更新されないホームページを“信頼につながる資産”へ。台本なしの動画制作で人柄を届ける
人や企業の“らしさ”が伝わるホームページや動画の制作を手がける大阪の株式会社ステップバイワーク。「人柄を伝え、信頼される」をモットーに、より良いものが自然と選ばれるホームページを目指し、事業を展開しています。代表取締役・上杉 洋(うえすぎ ひろし)さんに、人や現場のリアルに向き合う思いや、今後の展望についてお聞きしました。
プログラミングも事業も「一歩ずつ」。知人との起業・解散を経て独立へ
立ち上げまでのキャリアを教えてください。
大学では心理学を学んでいました。ただ、心理学をそのまま生かすような就職は考えておらず、内定が決まらないまま卒業しました。
その後、職業訓練校に入学し、以前から興味のあったプログラミングを学び始めました。それまでプログラミングに触れたことがありませんでしたが、実際にやってみると、とにかく面白かった。自然と「これを仕事にしたい」と思うようになりました。
その後、訓練校で出会った仲間に誘われ、2人で会社を設立。ホームページ制作やECサイトの運営を手がけ、立ち上げから1年ほどで徐々に仕事も増えていったのですが、途中から相手がプログラミングの難しさを感じ始め、次第に会社に来なくなってしまったんです。また、私自身の中にもどこか「雇われ仕事のような感覚」があり、約2年半で最初の事業は解散となってしまいました。その後、それまで請け負っていたホームページ制作の仕事を私が引き継ぎ、個人事業主として「ステップバイワーク」を立ち上げました。

個人事業主から法人化にいたるまでには、どのような経緯があったのでしょうか?
個人事業主として「一生続けていく」という選択肢は、当初から自分の中にはなかったですね。どこかの会社に就職するのか、それとも自分の事業を大きくしていくのか。そのどちらかを選ぶ必要がありました。考えた末に「やっぱり自分の会社としてやっていきたい」と思いに至ったんです。
覚悟が決まれば、早いほうがいい。そう考え、2021年に株式会社ステップバイワークを立ち上げました。
「ステップバイワーク」にはどんな意味が込められているのですか?
私は昔からバスケットボールが好きで、マイケル・ジョーダンの言葉「Step by step(ステップバイステップ)」に由来しています。一歩一歩、積み重ねていくこと。プログラミングも同じで、お客さまの思いを込めながら、一行一行のコードを丁寧に組み立てていきたいという思いを込めました。
“その人らしさ”が伝わる動画づくりで「ホームページ更新」を後押し
現在の事業について教えてください。
ホームページ制作を中心に、YouTubeチャンネルの企画・制作、Web集客のトータルサポート、PR事業全般を手がけています。
社内で一気通貫して制作しているので、コストを抑えながら、柔軟に対応できることが強みだと思います。開業して間もない方や動画コンテンツに初めて取り組む方などにも、気軽に始めていただけるサービスであるようにと努めています。

仕事をするうえで大切にしていることはなんですか?
人柄が伝わるようなホームページ制作を心がけています。写真や動画を載せることで、よりリアルに「お客さまらしさ」を伝えることができます。
これまでに、下請け業務も含めて延べ700件近くのホームページや動画制作に携わってきました。そのなかで感じてきた課題が「更新されないこと」です。一見素敵なホームページでも、更新されていなければかえってマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
一方で、現在はSNSを活用したリアルタイムな発信が主流になり、ホームページを持たない企業も増えています。それでも、ホームページだからこそ伝えられる情報や価値があると感じています。
ただ、日々の業務と並行してサイトを更新し続けるのは、現実的には負担が大きいものです。そこで、定期的にクライアント先を訪問し、動画撮影を行う仕組みを取り入れています。もとになる動画があれば、YouTube用のコンテンツだけでなく、ブログ記事などさまざまな媒体に展開することができます。
「一度撮影して終わり」ではなく、継続的に行うことで、“変化”を含めた会社の雰囲気や働く人の姿を伝えることができると感じています。

なぜ、人柄やリアルさを大切にされているのでしょうか?
大学で心理学を学ぶなかで、ひとつの気づきがありました。心理学は統計データに基づいて、人の心を科学的に解明する学問です。ただ、そうした分析パターンをそのまま鵜呑みにしてしまうような近年の傾向に違和感を覚えました。
たとえば、性格診断のように人を分類する考え方もありますが、目の前にいる一人ひとりは、指標だけで割り切れるものではないと感じています。「私は優しい人間です」と言葉で語るよりも、“道を譲る”といった普段の行動にその人らしさが表れるものだと思います。
だからこそ、その人からにじみ出る“人柄”や“雰囲気”を伝えるには、動画の力が大きいと思います。
リアルさを伝えるうえで、どのような工夫をされていますか?
撮影の構成や流れはお客さまと一緒に考えますが、「台本」を用意することはありません。店舗の雰囲気や、上司と部下の何気ないやりとり、お客さまとの関わりなど、そうした日常のなかにある自然な姿を、そのまま収めたいと考えています。
また、長く事業を続けてこられた背景には、時間とともに培われてきた社風や、職人技ともいえる技術、積み重ねられてきた思いがあります。そうした目には見えにくい価値を、動画に残していくことにも意味があると感じていますね。それは、「1年目はこうだった」と、あとから振り返ることのできる記録にもなります。
もちろん、ホームページ制作の目的は集客ですから、結果につながることが重要です。そのうえで、お客さまの価値を損なわない表現を両立させることを大切にしています。
“本人の言葉と現場のリアル”がWeb集客の信頼を生む
印象的な事例を教えてください。

4年ほど前、ある接骨院のホームページ制作を担当しました。当初、「地域名+接骨院名」でのWeb検索順位は30位前後で、検索エンジンの2ページ目以降に表示されていました。そこから継続的にコンテンツ発信を行うことで、徐々に順位が上昇。検索順位が上がったことで、「ホームページを見ました」と来院される新規患者さんが毎月のように増え、その流れはいまも途切れることなく続いています。

制作にあたって大切にしたのは、情報を寄せ集めただけの“こたつ記事”にしないことでした。そのため、院長ご本人が語った言葉をもとに、動画や記事を制作しました。
現在は、接骨院とともにYouTubeチャンネルの制作・運用を進めています。認知が広がることで、新たなつながりが生まれ、セミナー講師といった仕事の機会にもつながります。動画を通じて、サービスを必要としているより多くの人に届くよう取り組んでいます。

「目の前のことに一喜一憂せず、続けていく」。思いを行動でかたちに
どんなクリエイターと一緒に働きたいですか?
「なんでもやってみたい」という気持ちを持っている人と、一緒に仕事ができたらと思っています。自分のつくりたいものがあり、挑戦したい気持ちがある人です。動画撮影ひとつとっても、最初は誰でも初心者ですし、私自身もそうでした。ですが、撮影ボタンを押してみないことには始まりません。どんなに小さなことでも、自分の思いを行動に移してみる。そんな人と、制作に向き合っていきたいと考えています。
これからの展望をお聞かせください。
現在はひとり社長として事業を進めていますが、今後は仲間を増やしていきたいと考えています。まずは、新しく構えた事務所に人が集まり、仕事が生まれていく環境をつくっていきたいです。そして、クリエイターが集まるチームとして、一つひとつの仕事を積み重ねていきたいと思っています。
コンテンツ制作をするなかで、YouTubeやSEOといった取り組みは、成果が出るまでに時間がかかるという難しさがあります。だからこそ、プログラミングでも動画制作でも、続けていくことが大切だと感じます。調子が良いときも頑張りすぎず、気持ちが乗らないときも少しだけ手を動かしてみる。目の前の出来事に一喜一憂しすぎず、そのときにできることを着実に取り組んでいく。そんな一歩一歩を重ねながら、これからもお客さまの思いをかたちにしていきたいと思っています。
取材日:2026年4月16日 ライター:大野 佳子
株式会社ステップバイワーク
- 代表者名:上杉 洋
- 設立年月:2021年9月
- 資本金:100万円
- 事業内容:Webサイトの企画・制作、PR映像の企画・制作、Webビジネスのコンサルティング・運営・サポート、自社Webサービスの運営
- 所在地:〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4-7-12 昭和ビル別館301号室
- URL:https://sbwinc.co.jp
- お問い合わせ先:TEL:06-6809-1083 / MAIL:






