誰も見たことのない映像を作りたい! 3Dプリンターで作ったミニチュアで 新たな映像領域へ挑む

東京
株式会社K-relations 代表取締役 小林健太郎
フリーランス時代のつながりを活かし、2007年に映像制作会社「K-relations」を設立した小林健太郎さん。数々の企業VPやイベント映像、CMなどを手がけてきた経験を糧に、今後、さらなる映像領域を開拓しようと奮闘しています。誰も見たことのない映像を作りたいと意気込む小林さんに、起業のいきさつから今後のビジョンまで伺いました。

人による演技、CG、アニメーション―― どの分野にも当てはまらない新しい映像形態へ

御社の事業内容を教えてください。

株式会社K-relationsは、主に企業VPやイベント映像、CMなどを制作している映像制作会社です。 企業VPというのは、企業・学校の紹介や社員研修時などに使う映像のことです。皆さんも、就職活動の時に会社説明会に参加したことがあると思いますが、そういった時に使用されている映像も、企業VPと呼ばれるもののひとつです。 CM制作では、最近、人気アニメのCMを手がけました。他にもクライアントからの依頼次第で、テレビショッピングでの映像や航空ショーで使われるイベント映像など、様々な映像を制作しています。

オフィスの一角に何やら小さなフィギュアが!これは何ですか。

このフィギュアたちは、弊社がこれから本格的に事業として盛り上げていく「ミニチュア動画」の制作に使うものです。 私たちが作りたいのは、「まだ誰も見たことのない映像」です。最近は、スマホやパソコンで簡単に映像を作れるアプリやツールが増えてきました。今まではどうやって作ったのか不思議で仕方ないような映像でも、今では「パソコンがあれば誰でもできるんでしょ?」というイメージが強くなってきているんです。そこで、以前からの趣味でもあったプラモデルを使って動画を作ってみたところ、その独特の世界観がとても面白かったんですよ!ですから、この面白さを伝えるために、事業としてどんどん制作していこうと意気込んでいるところです。

実際はこんなに小さな舞台なのに、映像にするとそのスケールの大きさにビックリ

実際はこんなに小さな舞台なのに、映像にするとそのスケールの大きさにビックリ

ミニチュア動画の魅力はどんなところにありますか。

魅力は数えきれないほどありますが、どんなシーンでもどんなシチュエーションでもミニチュアなら再現できるところでしょうか。例えば、この動画をご覧ください。鉄格子のむこうに怪しい影――再生してみてビックリするでしょう。こういったことがミニチュアなら可能なんです。さらにミニチュアのもつ独特な人間味や味わいは、妙に私たちの好奇心をそそり、その世界観にあっという間に引き込まれてしまいます。

人とのつながりを大切にしたいと考え フリーランスから心機一転、会社を設立

御社の設立の経緯を教えてください。

はい。私自身、起業前はフリーの映像ディレクターとして仕事を受けていたんですが、ある時ふと、心の底から将来のビジョンや仕事について語り合える仲間は多くはいない、ということに気づいたんです。思えば、フリーになる前は会社員をしていたんですが、仕事終わりに仲間と居酒屋でくだらない話で盛り上がったりすることも好きでしたし、そういう仲間って大切だなぁと改めて感じたんです。それで、知り合いの制作の人と会社を立ち上げることに決めました。

制作面を担当される方と2人で会社を設立されたんですね。

はい。K-relationsは演出担当(いわゆる監督)である私と、制作担当(演出以外の全般)の二人ではじめた会社です。1人でやるより、2人の方が受けられる仕事の幅や制作のアイディアも広がりますし、何より「面白いものを作っていきたい」というビジョンを共有できることに嬉しさを感じましたね。 まずは2人からはじめて、どんどん社内外問わず、つながりを増やしていけたらいいなという気持ちで起業しました。

会社ロゴマーク「外側に広がるイメージ」の『K』が印象的

会社ロゴマーク
「外側に広がるイメージ」の『K』が印象的

社名の由来も、「人とのつながり」という思いからきているんですか。

そうですね。K-relationsという社名の「K」は私、小林(Kobayashi)のK、そしてrelationsは「関係・交わり・コミュニケーション」などの意味を持っています。その他にも、私自身、「K」という文字自体が好きという理由もあります。「K」は外側に広がっていくように見えるので、この文字のように「人とのつながりがどんどん広がっていったらいいな」という思いが込められているんです。 会社の仲間も今は経理担当が加わって、3名になりました。

もし今後、仲間を募集するとしたら、どんな人と働きたいですか?

そうですね、楽しんでコミュニケーションをとっていける人と是非一緒に働きたいと考えています。ただ、少数精鋭の会社なので、数年経ったら受注~制作までひとりでこなせるような、成長意欲の高い人と働きたいですね。

今後は受注だけでなく オリジナル商品の販売も手がけ、さらなる成長を目指す

今後の展望をお聞かせください。

はい。企業VPやCM制作はクライアントから受注があって初めて生まれる仕事ですが、今後は自分たちでオリジナル動画を作って販売していけるような会社を目指したいと考えています。そのために「オブジェクトVR」という被写体を360°回転させられるツールの販売やLINEスタンプの制作・販売もスタートさせています。オブジェクトVRは、主にネットショップなどに普及させていけたらと考えています。買いたい商品を360°くるくる回せて、上下左右から見ることができたら、より商品のイメージがつきやすいですよね。

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ミニチュア動画も御社オリジナル商品のひとつということですか。

そうですね。例えば、これまで会社説明会の映像では、社長が登場して挨拶するシーンが多くありましたが、今後は社長をミニチュアのフィギュア化して、楽しく会社の説明する映像なんかが作れたら面白いと思うんです。

そんな会社説明会の映像が流れたら学生も転職者もビックリしますね。

そう思ってもらえたら嬉しいですね。私たちの経営理念は「誰も見たことのない映像を作る」ということです。ミニチュア動画を応用して、人に驚いてもらえるような映像をどんどん作っていきたいです。実はそのために、3Dプリンターも注文したところです。ちょうど明日届くんですよ。

え!今、話題の3Dプリンターが?!

そうなんです。私たちも到着を楽しみにしています。これがあれば、人なり商品なり何でも思うものをミニチュア化できて、映像制作の幅も広がります。今後は3Dプリンターとこれまで私たちが培ってきた経験を元に、受注型の仕事だけでなく、制作して販売する「メーカー」として会社を盛り上げていけたらと考えています。

取材日:2015年2月2日

株式会社K-relations (ケイ・リレイションズ)

  • 代表取締役:小林健太郎
  • 設立年月:2007年7月
  • 資本金:300万円
  • 事業内容:企業VP、イベント映像、CMなどの映像制作とミニチュア動画や各種コンテンツの制作販売
  • 所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-18-3 雅ビル4F
  • TEL:03-6459-2856
  • URL:http://www.k-relations.com/
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