WEB・モバイル2026.01.07

愛媛から「故郷創生」を目指す!人材育成と情報発信に力を入れる、教え導くマーケティング会社

愛媛
株式会社B-and-A 代表取締役社長
Souichiro Nii
新居 総一郎

地方特化型のマーケティング支援を行う愛媛県松山市の株式会社B-and-A。
コーポレートサイトの制作、SNS広告運用代行、地域プロジェクトによる人材育成など、多岐にわたる事業で“故郷創生”を目指しています。大学在学中に会社を起業し、支えてくれた地域に「恩返しをしたい」と話す代表取締役社長の新居 総一郎(にい そういちろう)さんに、会社設立のきっかけや想いを伺いました。

教師になる夢を追い、徳島から愛媛へ。ある“喜び”から大学時代に起業

会社立ち上げまでのキャリアについて、お聞かせください。

私は徳島県の美馬市出身です。小・中・高と徳島で育ちました。
私は小学生の頃から、サラリーマンではない職業に憧れていました。「手に職をつけて、プロフェッショナルとして生きていきたい」と思っていたのは、私の周りのサラリーマンの大人たちが、あまり楽しそうにしていなかったのが原因かもしれません。
そんな私が、高校時代に描いていた将来の夢は教員でした。担任の先生から「後輩になってみないか?」と声をかけられ、それがきっかけで教員の道に進もうと考えるようになったのです。
教員になるためには、大学に進学して教員免許を取得する必要があり、四国内にある国立の愛媛大学に進学することにしました。今では、教員を目指した経験が事業に役立っていると感じています。

会社を設立したきっかけを教えてください。

愛媛大学に進学した私は、地元の大手フィットネスクラブでアルバイトを始めました。
ジムのトレーナーとして働いていると、ご利用者さまから運動についての質問をいただく機会も増え、運動生理学や解剖学を学び始めました。
パーソナルトレーニングを行うと、ご利用者さまが笑顔になってくれます。 そのことに喜びを感じるようになり、「直接、笑顔をもらえる仕事をしよう」と自分で商売してみることにしたのです。
20歳になった年の2020年、同級生3人で会社を立ち上げました。

愛媛県松山市で会社を立ち上げた理由をお聞かせください。

大学時代に出会い、培った人々との関係性によって、生活の基盤ができつつありました。そのため、愛媛県松山市以外で創業するという選択肢は、自分の中にはありませんでした。
松山で出会った方々は、若者の私にチャンスをくださいました。そんな素晴らしいご縁に恵まれたおかげで、いつも成長させていただいています。
周りの方々には本当に感謝しています。

起業した後、ピンチや困難などはありましたか?

ピンチや困難も、実はあったのかもしれません。しかし、私は基本的にポジティブ思考なので、大変だと思ったことはありませんでした。
ただ、昨年の2024年に、事業を二つ畳んだ経験があります。
一つ目は、企業内でのSNS運用者を育てるというコンセプトの企業向けスクール。二つ目は、主婦層が動画編集技術を学べる個人向けスクールです。どちらも参加者が想定より少なかったため、残念ながら事業を畳む決断をしました。
ゼロから立ち上げたプロジェクトが、白紙に戻ったのは痛手でしたが、今思えばこれも良い経験でした。

高校時代の夢、叶う!業種は違えど、“相手を教え導く”立場の教師的な存在へ

現在の事業内容を教えてください。

起業当時から、コーポレートサイトの制作が主力です。行政や企業さまのSNS広告の運用代行、市からの委託で「松山への愛着(シビックプライド)を向上させ、定住促進を行う」という目標のもと若者がSNS発信やイベント企画などを行う「マツワカ」などによる人材育成も行っています。
そのほか、ロゴデザイン、動画制作、マーケティングなど手広く事業を展開しています。

会社の強みを教えていただけますか?

「故郷創生」というビジョンのもと、「あつかましいくらい丁寧。」をキーワードに、人と積極的に関わっていくことが我が社の強みです。
人との関係性を大切にするために、ミーティングなどの場づくりから力を入れています。アイデアや本音などの“人の想い”は、表現しやすい場にこそ集まるからです。

これまでに経験されたお仕事の中で印象的な案件はどんなものでしたか?

松山市の公共事業「マツワカ」は、やりがいもあって面白く感じています。
マツワカとは、松山市在住の高校生と大学生に対して行っている活動です。企業と学生らがコラボして商品開発をしたり、SNSで松山の良いところを発信したりしています。そうした活動によって、学生たちに地元・松山を好きになってもらい、定住を促す狙いがあります。
我が社は、松山市のアンバサダーとしてマツワカに携わり、今年で3年目です。この3年間で180人ほどの学生さんと関わってきましたが、学生さんたちのポテンシャルの高さに、とても驚いています。
今後は、故郷で若者たちが興味を持てる仕事が見つかるよう、自己実現できる環境づくりにも力を入れたいと思います。

高校時代の「教師になりたい」という夢が、叶っているように見えます。

はい。学生さんや企業さまの広報・人材ご担当の方へ、僭越(せんえつ)ながら教え導く活動をしています。
人の成長を促し、能力開発を支援する立場になり、ある意味、教師になるという夢が叶ったと言ってもいいのかもしれません。
一つ一つのご縁を大事にしていたら、いつの間にか夢が叶っていたように思います。
本当に、ありがたいことです。

愛媛から「故郷創生」を実現!人材育成と情報発信に今後も注力

今後、どのような会社にしていきたいと思いますか?

私の生まれ故郷は徳島ですが、私を大きく成長させてくれた愛媛は“心の故郷”といえる存在です。
「誰にでもある、大切な『故郷』という存在を守りたい!」。そんな想いを込めて「故郷創生」を会社のビジョンに掲げています。
3人の社員の平均年齢は、26歳です。そんな若手たちが頑張っている我が社は、これまで多くの方々に助けていただきました。われわれは、育ててくれたこの地域に恩返しがしたいと思っています。
故郷創生には、若手の育成が大事です。さまざまな分野で活躍できる若手を育てることで、広い意味で地域にとって良い影響が生み出せると考えています。
そのためにも、若者たちに「ここで働きたい!」と思ってもらえる、魅力的な会社でありたいです。
頑張ってくれているスタッフたちが、将来生まれてくる子どもに「お父さん・お母さんの働いている会社はココだよ!」と胸を張って言えるような、誇れる会社でありたいですね。

今後、どういった活動をしていく予定でしょうか?

創立10年の節目までに、自社事業をやっていきたいです。
故郷創生は、受託の仕事だけでは達成できないと思っています。そのため「この地域の良さを、自分たちで発信する何か」を増やしていきたいです。
具体的に何をするかは、まだ考え中なのですが。観光や物販などで、故郷創生に役立つ活動ができたらいいなと思っています。
共同出資など、やり方にはこだわりません。一緒に故郷創生へ取り組んでみたいと考えている、企業さんやクリエイターさんは、ぜひご連絡ください。

一緒に働くクリエイターさんに対して、会社としてどのようなことを求めますか?

私がいつもスタッフたちにお願いしているのが「仕事を『こなすな、こだわれ。』」ということ。
そして、目の前のクライアントさんに、いつも本気で向き合ってほしいです。
スピードが落ちない程度にコントロールしながら、クライアントさんが変化を体感できるスピード感を意識して、全力で取り組んでもらいたいと思います。
また、この業界では数をこなし、場数を踏んでいくタフさも必要です。
この業界では、国家資格や免許などが特になく、誰でもクリエイター・デザイナー・マーケターを名乗れる業界だからこそ、成果物である実績がものを言います。
プロ意識の高い人ほど、クオリティが高いものを、世に数多く出してきました。毎日のように体感できる変化を作ろうとする、勢いのあるクリエイターさんと一緒に働きたいです。

地方で働くクリエイターさんに、メッセージをお願いします!

地方には、クリエイターを求めている企業が多くあります。求めている企業さんとマッチングしていない方は、動きが足りないのかもしれません。
企業さんの目に留まるように、「こんなことができます!」「こんな挑戦がしたいです!」などと自ら動いていく姿勢が大切だと思います。
本気で動いていれば、いずれ良い風が吹くことでしょう。

取材日:2025年11月13日 ライター:山口 夏織子

株式会社B-and-A

  • 代表者名:新居 総一郎
  • 設立年月:2020年11月
  • 資本金:2,000,000円
  • 事業内容:コーポレートブランディング事業(Webサイト・ロゴデザイン・動画制作)、マーケティング推進支援事業(マーケティング戦略立案、マーケティング実行)、SNSマーケティング事業(SNS運用支援)、SNS人材育成事業
  • 所在地:〒791-1114 愛媛県松山市井門町489番地1 大久保ビル202号
  • URL:https://b-and-a.com/
  • お問い合わせ先:089-910-5924

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