WEB・モバイル2020.11.18

個性や強みを引き出し、企業を成長へと結びつけるITパートナー

福岡
株式会社enGu(エング)代表取締役
Masaaki Odan
大段 賢朗

“縁をつなぐ=縁(en)+Guilloche(輪つなぎのGu)”から社名を付けた株式会社エングは、お客さまの将来を一緒に考えるITパートナーを目指すWeb制作会社です。代表取締役の大段賢朗(おおだん まさあき)さんは、ミュージシャンを目指して音楽活動を続けながら独学でWebスキルを磨き、縁あってIT業界で働いた後、会社を設立しました。 現在も会社経営と音楽活動を両立させている大段さんに、IT業界に入ったきっかけから会社設立に至るまでと現在の事業、そして今後の展望について話を伺いました。

IT経験ゼロでもつながった縁を大切に紡いだからこそ今がある

会社を立ち上げるまでの経緯を教えてください。

私の場合は少し特殊かもしれません。一般的には制作会社などに勤めてから独立して会社を設立する方が多いと思いますが、私は企業に勤めた経験が一切ありません。実は、30歳までプロのミュージシャンを目指して音楽活動をしながらフリーターとして生活をしていました。

30歳を過ぎた頃、当時組んでいた音楽ユニットの自作ホームページが専門学校の方の目に留まったことがきっかけで、縁あってその専門学校でDTPの講師をすることに。ほどなく時代的にWebの需要が高まってきたので、自分でもコンピュータ言語などの勉強をしながらWeb講師をするようになったんです。

講師をしながら技術や知識が上がった頃、これまた縁あってWebの仕事を直接いただくようになり、フリーランスを7年間続けて株式会社エングを立ち上げました。その間もずっと音楽活動を並行させ、今でもプロとしてイベントやブライダルなどで演奏しています。

いずれは会社を立ち上げたいと考えていたのですか?

フリーランスで仕事をするようになったときは考えていませんでした。きっかけは、あまりにも仕事が過酷だったからです。フリー時代は1人で仕事をしていたので全く休みがなく、朝から翌日早朝まで働きっぱなしで睡眠もろくに取れない生活でした。このまま続けていたら将来きっと仕事ができなくなると思い、人を育てる側に回ろうと会社を設立しました。

いろんな縁が今につながっているんですね。

そうですね。いろんな人に助けていただいたので、縁を紡いでいける会社にしたい思いを社名にも取り入れました。

振り返ってみると一番大きい縁は、何も経験のない私を専門学校の講師として雇ってくださったことです。そこで働いたことでWebサイト制作という新しい仕事にもつながりました。もちろん、音楽活動で培ってきた交友関係も後に大きく実を結ぶことにもなり、すべての縁が現在につながっていると実感しています。

お客さまの個性と強みを引き出すために顧客理解を徹底

現在の事業内容を教えてください。

ホームページ制作が中心です。ただ作るだけでなく、きちんと成果が出るようにサポートもしています。とはいえ、今はどこの制作会社でも同じことを言っていますよね(笑)。弊社がこだわっているのは、お客さまの目的を最初の段階で明確にし、特徴や強みを最大限に引き出して形にすることです。また、地元福岡に密着した仕事が多いのは、足を運べるエリアで実際に顔を見て仕事をしたいと考えているからです。

御社の強みはどんなところでしょうか?

顧客理解を徹底しているところです。お客さまの仕事を理解するのは当たり前のことですが、奥深いところまで調べます。売り上げの比率、どんな人々が携わっているか、抱えている問題、直接的・間接的な競合相手など、しっかりと理解したうえで戦略を立て、企画を提供しています。

そのため、顧客理解と戦略企画だけで制作期間の半分以上を費やすことが多く、驚かれることも珍しくありません。けれども、しっかりと時間をかけないと、意味あるホームページに成り得ないと考えています。

御社サイトの「ホームページを持つ目的は何なのか?」という言葉につながっていますね。

目的がなくホームページを持つのは危険なことですし、作る意味もないですからね。私たちはお客さまの気持ちに応えたいという思いが強いので、目的次第ではお断りすることもあります。予算が少なくても助けたいと思える方には全力で力を貸し、予算があったとしても私利私欲でお金もうけだけを追求しているようであれば手を引くことも…。心からサポートしたいと思える方の助けになりたいと考えています。

弊社はお客さまの将来を一緒に考える企業です。お客さまである会社や店などの個性や強みを最大限に引き出し、成長に結びつけるITパートナーを目指しています。

制作を通じて感動を与え、心を動かせる企業を目指して

今後の展望を教えてください。

会社として目標に掲げているのは「子どもの目の輝きを大人にも与えられる企業になりたい」という言葉です。音楽活動でステージに立つと、客席の子供たちはキラキラした目で見てくれるんです。そして大人でもお年寄りでも同じ目をすることがあります。本当に感動している時は目でわかりますよね。制作を通じて目が輝くような感動を与え、心を動かせる企業になりたいと思っています。

一緒に働くスタッフに対して求めることは?

弊社は個性を一番大切にしています。人には良い所と悪い所がありますが、良い所を伸ばすのはもちろん、悪い所もその人の個性と捉え、その部分もうまく生かして、社員それぞれの個性が発揮できる会社作りが義務と思っています。そして、社員もしっかりと夢や将来像を持って仕事に取り組んでほしいと願っています。

これからIT業界やクリエイターを目指す方にアドバイスをお願いします。

技術の習得や知識を増やすのはもちろん大切ですが、プロになることが目的にならないようにしてください。その先にある夢や将来像が見えていれば、ただのクリエイターではなく、その一歩先に進めると思います。そして、よりクリエイティブな仕事へとつなげてください。

取材日:9月28日 ライター:井 みどり

株式会社enGu(エング)

  • 代表者名:大段 賢朗
  • 設立年月:2011年11月
  • 事業内容:Webサイト制作・企画・更新、ポスター・広告などのデザイン・制作、写真・動画撮影など
  • 所在地:〒815-0033 福岡県福岡市南区大橋1丁目23−14 2F
  • URL:https://www.engu.co.jp
  • お問い合わせ先: Tell)092-577-9281、または上記HP内「お問い合わせ」より

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