まるで街中が美術館!?【水の都 富山】を舞台に26名のアーティストが手掛ける「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI」!

富山県
クリエイターズステーション編集部
editor.O
編集部O

2023年9月15日(金)~10月29日(日)にかけて開催中の「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI」。
プレス内覧会に、編集部Oが参加しましたので、見どころをご紹介!

 

■GO FOR KOGEI とは?

~工芸、現代アート、アール・ブリュットの運命的出会い~

GO FOR KOGEIは富山、石川、福井の北陸3県を舞台に、工芸の魅力を今日的視点から発信するプラットホームとして2020年に始まった祭典です。
本年は、富山市の中心部から富山湾に続く富岩運河沿いの3エリアを会場に、工芸、現代アート、アール・ブリュットを跨ぐアーティスト26名が参加する展覧会や、工芸をキーワードに北陸を繋ぐ連携プログラムなどを開催します。
来場者やアーティストと共にこの土地の新たな魅力を紡ぐとともに、工芸を捉えなおす新たな機会を提案します。

(公式サイトより引用)

 

■展覧会の特徴

本展覧会の特徴について、公式サイトでは以下のように記されています。

***

さまざまな作者の生き方が強く反映された豊かな表現
フランスの哲学者ガストン・バシュラールの「物質的想像力」という概念を下敷きに、絵の具やキャンバスに始まり、土、布、鉄など、様々な物質を使用する26名のアーティストを紹介します。工芸、現代アート、アール・ブリュットというジャンルを超え、作者の生の反映として、個の表現を追求した作品を紹介します。

生きる場所、創造の場所としての制作
アーティストの「制作」を、人間的経験を育む「時間」として捉えて、その表れを「作品」と位置付け紹介します。アーティストの表現活動を特殊な芸術行為と考えるのではなく、一般的な社会課題と対応させ、鑑賞者と共有しうるものとして紹介します。

移りゆく風景とともに作品を楽しむ、鑑賞体験
水の都とも呼ばれる富山県富山市が舞台となる本展覧会では、これまで「GO FOR KOGEI」 で取り組んできた、地域の歴史・文化を象徴する場所でのサイトスペシフィックな作品展示をさらに深化させ、運河を中心に設定した展覧会場と作品を詩的・哲学的に関連づけます。「水」という概念を頼りに機能的な都市の運河に沿って作品を訪ね、内面化する風景をつくりだします。

***

アーティストの豊かな表現と、富山市の街並みに溶け込む展示手法に注目です!

 

■展示エリア

大きく分けると、3つのエリアに作品が展示されています。
・環水公園エリア
・中島閘門エリア
・岩瀬エリア

富山市の街並みを周りながらの鑑賞のため、富山らしさをより体感できます!

 

まずは富岩水上ラインで「中島閘門」へ!
富岩運河環⽔公園より水上バスで最初のスポットへ!富山らしさが溢れるスタート!

 

船が進むと、早速久保 寛子 さん、上田 バロンさんの作品が目に飛び込んできます。
側にはご本人がいらっしゃり、アートのこだわりや想いを語ってくださいました。


環水公園 展示風景より、久保寛子《やまいぬ》2023

 


中島閘門 広場 展示風景より、上田バロン《夢幻の星屑》2023

 

水上バスを降り、足を進めると、また新たなアートが…


電タク 展示風景より、増田セバスチャン氏と          《Polychromatic Skin -Gender Tower- # 北陸》2023

 

日本発の「KAWAII(カワイイ)カルチャー」の第一人者である増田 セバスチャンさん。

ジェンダーをテーマに、人間が持つ多種多様な考えを表現。
人の皮膚を模した透明な枠 に包まれた内部は、多くの思想を秘めている。
そして、水面に映るものは幻か、はたまたこちらが現実なのか…
目の前に見えるものの真実を問う、考えさせられるアートでした。

 


電タク 展示風景より、横野明日香の展示

電タク 展示風景より、横野明日香の展示

 

続いては、架空の風景や場面を独自の視点で油彩によって表現する横野 明日香さん。
富山県内の黒部ダムがテーマ。

視線をたどるようなストロークと、絵画空間の中に身を置くような大きな画面、自然と人工物が組み合わさった世界を楽しめます。

 


桝田酒造店 満寿泉 展示風景より、コムロ タカヒロの展示

続いては、彫刻作家のコムロ タカヒロさん。
岩瀬エリアの桝田酒造店に展示されています。

子供の頃から親しんできたアメコミやフィギュアの影響を受け、その思い出を神像や仏像に捉え表現。
今回は酒蔵での展示ということで、「水」をテーマに龍神で表しています。

 

アートは自由!アーティストと自身の考えを融合させる楽しさ!

他にも各所に展示があり、富山の街並みや施設を巡りながらアートに触れられ、あっという間の時間でした!

アートにド素人な編集者Oですが、捉え方の自由度が高いアートの魅力にすっかり引き込まれ…。
アーティストの想いを受け取りながらも、自分の考えを重ねて観賞することで、新たな気づきを得られる、とても貴重な体験となりました。

今年は富山での開催のため、富山市の特徴と掛け合わせた展示となっていますが、毎年地域に合わせて異なる表現を見ることができるので、ぜひ翌年も行ってみたいです!

「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI」は、10月29日(日)まで開催しています。
ぜひお越しください!

 

※写真は許可を得て撮影しています。

 


■北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI

会期:2023年9月15日(金)–10月29日(日)
時間:10:00-16:30(入場16:00まで)
会場:富山県富山市 富岩運河沿い(環水公園エリア、中島閘門エリア、岩瀬エリア)
休場日:樂翠亭美術館(水曜)、富山県美術館(水曜)、ほか会期中無休
※臨時休館・開館あり
チケット(ガイドブック付き):一般 2,500円(前売り券 2,000円)/高校生 1,500円 (前売り券 1,000円)
公式サイト:https://goforkogei.com/


 

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