WEB・モバイル2026.06.24

積み上げた55年のノウハウを沖縄に還元。名古屋の広告会社が挑む地域密着型Web制作

沖縄
株式会社沖縄サクラアルカス 取締役
Yoshinori Takeuchi
竹内 嘉規

印刷会社として名古屋で創業し、今年で55期を迎える株式会社サクラアルカス。その沖縄拠点として設立されたのが、株式会社沖縄サクラアルカスです。親会社で30年以上のキャリアを積んできた竹内嘉規(たけうち よしのり)さんが沖縄の地に腰を据え、名古屋で積み上げてきたノウハウをこの島へ還元しようと動き出しました。DTPデザイン制作を軸に据えながら、観光事業者をメインターゲットとした新サービス「Karii! web design」の立ち上げを目前に控えた今、竹内さんにその思いを語っていただきました。

ご縁から生まれた、沖縄との出会い

沖縄に会社を設立された経緯を教えてください。

親会社であるサクラアルカスのDTPデザイン制作や紙媒体を展開するリアル広告事業部で仕事をする中で、ご縁があって沖縄で活躍している現在のスタッフと知り合いました。沖縄と名古屋本社がそれぞれの強みを掛け合わせて協働すれば、事業価値をさらに上げられるのではないかと感じ、社長をはじめ役員と一緒に沖縄拠点を作っていこうという決断をしました。

竹内さんご自身は、サクラアルカスに新卒で入社されて以来、ずっと営業職だとお聞きしました。

そうです。営業職でキャリアを積み、近年はリアル広告事業部で営業と制作のマネジメントを担っており、新規開拓はもちろん、顧客満足度向上、クリエイティブの品質管理、業務改善など、幅広い視点で事業推進をしてきました。2025年1月に「沖縄サクラアルカス」の設立を機に、名古屋本社と沖縄の拠点を兼務する形となり、現在は二拠点で事業を推進しています。
実はこの話がある前から沖縄が好きで何度も旅行で来ていたので、すごく親近感のあるエリアでもありました。

スモールスタートで根を張る、地道な船出

現在の事業内容を教えていただけますか?

チラシやカタログといったDTPデザイン業務がメインです。スタッフはデザイナーが中心で、今は名古屋のリアル広告事業部と連携しながら、全国向けの広告紙媒体の制作が主軸になっています。
一方で、せっかくご縁があってこの地に会社を設立したので、沖縄の経済にも貢献できるビジネスをしていきたいという思いもあります。実は、ちょうど新サービスをリリースするタイミングで、これから本格的に沖縄でも発信していく基盤を整えています。

全国2,000サイトの実績を、沖縄の観光事業者へ——「Karii! web design」の誕生

新サービスについて教えてください。

知識がなくても安心して発注できるWeb制作サービスで、「Karii!(カリー)web design」と名付けました。「専門的な知識がなくても会社や店舗のホームページがつくりたい」「でもどうやって発注すればいいかわからない」という声から生まれたもので、簡単に発注できるうえ、デザインクオリティが高いことが特徴です。元々はサクラアルカスが名古屋と東京で展開してきたサービスで、制作実績は2,000サイトを超えました。
名称は、「めでたい」「縁起がいい」を意味する「カリー(嘉例)」という沖縄の方言からとっています。お店の開店やホテルの開業など、新たな一歩を踏み出すタイミングで使っていただくサービスなので、縁起のいい言葉がぴったりだと思いました。

発注後はどういった流れになるのでしょうか?

お客さまご自身で作業していただくことは一切なく、まずは沖縄のディレクターが打ち合わせを行い、その後もデザイン制作から公開まで全て当社で行います。「どんなイメージをお持ちですか?」「メニューは食べログで確認させていただきます」といった簡単なやりとりだけで、なるべくお手間を取らせない形にしたいと思っています。

沖縄ではどのような業種の方を対象に展開していくのでしょうか?

沖縄のリーディング産業である観光事業をはじめ、飲食業の方々などに使っていただきたいと考えています。本業が多忙の中でも、Webサイトをしっかり持っていただけるよう全力で当社がサポートし、さらに沖縄の観光事業には必須の多言語対応、Googleビジネスプロフィール連携、SNSアカウントの開設・連携などまで、一通りサポートできる体制を整えています。SNSだけで情報発信しているお店も多いですが、信頼性の観点からも、しっかりしたホームページが一つあった方がいい。顧客の利便性も高くなり、SNS活用の効果アップも期待できます。

沖縄のディレクターが担当するというのも特徴的ですね。

沖縄の事業者の方々は親しみやすくフレンドリーですが、少し人見知りな面もあるように感じています。沖縄のことは沖縄の人が対応することで、お客さまとの距離を縮める一歩になるはずです。

沖縄の特性とグループの“知”を融合させる強み

沖縄でビジネスをされる中で、御社の強みはどういったところだと感じていますか?

沖縄ならではの特性と、サクラグループが長年培ってきた技術力を融合させることで、新しい価値を生み出そうとしている会社です。名古屋本社が55年の歴史の中で積み重ねてきた広告ノウハウとデザインスキル、そして沖縄メンバーの一つひとつの仕事に対して丁寧に向き合い、コツコツ取り組んでいく力。これらを掛け合わせ、「デザインのチカラで全国へ」情報発信できることが私たちの強みです。
また、東京を中心に展開してきたデジタル事業の経験を沖縄へ還元できる点も特徴です。最先端の情報やノウハウを活かしたWebデザインで、「沖縄をもっと魅力的に」していきたいと考えています。これこそが、沖縄サクラアルカスの強みになります。

「おやつ面談」で紡ぐ、距離を超えたコミュニケーション

名古屋と沖縄を月1ペースで行き来されているとのことですが、スタッフとのコミュニケーションはどのように取っていらっしゃいますか?

沖縄にいる間にどれだけ濃密な時間を過ごすかを大切にしています。そのために、一人ひとりと対話する「おやつ面談」を必ず実施しています。やはり沖縄のスタッフは我慢強い方が多く、面と向かって話すことでやっと教えてくれたり、理解できたりすることがたくさんあると感じています。普段は制作業務がスピード感を持って流れているので、名古屋と沖縄のスタッフ同士の連携をこまめに確認することで、状況を常に把握するようにしています。

会社と一緒に育っていける仲間を求めて

今後どのような会社にしていきたいですか?展望をお聞かせください。

まずは本社との連携でデザイン制作を安定的に続けていくことを基盤に、新サービスに注力していきます。社内的な環境づくりについてはまだ改善が必要で、沖縄と名古屋の両方の状況を見ながら、業務の手順や効率を常に見直しています。そして、沖縄の経済に貢献できる企業として地域の皆さまに認めていただけるよう、着実に進んでいきたいですね。

最後に、どのような方に参画していただきたいですか?

沖縄の経済に貢献できる企業を一緒に作っていきたい、会社と一緒に自分自身も成長したいと思える方と働きたいです。そこに共感してくださる方がいれば、ぜひ声をかけていただけたらうれしいです。

取材日:2026年4月8日 ライター:仲濱 淳

株式会社沖縄サクラアルカス

  • 代表者名:磯俣 雄二
  • 設立年月:2025年1月
  • 資本金:300万円
  • 事業内容:DTPデザイン制作(チラシ・カタログ等)、ウェブサイト制作
  • 所在地:〒900-0024 沖縄県那覇市古波蔵4-13-9 SSKビル2F
  • コーポレートサイト:https://okinawa-sakura.co.jp/
  • Karii! web designサービスサイト:https://okinawa-sakura.co.jp/kariiweb-tourism/
  • お問い合わせ先:098-995-8110

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP