの連携が強化されているAdobe……。この辺りの使い方は伸びていく一方だと思います。

オペレーターではなくクリエイティブに「考える」人へ。
Adobeの推奨する未来は、ある意味で働き方を問いかけてくると思います。

同時並行で、今回……
どのセッションを聞いていても思うのは「熱」「個人」の在り方と同時に「強み」の構築でした。。仕事上のHow toはもちろんありますが、それ以上に「どう使って」「どうしたいのか」の話が多かったです。
そのうえで、例えば「自ら歩いて撮る」「仲間を募る」「地味にやるしかできないことに対しては覚悟して早くとりかかる」などなど……いろいろな意味で積み重ねの話が各所にちらばっていました。
クリエイティブな職種として、生存戦略を立てるならば「会社」にせよ「個人」にせよ、「プラスアルファ」と「熱」こそ大事だなぁと思える今回の発表。
特に刺さったのが最終ステージのダストマンで、覚悟を決めてとりかかるしかないくだりは痺れました。後目的意識。

好きなことならやればいいとおもうよ!という言葉とともに今回をしめたいとおもいます。

プロフィール
映像編集&コピーライター
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランスと化す。 2015年映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!のひと。趣味は飲み歩き。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP