多彩な技術で「インタラクションデザイン」をワンストップで提供。クリエイター仲間とともに

名古屋
株式会社ベイビー 代表取締役
Michiho Wada
和田 三千穂

Webサイトやグラフィック、動画、VR/ARなどを通じて、ユーザーと製品の間の相互作用をデザインする「インタラクションデザイン」を核に、コンテンツのデザインやプログラミングを手がける株式会社ベイビー。難しい技術を要するクリエイティブ実現のパートナーとして、日々、複数の技術を組み合わせ、クライアントの要望に応えようと奮闘しています。新しいモノを産み出すIT技術のマルチリンガル集団を率いる代表の和田 三千穂(わだ みちほ)さんに、起業までの道のりや仕事を獲得するプロセス、プロとしての心構え、クリエイターへのメッセージなどを伺いました。

独学でデザインを学び、制作会社へ

クリエイティブの世界に飛び込んだきっかけを教えていただけますか?

祖父がデザイナーだった影響もあるのかもしれませんが、創作活動が好きで10代の頃からバンドも組んでいました。ちょうどその頃にITバブルが来たので、興味を抱いてWebコンテンツ作成やデザインを独学で学んだのがきっかけになります。本屋さんで「ホームページビルダーの使い方」みたいな本を買って自分で作ってみたり、バンド音源を公開したりしていました。

そこから独立までのキャリアも教えてください。

大学時代は夜にバーテンダーをして、昼はテレビ局でアルバイトをしていました。情報番組の中継ADを担当していたんです。そこからカメラマンの仕事も手がけるようになって留年を機に大学を辞め、その数年後に制作会社に入りました。その会社で4年ほどデザインやディレクションの経験を積んで、29歳で独立しました。

フリーランスで活躍するメンバーが集まり、ベイビーを起業

どのようなタイミングで法人化されたのですか?

カメラマンの経験があったので動画撮影や編集を中心にキャリアを重ねていたのですが、4年ほどするとフリーランスの仲間ができてきたので、その仲間と法人化することにしました。
ベイビーは3つの会社が合わさってできた感じです。個人で仕事を受けるより法人化してチームになるほうがビジネスも安定すると考えました。そしてなぜか僕が代表になりました(笑)。
元々、特定のクリエイティブ領域に秀でたメンバーそれぞれがクライアントを抱えていたので、法人化して良かったと思っています。2019年からのコロナ禍でも、厳しい領域もあれば伸びた領域もあったのでリスクヘッジはできていると思います。

社名「ベイビー」の由来を教えていただけますか?

社名は1人のメンバーが突然ひらめいたもので、特に由来はないんです。ただ、僕が担当したロゴマークは臨月のお母さんをモチーフにしていて、新しく何かが産まれるというイメージを意味づけています。”HELLO BABY.”というコーポレートメッセージも始まりの象徴です。
また、作ることが生業の仕事なので、産み出すことばかりじゃなく育てていくことも大事だという気持ちも込めています。

インタラクティブデザインで他社ができない領域を

ベイビーが手がける事業について教えていただけますか?

「インタラクションデザイン」という分野での創作活動がしっくりくると思います。インタラクションとは「inter+action」を組み合わせた造語で、ユーザーと製品の間のインタラクション(相互作用)をデザインするもの。インタラクションデザインはUXデザインの重要な部分を担います。
具体的にはプロモーションに関わる企画立案から、デザイン制作・プログラミング、動画・アニメーション制作、VR/ARコンテンツやセンサシングを利用したIoT開発まで多岐にわたる業務を行っています。
ムービー系のカメラマンをしていたことや、Webの動的なプログラミングが得意なメンバーもいるため、動きのあるデザイン領域や体験を伴うクリエイティブが得意ですね。

御社の強みはどんなところにありますか?

コンテンツのデザインからプログラミングまでのほとんどの工程を自社内で完結できるリソースがあるのが強みだと思っています。作曲も自分たちで行えます。
そのほかには、扱う技術の多様性や手数の多さも強みですね。多くのメンバーが一つの技術を深掘りするだけでなく、複数の技術を組み合わせることができます。
あとは独立以外の理由で辞めた社員がほとんどいないという職場環境も強みと言えるかもしれませんね。

発展の原動力は、新たな技術への好奇心

多彩な仕事はどのように獲得しているのでしょうか?

ベイビーには営業スタッフがいませんので、基本的に紹介で仕事が増えています。デジタルやクリエイティブ領域で困っていることを相談されたり、お客さんが新規性のあるおもしろいことを望んでいたりする時に声がかかる感じです。最近はアカデミックな研究領域からの相談も増えましたね。

そのような相談が増えている背景を教えてください。

ベイビーのメンバーが新しい技術に好奇心を持って、覚えようとする姿勢があるのが大きいと思います。また、多方面に知識があるメンバーがいるので、難しい相談をワンストップで受けられるのも理由の一つです。「作ること」が好きな人材が集まっているということだと感じます。

プロとして、どのように仕事と向き合うか

社長としてメンバーに求めているのはどのようなことですか?

僕がメンバーに「これだけは守ってね」と言っているのは、クオリティと納期だけです。クオリティと納期さえ落とさなければ、どんなプロセスを経てもいいと考えています。期待に応えるプロの仕事をすればいいのです。
ただ、クオリティと納期を落とさないためのコミットの取り方やディレクションの技術などはしっかりと教えています。めざすゴールに最短距離で行ければいいですよね。
あとは「プロとして、わからないことや、できないことは恥」という感覚も伝えるようにしています。

メンバーの成長のための取り組みなども教えてください。

たとえば「The 48 Hour Film Project」という映像コンペに毎年参加しています。これは7分程度のショートフィルムを48時間で作るというコンペティションで、シナリオから撮影、編集までをすごいスピードで進めることが求められます。賞を取ることよりも、限られた時間内でクオリティを落とさず作品づくりをする経験が大切だと思っています。
また、メンバーが新たな技術を個々に獲得して、楽しみながらアプリや社内の新システムを開発することもあります。

事業を継続していくことが最も大切

名古屋というエリアだからこその取り組みはありますか?

オフィスの近隣にライブハウスが非常に多いのですが、バンド活動をしていた流れもあって、かつてのバンド仲間が受け継いでいるお店もあります。
その仲間たちが毎年「新栄祭り」という数千人が集まるまちおこしイベントを催しているのですが、ステージ審査員として参加したり、ラジオ放送のMCとしてゲストミュージシャンとともにイベントを盛り上げたりしています。

今後の展望やビジョンを教えてください。

僕らのような会社は、継続することが一番大事だと思っています。作ることしか脳のない僕らが、ちゃんとご飯を食べられる環境を残していくことが大切です。外からは「サークル活動」と言われようが(笑)のらりくらりと、事業を長く継続していこうと思っています。
また、スタッフの教育コストがすごくかかるビジネスをしているので、長く続けていけそうな確かな人材だけを採用していく予定です。クリエイターがのびのびと働ける環境をみんなで整えていきたいですね。

まずは作って、そこから何かがスタートする

最後に、世の中のクリエイターにメッセージをお願いします。

クリエイターを志す若者から「何をすればいでしょう?」と相談を受けることがよくあるのですが、僕は「作ってから聞きなさい」と返しています。映像作品ならまず撮って、自分で編集して、そこから「ここをどうすればいいですか?」と質問することが大切です。今はインターネットで検索すれば作り方も独学で学べます。理屈よりもまずアクションして、考えるのはそれからです。
頭でっかちになって手を止めることがないよう、どんどん作品を作ってください。外に出す必要もありません。まずは黙々と自分の作品づくりに没頭してみてください。作ってみることで何かが産まれるというのは、よくあることですよ。

取材日:2023年3月8日

株式会社ベイビー

  • 代表者名:和田 三千穂
  • 設立年月:2016年4月
  • 資本金:30万円
  • 事業内容:Webサイト・システム開発、グラフィックデザイン、VR/ARコンテンツ、Iotモックアップ、動画制作、コンサルティング
  • 所在地:〒461-0005 名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル202
  • 電話番号:052-938-3296
  • URL:https://baby-inc.co.jp
  • 連絡先:https://baby-inc.co.jp/contact/

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