職種その他2020.10.07

故ギンズバーグ判事の功績と、未来の女性リーダー、カマラ・ハリス副大統領候補について。女性が活躍する世界に期待!

Vol. 17
FIND IT. LOVE IT.
Sayuri Fujii
藤井さゆり

先日、上の娘(8歳)が学校のアートの授業で、先月87歳で亡くなったアメリカ最高裁判事のギンズバーグさんの絵を描く課題が出ていました。(現在、学校が閉まっているため登校せず、子供たちはズームで授業を受けています)

 

この方です↓

 

米最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事死去 そのキャリアを振り返る

BBC News Japan – YouTube

 

ギンズバーグ判事は、アメリカではレジェンドと言われるほど人気があり、女性やマイノリティの権利擁護に取り組んできた方で、クリントン政権時代に60歳で最高裁判事に指名され、以降27年間、今年の7月にがんを発症しながらも公務を続けていたそうです。

 

 
 
 
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私が小学校の頃の図工の授業は、版画で季節のカレンダーを作るとか、船を作るとかだったので、「最近亡くなった最高裁判事の人物の写生をする」という課題に正直驚きました。娘はギンズバーグ判事を知らなかったので、アートの先生に「何で亡くなったの?」「何歳だったの?」と質問しながら絵を描いており、ギンズバーグ判事に興味が湧いたようです。そういえば昨年も、選挙や投票をテーマにした絵本や児童文学を使って授業が行われることもあったので、初等教育から政治や社会に関する出来事や人を題材にして授業を行うことは、早いうちから社会的なことに興味を持ってもらうためにも、良いことだと感じました。

 

 
 
 
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さて、いよいよ来月にはアメリカ大統領選挙がありますが、私が注目しているのは、民主党の副大統領候補であるカマラ・ハリスさん。ジャマイカ人の父とインド人の母を持つ、カリフォルニア州の上院議員です。大統領選の民主党候補であるジョー・バイデンさんが、副大統領候補としてカマラさんを指名したのですが、もしバイデンさんが大統領として当選すれば、ハリスさんはアメリカ初の女性副大統領になります。

 

 
 
 
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私には6歳と8歳の娘がいるので、女性の権利擁護に取り組んだギンズバーグ判事の功績や、アメリカ初の女性副大統領になる可能性を持つ、ハリスさんのような女性が活躍しているということは、彼女たちにとっても希望ある未来に繋がることになります。私が彼女たちと同じ年の頃は、政治やニュース番組には高齢の男性が出演していることが多かったこともあり、「政治は年の取った男性が行うもの」という先入観を植えつけられてしまったような気がします。当時に比べると、今は活躍している女性の政治家の方もいらっしゃいますし、新しい時代を生きる上で、彼女たちには、政治を始めとした様々な社会で活躍しているたくさんの女性=ロールモデルを知ってもらいたいと思っています。

 

そのためにも、国内外問わず、歴史や社会を変えた女性が紹介されている伝記絵本を子供たちによく読んでいます。その中でも「Good Night Stories for Rebel Girls」と「Little People Big Dreams」シリーズは、カバーデザインやイラストもアートしていて非常にセンスがよいのでご紹介したいと思います。

 

 

 
 
 
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どちらも社会を変えようとした人たちの、いわゆる子供向けの伝記絵本なのですが、「Good Night Stories for Rebel Girls」は全て女性たちのみで編集されていて、「Little People Big Dreams」は一冊につき一人の歴史が語られている形となっており、女性だけでなく男性も作られています。

 

下記は「Good Night Stories for Rebel Girls」より、「オノ・ヨーコ」の読み聞かせ動画です。(日本語字幕をオンにする場合は、設定アイコンをクリックして、自動翻訳で日本語を選択します)

 

 

Goodnight Stories for Rebel Girls Yoko Ono | Ms.Carmina Reads

Ms.Carmina Reads – YouTube

 

「Good Night Stories for Rebel Girls」は「世界を変えた100人の女の子の物語」として日本語版も出ていますので、ぜひ興味のある方はチェックしてみてください。(英語版)「Good Night Stories for Rebel Girls」 (日本語版)「世界を変えた100人の女の子の物語」

 

下記は、Little People Big Dreamsシリーズより「ココ・シャネル」の読み聞かせ動画です。

 

 

Coco Chanel : Little People Big Dreams | A story about pursuing your passion

The StoryTime Family – YouTube

 

「Little People Big Dreams」シリーズは、絵も素敵ですし、比較的平易な英語で書かれているので、お子様の英語力や芸術性を養うのにもオススメです。Coco Chanel: My First Coco Chanel (Little People, BIG DREAMS)(英語版のみ)

 

最後にハリスさんのお話を一つ。ハリスさんには、2つ年下のマヤさんという妹さんがいて、マヤさんは弁護士として活躍する他、2016年当時、ヒラリー・クリントンさんの大統領選のアドバイザーも勤めていました。そのマヤさんには、17歳の時に産んだ(!)娘のミーナさん(カマラ・ハリスさんの姪)がいます。

 

 
 
 
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左がミーナさん(姪)、中央がカマラ・ハリスさん、右がマヤさん(妹)。

 

ミーナさんは元弁護士、現在はアクティビスト、Tシャツブランドオーナーとして活躍していて二人の娘さんがいるのですが、そのミーナさんが最近出版した絵本がこちら。>

 

 

Meena Harris Reads ‘Kamala and Maya’s Big Idea’

The New York Public Library – Youtube

 

カマラ・ハリスさんと妹のミーナさんの、子供の頃の出来事が元になってストーリーが描かれています。姉妹の二人が共有スペースにプレイグラウンドを作るため、自分たちでアイディアを絞り、たくさんの大人たちに協力を頼みながら、自分たちでやり遂げるまでが描かれているのですが、子供の頃からすでに発揮されていたハリス姉妹の賢さや敏腕さがわかると共に、子供たちに学んでほしいことが描かれているので、娘たちにもぜひ読ませたいと思いました。

 

ちなみに、ミーナさんが投稿したTikTok動画には、副大統領候補である叔母のカマラ・ハリスさんが飛行機から降り立ち、颯爽と歩く姿を投稿。こういう人が国のリーダーになってほしいです!

 

 
 
 
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とは言っても、アメリカで女性の大統領はまだ出てきていませんので、近い将来には女性大統領が当選し、様々な分野でたくさんの女性が活躍する社会になることを望みます。アメリカ初の女性大統領の誕生は、数年後にも実現されそうな感じです(ハリス大統領かも?)。

 

女性リーダーが活躍している国(地域)を見ると、台湾のイングウェイ総統、ドイツのメルケル首相、ニュージーランドのアーダーン首相、フィンランドのマリン首相と、いずれも新型コロナウィルス対策が上手くいっているんですよね。その中でも、フィンランドのマリン首相は、35歳という若さで首相になり、ニュージーランドのアーダーン首相は任期中に産休(世界初!)を取得しています。

 

こういうニュースを聞くと、希望がわいてきます。世界のたくさんの女性が自由になり、さらに活躍する未来を期待しています!

 

(参考)

 

https://joebiden.com/together-we-will-beat-donald-trump/

Kamala’s History – joebiden.com

 

https://www.businessinsider.com/activist-meena-harris-building-social-justice-empire-2020-5

Kamala Harris’ niece wants to inspire the next generation of social activists – Business Insider

 

https://www.vogue.co.uk/news/article/female-leaders-coronavirus

Female Leaders Are Doing An Exceptional Job Right Now – Vogue.co.uk

 

プロフィール
FIND IT. LOVE IT.
藤井さゆり
東京生まれ、2008年ニューヨークに移住。 公益法人に勤務の傍ら、仲間内で企画したクラブイベントのフライヤーデザインをしたことから、デザインの面白さに目覚め転職。 転職後は、都内商業施設のウェブサイトの販促用ページ企画と取材、ライティングを経験。 ニューヨーク移住後は、ウェブマーケティングを企業にて経験、ウェブデザインをフリーランスで行う。 現在は、日本の着物をインスパイアしたオリジナルTシャツブランド「Foxy Lilly」のオーナー兼デザイナーを務める。

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