フォルダの中身

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつらひさこ

インスタなどはやっていないが、写真が好きで、あちこちでパシャパシャと撮っている。

特に誰に見せたいわけでもなく、ただの日記代わりだ。

 

フォルダの中身を覗いてみると、圧倒的に家族や友人知人が多く、その他はきれいだなと思った夕暮れ時や季節の風景。あとは美味しかったものなど。

 

写真用のかしこまった表情はあまり好きではなく、人も自然も「そのまんまの良さ」が表れている時を狙う。

「いいな」と思った表情はほんの一瞬で終わることが多く、「撮りたい」と思った表情がファインダーに収められることはそんなにない。

 

カメラマンの友人に聞くと、「1000枚撮って納得行くのが撮れたらよい方だ」「撮りたいと思ったら銃で撃つみたいにパッとシャッターを切る」というアドバイスをいただいたが、果たしてそれができるのはいつのことか。

 

写真はその時々の「瞬間」を残す作業で、その年その年で私の写真に登場する人々も少しずつ変わっていく。

 

ひゅんひゅんと時間が流れていく中、「今、ここ」にある瞬間を収めることを下手くそながらも繰り返していると、自分の歴史を積み上げていっている気もしてしまう。

 

そんなわけで今日も、「あ、またちょっとズレたけど、これはこれでまあいいか」という感じの、素人なりのゆるいカメラライフを楽しんでいる。

 

プロフィール
ライター
かつらひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、6年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

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