春を探して、街を散策してみた♪

広島
コピーライター、エディター
Kyoko Kittaka
橘髙京子

3月19日、広島県でも桜の開花宣言があった。春は、色とりどりの花が咲きほころび、木々が芽吹く季節。そして、新入生・新社会人にとっては、新たな世界に羽ばたく季節。人も、自然も、希望や生命力に満ち溢れ、ポジティブでキラキラしているように感じられる。「あぁ、春っていいよなぁ~」とボーッと考えていると、急に街に繰り出したくなってきた。ということで、今回の記事のテーマが決まった。

広島市の中心部は高層ビルやタワーマンションがたくさん建ち並んでいるが、街のいたるところに花や緑が溢れている。通勤中に通る平和大通り沿いにも、たくさんの街路樹が植えられている。また、花壇もあちこちに設置されていて、信号待ちの時などに可愛らしい花々を見て癒やされている。花壇は企業や地域団体の皆さんが手入れを行っているそうで、植え付けや水やりなどをされている光景を見かけることがある。皆さんのおかげで美しい街がつくられているのだなあと思うと、自然と感謝の気持ちが沸き上がってくる。

平和大通りの次は、広島の繁華街・中央通りに行ってみた。こちらは飲食店や商業施設が軒を連ねる場所。この通りにも、フラワーポットが設置されていて、定期的に花の植え替えがされている。しかも、荷物を置いたり、座って休憩できる腰掛けつき! きれいなお花を見ながら、ひと息つけるのが嬉しいポイントだ。

そして、この中央通りには、名物ともいえる街路樹が植えられている。それが、大輪の白い花が遠くからでも目を引くハクモクレン。街ぶら当日は散り始めていたが、まだまだ元気に花を咲かせている木があったので写真に収めてみた。ハクモクレンは、およそ300mある通りの両側に植えられていて、一斉に咲き誇っている様子は実に華やか。この中央通りのハクモクレンの歴史を調べてみると、植えられたのはアジア競技大会が広島市で開催された1994年。広島県内には樹齢が推定1,100年を超えるものをはじめ、いくつか有名な大木があるのだが「30年近くも毎年咲き続けてきたアナタもスゴイよ!」と、なぜかハクモクレンに労いの気持ちが…(笑)。来年も、再来年も綺麗な花を咲かせてほしいなあ。

この記事を書きながら、ふと、小説家・林芙美子さんの「花のいのちはみじかくて…」という詩を思い出して、ドキッとした。今までの人生を振り返ってみると、長いようで本当にあっという間だった。一生に一度で良いから、わたしも花のようにキラキラと美しく開花したいものだ。

プロフィール
コピーライター、エディター
橘髙京子
大学卒業後、広告代理店のコピーライターや出版社の編集者・ライターとして勤務。現在は映像業界のプロデューサー、フリーライターとして活動中。

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