新宿駅を15分買ってみる

東京
コピーライター
TOKYOそういえば日記 8
コジマカツヒコ

みなさん、待ち合わせ場所には何分前に着きますか?

 

私は30分前です。トイレに行ったり、歯に青のりがついてないかなどチェックしないとアレなので。

 

するとよく起こるのが「時間が余ってしまう問題」。

カフェに入るほどではないし、突っ立っているのも所在ない。さりげなく長年の困り事でありました。

 

そんな折、打ち合わせで降り立ったJR新宿駅で見つけたのがコレ。

 

 

改札を通り抜けるたびに「そういえばなんかある・・」と存在自体は以前から気づいて

いたものの、てっきりオリンピックを見据えたお洒落な電話ボックスだと思っていました。

 

正体は、超ミニマムなレンタルスペース。

JR東日本が始めた電話ボックスサイズの駅ナカシェアオフィス「ステーション ワーク」というもの。

 

 

既に何度かお世話になっています。結論を先に言うと、これ、クセになりそうなくらいいい。

 

 

使い方はまず、スマホかPCから無料の会員登録をしておきます。

その際に自分の交通系ICカードと紐付けておけばICカードがキーとして使用でき、

さらにクレジットカードと紐付けておけばSuicaに加えてクレジットカードでの決済も可能です。

現金は使えません。

 

会員登録が済んだらWEBサイトで各ブースの空き状況をチェック。移動しながら簡単に

予約を入れることができます。直接行ってもグリーンの「空」ランプが点灯していれば利用OK。

 

 

その日は予約は入れていなかったので「空」のランプが灯っている4番ブースへ。

液晶パネルの「交通系IC」を選んでSuicaをかざし、利用時間を選ぶと自動でドアが開きます。

 

 

うまく写真が撮れなくてゴメンナサイ。天井から見ると室内はこんな感じ。

テーブル、椅子、HDMIケーブルでつなげるPCモニター、扇風機、小さいけれど

エアコンも完備。時節柄か、手ピカジェルも備わっています。

 

 

ほか、詳しい機能や使用方法は文末の公式サイトを見ていただくとして、

体感としては椅子の座り心地がけっこう良く、テーブルの奥行きや高さもミニマムながら絶妙。

遮音性も優秀で、日本一の乗降客数を誇る新宿駅の改札脇にありながら普通に電話ができます。

急に折り返しの連絡が必要になった時などはすごく助かるはず。

ギリギリのスペースの中で快適性を本気で作り込んでいるなぁと感じました。

 

プレゼンの前に資料を読み返したり、直帰の前に報告の電話を入れたりデータを送ったり、

女性なら座ってメイクを直したり…etc.    いろいろなシーンを助けてくれそうです。

 

 

個人的に何より気に入ったのは、大勢の人が行き交う

新宿駅の中で、隠れんぼのようにこつぜんと姿を消すことができる快感。

ふふっ、俺がどこにいるのかわかるまい。

 

あと利用が済んで半透明の回転ドアがシューッと開く瞬間、

映画「ザ・フライ」のジェフ・ゴールドブラムになった気分が味わえます。

 

あるいはなんとなく、ふと、ひとり黄昏れてみたり。

 

用もなく籠もってみるのも楽しからずや。

 

 

使用料は15分で275円(税込)。

サービス拠点は現在、東京駅・有楽町駅・高輪ゲートウェイ駅・新宿駅・品川駅・池袋駅・

立川駅・そして東北の仙台駅とのことです。

 

 

?STATION WORK

https://www.stationwork.jp/user/top-before

 

?プレスリリース 2019

https://www.jreast.co.jp/press/2019/20190705.pdf

プロフィール
コピーライター
コジマカツヒコ
30数年前、マスコミ電話帳を片手に「使ってくれませんか?」の電話勧誘を繰り返し「ゆ」のページに書かれていた制作会社に潜入。流通やメーカーのハウスエージェンシー、広告代理店を経て独立。得意領域は流通小売・メーカーの広告や販促ツールいろいろ。趣味は水泳と愛猫の育成、お酒と無駄話。お仕事のご依頼は kojimakatsu@icloud.com までメールくださいませ。

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