WEB・モバイル2023.03.22

「手の届く人の幸せのために動きたい」。“メンバーの強み”から生まれたWeb制作会社

広島
ネヴァーズ株式会社 代表取締役
Toshiki Koyama
小山 淑生

開いた瞬間に見る人の目を奪う、印象的なグラフィック。Webマーケティングに裏打ちされた結果の出るサイト構成。広島のネヴァーズ株式会社は、幅広いプログラミング言語を使いこなすことで、付加価値の高いWebサイトをいくつも提供しています。立ち上げからわずか1年、単年度売上1兆円規模の大手企業や自治体などをすでに顧客に持ち、なんと「リピート率は100%」。数ある会社の中から選ばれる理由を「人とのご縁」と話し、「お客さんへ提供する価値を最大化するためにはどうすべきかを常に考えて動いている」という代表の小山 淑生(こやま としき)さんに、その原動力や今後のビジョンをお聞きしました。

Webマーケティングに裏打ちされたWebサイト制作

まず、事業内容について教えてください。

弊社は2022年1月に立ち上げたばかりの会社です。コーポレートサイトやランディングページ、採用サイト、ECサイトを含むWebサイト全般の制作を手がけています。
提供するWebサイトでお客さまが求められる売り上げや採用、問い合わせなどの効果を最大化するため、アクセス解析や投資利益率の改善提案など、「作った後」までしっかりとサポートするWebマーケティングにも力を入れています。

転職で着実に積み上げた経験とスキル

Web制作を手がけていらっしゃるということは、Web制作会社などから独立されたということでしょうか?

いえ、Web制作会社に勤めていたことはありません。主に事業開発の経験を積んできました。
実は私は5年制の高等専門学校に3年通って中退しているので、学歴はいわゆる「中卒」なんです。因みに中学もまともに通っていません。高専はプログラミングを学びたくて入った学校でしたが、授業は加工機械の操作などの工業系がメインで、ほとんど思うような授業が受けられなかったのでもういいかなと当時は考えていました。
フリーターや運送会社の仕事を経て引っ越し会社の営業職に転職し、さらに製造受託の会社に転職しました。営業成績を鑑み、グループ会社を含む横断的なソリューション提案をしていく新設部署「事業開発部」に配属され、合計20県ほどを担当しました。数千万円規模のプロジェクトを立ち上げたこともあります。
そのころから徐々に起業を意識し始めたため、IT系のスタートアップ企業に転職して拠点責任者を務めました。そこで地元のフィナンシャルグループと業務提携したり、行政からの依頼で講演会の講師を務めたりという経験も積みました。

同じ営業職ですが、引っ越し会社から製造受託会社に転職されて変化はありましたか?

私は昔から、周りから好かれるか嫌われるかの極端なタイプだったので、気に入っていただいたお客さまのお役に立ち続けられる法人営業はやりがいがありましたね。
法人営業では技術面の専門知識や業界情報、経済動向などの知識が欠かせないので、そのころから毎日本や新聞を読み勉強するようになりました。また、大手企業の役員たちを前にプレゼンテーションする際など、自信を持って話すために常に靴をピカピカに磨き上げていました。「この中で自分の靴が一番きれいだ」と思ったら、けっこう自信を持って前だけを向いて話せるんですよ。

人材から考える社会に貢献できること

では、サイト制作をしようと思われたわけでなく起業が前提だったということですか?

そうなんです。私と一緒に働きたいと言ってくれたメンバーのスキルで世の中にどういった価値が提供できるかと考えると、Web制作でした。まずはバスに人を乗せて、そのメンバーでどこに向かうか決めた形です。
起業を決意した理由は、自分の身の周りの人、応援してくれる人たちに多くを与えられる人になりたいと思ったからです。
また、自分のやり方がどこまで通用するか試したかったということもあります。製造受託会社時代から、プロジェクトや施策に対して「こうしたらうまくいくのではないか」と考えることが多くなっていました。当時から人一倍、市場動向やクライアントの動向を注視し、自社の状況を照らし合わせていた自負があったので、自分の意見は伝えるようにしていました。しかし結局、意見は通らず、プロジェクトや施策が頓挫する経験を何度もしました。最終的な責任を取れない立場では自分の意見を押し通せないですし、自分のやり方ならば上手くいったという確証もなかったので、自分の力を試したかったのです。

どのような企業から依頼を受けてこられましたか?

県内の地場広告代理店やシステム会社をはじめ、県外の大学や首都圏にある東証プライム上場の超大手企業などからご依頼をいただき、サービスサイトなどを立ち上げてきました。大手企業の案件では求められる技術水準が高いのですが、弊社は技術力に自信があります。対応できるプログラミング言語が多いので、サイト上でお客さまがやりたいことを、イメージ通りに、幅広く実現できます。
実は会社を立ち上げてから、新規営業をした日は1〜2日しかなく、すべてご紹介でお仕事をいただいてきました。「技術力があって対応がいい」とご評価いただいているようです。
Web制作の会社って、山ほど選択肢があるじゃないですか。その中でうちが選んでもらえる理由は、人とのご縁。メンバーにはいつも、「うちの会社は応援してもらえなくなったら終わりだよ」と言っています。
応援してもらい続けるために、「不義理はしない」「お客さんの喜ぶことは何かを考えて動く」という当たり前のことを日々積み重ねています。

特に印象に残っているお仕事はありますか?

日本に住む外国人の児童や生徒の日本語教育に関するサポートサイトは、印象に残っていますね。そうした子たちの日本語教育には地域格差があるので、教科書をベースにそれをサポートする取り組みです。
Web制作という形ではありながら、社会に貢献するシステムを構築していく仕事は、まさにうちがやりたかったことです。課題を解決していくプロセスにとてもやりがいを感じました。

「Give先行型思考」と圧倒的技術力を武器に、リピート率100%を実現

ネヴァーズならではの強みはどんなところでしょう?

まず人に与えられることは何かを考える「Give先行型思考」と、圧倒的な技術力の2つですね。
実は今のところ、ご依頼いただいた企業のリピート率は100%です。メンテナンスや次のサービスサイト、ランディングページの構築などのご依頼をいただいています。

制作体制はどうされていますか?

社員は私を含めて5人。私は外部との交渉にあたり、ほかの4人が制作作業をします。
取締役は前職のITスタートアップ時代のメンバーで、当時は週7日、1日12時間くらい勉強していました。ほかにも大学生時代にWeb制作の仕事をしながら自転車で日本一周した子、週末は舞台俳優をやっている子、アイルランド帰りの子など、個性がある面白いスタッフばかりです。狙って集めたわけじゃないんですけどね(笑)。
メンバーは全員ここに入るまでも自主的に意欲をもって勉強していますし、今でも「この本で勉強したいです」というチャットがばんばん入ってくるので、したいだけ勉強させてあげるためすぐに発注しています。
スタッフたちはやる気と根性を持っている一方で、ここ以外のWeb制作会社に勤めた経験がありません。制作が忙しく教育に割くリソースはあまりないのですが、会社として常に品質の向上を図る責任があるので、技術面やデザイン面をサポートしてもらえる全国的に見てもハイレベルな外部のメンターさんを3人雇いました。いつでも相談して課題を解決できる体制を整えています。

スタッフとも対等の関係で互いに責任感のある仕事を

スタッフにはどのようなことを求められますか?

自分がやった仕事は「これは任せてください」と断言してほしいですね。自信がない場合はメンターの力も借りながらでいいので、最後まで自分の仕事に責任を持ってほしいです。
スタッフたちを見ていると将来が楽しみで、彼らのためなら多少のリスクをとってもどんどん投資をしていきたいんですよ。ただ、私自身の資産はいつ吹っ飛ぶかもしれないリスクがあります。めちゃくちゃ怖いですね。
経営は終わることのない戦いなので、寝る瞬間まで会社のことが頭から離れることはありません。きりがないので、眠る時は「寝室の奥のタンスの引き出しに仕事のことを押し込んで寝る」というイメージをしています。
代表とか役員とか社員とか、そんなのはただの役割でしかありません。メンバー同士が対等でないと、スピード感を持ってやっていけない。ただ上からの命令に黙って従うのってすごく簡単ですけど、そこに納得感がないと、その時はやってくれても絶対に不満が溜まっていきますよ。意図の説明には労力がかかりますが、それでもそこには時間をかけるべきだと思う。「『結論に至る理由』に自信がないから、ただ指示だけする」というマネージャーや社長は、私の中では「なし」ですね。

今後のビジョンとそれに向けての課題を教えてください。

25年までに、広島におけるWeb制作業界のリーディングカンパニーになることを掲げています。さらに27年には新規事業も立ち上げたいです。そこまでにテクノロジーが進歩してニーズも変化するでしょうから、事業内容は決まっていません。
やはり人ありきの会社なので、採用にはこだわっていきたいです。一番大切なのは「何をやりたいか」ではなく、「誰とやりたいか」ということなので。会社のビジョンに共感してくれて、それに一緒に向かっていくことでその人自身の将来ビジョンが叶う。そんなWin-Winの関係を築ける人を採用したいです。
規模もどんどん拡大していきたいのですが、クオリティが担保できる範囲は常に意識しているので、新しい仕事への参入と、既存フローの回転、会社が確保できるリソースとのバランスを取っていくことが私の役割ですね。先走ってクライアントさんに迷惑をかけてしまうと本末転倒なので、責任が持てる範囲で着実に事業を拡大していきたいです。
業界や地元への貢献など、現時点で自分の目に見えない範囲の人への貢献は正直あまり考えられないんです。地域へのこだわりはあまりありません。今は地元の広島にいますが、もっと規模が大きくなれば「日本のために」という視点で動くかもしれません。
「自分の周りの人」といえる人の輪を広げていき、結果的に社会に貢献できる絵を描ければそれでいいんじゃないでしょうか。その輪の中に入った人たちを良くしていきたいというのが最大のビジョンです。そんなに大きな人間じゃないので、まずは現実的に目の届く人、手の届く人の幸せのために動いていきたいです。

取材日:2022年11月30日 ライター:進藤 真由美

ネヴァーズ株式会社

  • 代表者名:小山 淑生
  • 設立年月:2022年1月
  • 資本金:100万円
  • 事業内容:オフィシャルサイトやランディングページ、採用サイト、ECサイト、サービスサイトを含むWEBサイト全般の制作、WEBマーケティング
  • 所在地:〒730-0053 広島県広島市中区東千田町1-1-61 Hitoto広島 ナレッジスクエア1F いいオフィス広島
  • URL:https://nevers.jp/
  • お問い合わせ先:080-1916-3797

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