映像2022.03.25

流れを知るためのマーケティング

東京
映像何でも屋
秘密のチュートリアル!
野辺五月

今回はちょっと見方を変えて、「動画」にたどり着くまでのお話。
動画を利用した広告は年年増えていてます。
例えば2021年国内動画広告の市場調査(サイバーエージェント https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=27195 )を見ると、幾つかに分けて、動画動向が取り上げられています。

ざっくりわけるとキーになるのは
・テレビからの動画視聴
・SNSの動画を用いたEコマース(InstagramやYouTube)
・企業からの動画コンテンツ投資
・短尺の動画(TikTokやInstagramのリール)

です。
テラサやティーバーなどのテレビ番組のアーカイブとコンテンツを見るアプリも増えています。
テレビ導線から直接U-NEXTやHulu、Netflixも見られれば、YouTubeだってみられる時代です。
コロナ禍の中、家で休む行動が増えた結果、大きな画面で見る行動も復活しました。
ただテレビ番組だけでなく、ネットを介してのコンテンツも込みでのこと。この傾向は増えていくと思われます。SNSは言うまでもありません。また企業が自ら発信するコンテンツとして、これまでの媒体にかわり、CMだけに留まらない動画コンテンツを生み出してく方向も増え、ますます内容もリッチになっていくように思えます。
短い尺の動画は、相変わらず「隙間」で「並行」して楽しむスマートフォン主軸の状況がある限り、やっぱり伸びる一方です。
そんな中、「見られる」為に、はどうみているか、どうみられているかを知る必要があります。

広告にせよ、コンテンツにせよ……映像の仕事をするにあたって、どうしても「誰が」「どう(どのような時間/どういう尺/どういう媒体で)」「どこで」「何故」「いつ」見ているのかが分からなければ、見せる機会が減ってしまうからです。
仕事でやるならば、結局見られなければ意味がありませんし、かといって長期的にみられるもの(後からじわじわと見られるもの)・瞬発的にみられるもの(即効性のある、注目されやすいもの)とでは、作り方も変わります。

そこで【トレンド】というものを押さえる必要があるのですが
・中身としてのトレンド(どういうテイストの物がどこで流行っているか)
の他に、
・導線のトレンド(どういう流れで、その動画にリーチするのか)
が重要になっているようにおもえました。
コロナの状況はまだまだ完全に収まらないこともあり、出勤や通学も含めて、社会の様子をみながらかんがえていく必要があります。

じゃあ、「実際どうやってチェックするのか?」といいますと、
上記したような資料をあたるのもいいと思います。
またマーケターのひとのTwitterやブログをチェックするのもおススメです。
特にnoteなどでは、無料以外に有料サービスで情報を出してくれる方もいます。

ですが、
それ以上に私がお勧めするのは、「実際にやってみる」ことと、「ターゲットの導線をなぞる」ことです。
この手法は前に私の書いたことともリンクするのですが、「カスタマージャーニー」という典型的な広告マーケティングの手法です。

最近のトレンドでは、DXといわれるだけあってアプリやHP/ブログ/動画の流入経路から追うこともできるので、デジタルツールでの解析はそれはそれで必要ですが、「制作の仕事をしている人間がシンプルに知っているといいこと」としては、生のターゲットの動きをなぞることこそ大事だなぁと思います。
客を想像しても、正しく想像できているとは限らず……また、自分=客となるとは限りません。
どんなお客さんがいいのか/想定しているのか――広告の場合は特にここが大事です。
(実際どうかは別としても)「買ってほしい人」は広告主が思いとしてもっているものです。

コダワリのある人が買うトマトと、コダワリのない人が買うトマト……どちらを目指しているのか。
実際に買ってくれる人や見てほしい人が「どういう人なのか」を知れば、おのずとどこでどう売るか決まるでしょう。
そこでまず事実を調べていくことが大切なのですが、「買った」「買っている」ひと……ターゲット通りの人を観察することを、割と怠っていたこともあるなぁと自分も反省しまして……
まず絶対的に買う・買っている人たちを知ろうと思いました。

ちなみに、実際に本当に使っている・見ている導線と、自分では使っているつもり・見ているつもりのものに差異があります。
趣味「映画」と書いている人の中には、毎週映画館に通う人もいれば、数か月に一遍映画館に見に行くひと、新作は見ず古い映画を見に行く人、映画館では見ず家で見る人、移動中にスマホで映画を見る人…等がいます。
そのあたりも含めて、実際の数字(頻度・使う価格)を見て、分けていくのがいいと感じています。
色々なところで、データやAIの扱い・マーティングの話はされているのですが、単純にしてしまえば、まずは此処だなと。
さてこれを踏まえて、次回は、購買行動について「予想した」後に、「確認をしに行く」話でもできればなと思います。

 

確認先のヒントはこれ

 

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プロフィール
映像何でも屋
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランス(コピーライター/ディレクター)と化す。 2015年結婚式場の仕事をきっかけに、映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!2022年は現場主義へ立ち返り、演出・構成をメインに活動。 「作るために作る」ではなく「伝えるために作る」が目標。早く趣味の飲み歩きができるようになって欲しいと祈る日々。

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