伝えたい想いを“伝わる”映像へ。京都から全国へ、企画から活用まで伴走する映像クリエイティブ

京都
AtoM株式会社 代表取締役
Tomu Ando
安藤 斗夢

京都を拠点に、プロモーション映像や番組制作、ライブ配信など、幅広い映像制作を手がけるAtoM株式会社。代表取締役の安藤 斗夢(あんどう とむ)さんは、企画から撮影、編集まで一貫して携わり、クライアントが抱える課題や映像を制作する目的を丁寧にヒアリングしながら、最適な表現を提案しています。映像制作のプロとして大切にしていることや、会社設立までの歩み、クライアントに伴走する独自の制作スタイルについて伺いました。

映像に魅了された学生時代から、フリーランスの世界へ

映像制作の道に進まれたきっかけを教えてください。

大阪芸術大学の映像学科に進学し、仲間たちとさまざまな映像を制作していました。当時流行していた心霊映像を自分たちでつくり、DVD制作会社の仕事として納品したこともあります。みんなでアイデアを出しながら、映像を面白がってつくっていたことが原点ですね。

卒業後は、関西のテレビ局系列の制作会社に技術職として入社しました。フェスや音楽イベント、ライブ、テレビ番組などの中継に携わり、カメラや機材の扱い方を現場で学びました。目指していたキャリアとのズレを感じ、入社から約2年で退職しました。

退職後、フリーランスとして独立されたとのことですが、どのように仕事の幅を広げていかれたのでしょうか?

ちょうどMCバトルが盛り上がっていた時期で、関西や東海エリアを中心に、YouTubeの撮影を担当するようになりました。

その後、知人から声をかけていただき、ボートレース場の映像を制作するチームに参加。継続的に仕事をいただけるようになり、フリーランスとして安定した基盤を築くことができました。そこから商品紹介や企業のプロモーション映像へと、カメラマンとしての活動の幅も広がっていきました。

法人化を後押しした、ライブ配信需要の拡大

会社を設立したきっかけを教えてください。

もともと「絶対に会社をつくりたい」という強い目標があったわけではありません。フリーランスとして仕事を続ける中で、売上や受注できる仕事の規模に少しずつ限界を感じ、法人化について考え始めていました。

そんな時、現在の親会社から映像制作の技術部門と制作部門を分け、将来を見据えた体制をつくるため、子会社を設立しないかと声をかけていただいたんです。コロナ禍にライブ配信の需要が急増したことも、法人化を後押しした要因の一つ。当時はライブ配信の仕事が非常に増え、コロナ禍以前よりも売上が伸びていました。

会社名の由来、込めた意味を教えてください。

社名の「AtoM(アトム)」は、私の名前である安藤 斗夢の苗字の頭文字と名前から取っています。社名を考える時間や余裕があまりなく悩みましたが、「AtoMなら名前から覚えてもらいやすい」と思い決めました。「アトム=百万馬力」というイメージにも重なり、結果的に自分たちらしい名前になったと思います。

企画から撮影・編集まで。映像制作を丸ごと担い、伝えたいことを確かな形に

現在の事業内容について教えてください。

プロモーション映像やインタビュー映像、採用映像、番組制作をはじめ、ライブ配信・中継、Webで使用する映像など、映像制作全般です。案件に応じて、CGのディレクションや、専門スタッフと連携したドローン撮影にも対応しています。

さらに、映像の枠にとどまらず、紙面やWebのデザイン、写真撮影など、広告クリエイティブに関する幅広いご相談を受けています。

キャリアの転機となった仕事が三つあるそうですね。

一つ目は、メディア企業から依頼されたボートレース関連のYouTube番組です。初めてディレクターを務め、元プロ野球選手と女性出演者による約20分の番組を2本制作しました。試行錯誤しながら完成させた結果、公開後は数万回再生され、その後、番組制作の依頼も増加。企画や提案への自信につながりました。

二つ目は、ある会社のプロモーション映像です。複数県を巡る大がかりなロケでした。現場をまとめる立場の方が複数立ち会ったことで、少し行き違いが生じてしまったんです。この経験から、最終判断と責任は自分がもち、任せる場面では明確に任せるという、現在の現場運営のスタイルが生まれました。

三つ目は、メーカーの社内イベントで上映するオープニング映像です。書道、剣道、漆塗りを通して、社員の「こだわり」「自分と向き合う姿勢」「技術」を描き、「誇り」というスローガンを表現しました。撮影の約1カ月前に構成を全面的に見直すことになりましたが、担当者の要望を整理して企画に落とし込み、高い評価をいただけたことで、企画力への大きな自信につながりました。

AtoM株式会社ならではの強みを教えてください。

京都を拠点にしながら、全国どこへでも対応できるフットワークの軽さです。設立当初から関東での案件も多く、全国各地の案件に対応しています。

また、通常の撮影だけでなく、ドローン撮影やライブ配信・中継、CGなど、目的に応じて多彩な手法を提案できることも強みです。プロモーション、番組、中継など、案件によって求められる技術は異なります。それぞれの分野を得意とする人材を選び、最適な手法と組み合わせられる点は、AtoMならではだと思います。

企画から撮影、編集までを担うワンストップ体制にこだわる理由を教えてください。

企画から関わらなければ、“クライアントがなぜ映像をつくりたいのか”、“何を伝えたいのか”を十分に理解できないことがあります。最初の段階から目的を共有し、自分たちが積み重ねてきた撮影・編集の技術を生かしながら、その意図を映像に反映させたいと考えています。窓口を一本化することで、制作をスムーズに進めながら、伝えたいことを最後までぶれることなく形にできる。それが、ワンストップ体制の大きなメリットです。

また、映像を納品して終わりではなく、どこで、誰に、どのように見せるのかまで考えています。SNSで発信する場合には、より届きやすい構成や活用方法についても提案しています。

自慢できる仕事を積み重ねて、京都からさらにその先へ

今後、AtoM株式会社をどのような会社にしたいとお考えですか?

まずは、現在お付き合いのあるクライアントとの関係を大切にし、継続して仕事をご一緒していきたいと考えています。そのうえで、「この映像は自分たちがつくった」と自慢できるような、話題性のある仕事や規模の大きな案件にも挑戦していきたいですね。

今後は、京都に拠点を置く強みを生かし、伝統文化やものづくり、観光、宿泊施設といった分野にも積極的に関わっていきたいと思っています。WebやSNSでの発信に加え、リーフレットのQRコードから映像へ誘導するなど、紙媒体と映像を組み合わせた提案にも力を入れていきたいですね。京都発の映像制作会社として、全国へ活動の幅を広げていきたいと考えています。

最後に、映像制作したいと考えている方へメッセージをお願いします。

「何を撮ればよいのか分からない」「誰に向けて、どのように見せればよいのか決まっていない」という段階でも、気軽にご相談ください。認知拡大やブランディング、採用など、まずは映像をつくる目的を一緒に整理し、企画、撮影、編集から公開後の活用方法まで、最適な形をご提案します。ドローンやライブ配信・中継、CGなど、目的に合った手法を組み合わせることも可能です。

これからもお客さまの立場に立って課題に向き合い、映像が完成した時に「頼んでよかった」「一緒につくって面白かった」と感じていただける仕事をしていきたいと思っています。

取材日:2026年7月9日 ライター:上野 典子

AtoM株式会社

  • 代表者名:安藤 斗夢
  • 設立年月:2022年1月
  • 資本金:100万円
  • 事業内容:映像制作全般(プロモーション、番組、生配信、3DCG・VFXなど)、広告クリエイティブ(紙面デザイン、WEBデザイン、写真撮影)
  • 所在地:〒605-0001 京都市東山区三条通大橋東二町目48番地3
  • URL:https://a-to-m.jp/
  • お問い合わせ先:

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