映像2022.08.25

AIで映像?AIで絵?ってなんだ。

東京
映像ディレクター
秘密のチュートリアル!
野辺五月

先月から特にAIで生成される画像についての話題が各所飛び交っています。
最初に紹介されたのが、「Midjourney」で、Discordをベースに開発→ベータ版の発表という流れだったようです。簡単に本家の内容を翻訳すれば「Midjourneyは、新しい思考媒体を探求し、人類の想像力を拡大する独立した研究室」とのこと。要は、キーワードをいくつか並べると勝手に絵を描いてくれるAIなのです。

Twitterで「#midjourney」のタグで検索すればわかりますが、これがなかなかにハイレベルなもの。

AIがベースになっている為、進化はすさまじく……
最初は油彩調&人間の身体が割と怪しかったのですが、
徐々に人体を理解しはじめ、また絵の調子もアニメ・イラスト~写実的・3D的なものにいたるまで、幅が出てきました。
ちなみに知らなかったのですが、この仕組みは元NASAの技術者などのメンバーが作ったそうです。

現在は改良されたBetaも使えて、今後も発達しそうですが、無料版には制限があります。
1アカウント25枚までなら無料というもの。ただそれでも十分楽しめるので試してみるのもいいでしょう。
使い方はめちゃくちゃ簡単で、必要なのはDiscordのアカウントとアプリくらいのものです。
実際に使った使用感や、How toの話は大分増えていると思うので、省略しますが、
(日本語対応始めているものもあるようですが)基本英語で、キーワードを考えること
キーワードもなるべく単語の羅列ではなく、文節的なものにすること……
この辺りがうまく活用するときのポイントになりそうです。

※実際に作ってみた……キーワード分かりますか? 答えは最後に!!

AIなので、今後もっとざっくりとした言葉で生成されていくことになると思いますが
逆に「狙い」が細かければ細かいものほど「思った通り」にするためには、キーワードに気を使う必要がでてきます。
……此処で気づいた方もいると思いますが、AIでスゴイ物が作れるのは事実ではありますが、スゴイ「何」なのかは、結局使う側に委ねられます。
何にどう使うか、どういためるかもそうなのですが、「キーワードの組み合わせ」という意味では「検索能力」「言語化能力」の方を問われると思います。
これもまた次に必要なスキルになるかもしれません。

と……そこに投下されたのが、もっととんでもないAIお絵描き……Stable Diffusionです。

サービス名をDreamStudioといいまして、
これについては
深津 貴之さん (fladdict)の記事がとても面白く、分かりやすいのですが、注目したいのは、この仕組みをつくった人たちが、「フリー思想」であることです。
ただ無料という意味ではなく、みんながアクセスできるといいよねという健全かつ
大胆な発想……
次世代の始まりなのか、ワクワクします。
上記記事でも取り上げられている通り次には「著作権」と「NFT」も関係しますが、本当に誰がかいたか問題……更に次の段階まで進んだときに「キーワード」の剪定者(キュレーター)側の権利の問題が出てくると思います。

これがどういう技術に使われてどうなるのか分かりません。
ただ映像でいっても、デザインでいっても、「何に使うのか」を考える領域だけは今のところ人間に与えられています。
また現状の技術が腐るのではなく、現状の技術や、積み重ねがあるからこそ、「こういうことができるのでは?」というアイディアが沸くと思います。
例えば、絵や映像のソフトウェアのエフェクト……その単語や効果を知っている=そのキーワードで、それらしくできるということでもあります。表現は乗算されていくものだと考えているので、食わず嫌いではなく、試すことはしていきたいなぁと。
同時に、これがどう使われるかは未知数で恐らく今後しばらくは確定しないと思います。
見て、触って、試行錯誤の段階も寄り添っていけるとよいのではないでしょうか。
気になる方は今が楽しみどき!
前にClubhouseなどの新しいツールが出た時もおもったのですが、最先端に触れて「使ってみる」……その体験や、体験をしたもの同士だけが掴む新しさの持つ「カオス」みたいなものがあります。今だけ得られるその欠片を遊んでみてはどうでしょうか。

ちなみに……キーワードはsteampunk,Dragonというシンプルなものでした。こんなに適当に指定しても「いい感じ」までは持っていけるので、ビジュアルが仮で必要というような時の使い方としては◎ではないかと思いました。

プロフィール
映像ディレクター
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランス(コピーライター/ディレクター)と化す。 2015年結婚式場の仕事をきっかけに、映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!2022年は現場主義へ立ち返り、演出・構成をメインに活動。 「作るために作る」ではなく「伝えるために作る」が目標。早く趣味の飲み歩きができるようになって欲しいと祈る日々。

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