HPひとつで人生が変わる。“自分より人を優先する”哲学のマーケティング会社
小学校1年生の時に出会った幼なじみ2人が展開する株式会社LOM。マレーシアでそれぞれ起業した2人は、生まれ故郷である京都に戻り、マーケティングとHP制作などで企業の成長を後押しする事業を行っています。現在では各分野のプロフェッショナルと呼べる2人のメンバーも加わり、少数精鋭の「なくてはならないマーケティング会社」を目指し奮闘しています。今回は代表取締役の高橋 賢(たかはし けん)さんと共同で起業した執行役員の藤原 聖(ふじわら しょう)さんにお話をお伺いしました。
出会いは小学校。マレーシア起業から京都で起業するまで
株式会社LOMを設立したきっかけを教えてください。
私たちはもともと小学1年生の時に出会いました。そのまま中学校・高等専門学校と同じ進路に進みました。卒業後、私は大手メーカー会社に入社し、自動車関連の設計に従事していました。
ある日、代表の高橋から電話がかかってきて、飲みに行くことになりました。そこで日本の企業の課題などを語り合ううちに意気投合。「(理想の生き方を実現するために)海外で起業しよう」と打診されたことがLOMの立ち上げのきっかけになりました。
いずれは会社を立ち上げたいという思いはお持ちでしたか?
私は当時の会社で骨を埋めるまで働くつもりだったので、高橋に誘われるまではまったく考えていませんでした。しかし起業の打診を受けた時に、これから自分がどのような人生を送りたいかを考えた結果、胸が高鳴った高橋と一緒に起業する道を選びました。
なぜマレーシアで起業したのでしょうか?
株やトレードなどのFXや不動産投資で海外での起業を考え、マレーシアのラブアン法人に目をつけました。ラブアン法人は、法人税率の低さや法人の設立のしやすさなど、海外で起業する際にハードルが低いという特徴があります。結局はそれぞれで起業し、私はIT系の事業を、高橋は留学エージェントの事業で生計を立てていました。
さらに私は高等専門学校卒業ということにコンプレックスがありました。高専卒だと高校5年生にあたるため、短期大学卒と同等になりますが、大学卒業の方が世間的な給料も高い。そこに対して思うところがあり、海外で起業すると同時に大学進学もしました。
日本へ帰ってくるきっかけはなんだったのでしょうか?
マレーシア時代は毎日食パン生活で、電気も止まり蝋燭(ろうそく)で作業をするような苦しい時期もありましたが、楽しかったことも多かったですね。日本に帰国せずそのまま暮らすことも考えましたが、日本での構想ができ、法人を立ち上げるために帰国しました。拠点は、私たちが育った京都にし、2021年に現在の株式会社LOMを設立しました。
担当者の外れがない状態。お客さまの人生を変える成果に向けて伴走
現在の事業内容について教えてください。
LOMはお客さまのビジネスゴールの達成を目的として、マーケティング支援を展開しています。具体的にはHP制作、コーポレートサイト、ECサイト、ランディングページ制作、採用サイトなど、お客さまのニーズに合わせて企画からデザイン開発まで行っています。
企画から執行まで担当者が変わることなくお客さまと関わる仕組みだとお伺いしましたが、どのようなこだわりがあるのでしょうか?
私自身の過去に、HPひとつでお客さまの人生を変えた経験があるからです。そのクライアントは郊外で塾を経営されている方でした。そんなに大きい塾ではないので、自分の足でチラシを配って広報をされていましたが、私がHPを作成させていただいたことで、集客が伸び、現在は4校まで塾を増やすことができています。時折メディアへの出演依頼がくるようになるほど成長した様子を見ると、HPひとつ作るだけで人の人生が大きく変わることを実感しています。
ですので、私たちの方から担当を変えないのは、経験や実績、実力が裏付けられたメンバーが伴走することでお客さまの人生を変えるほどの成果を見込んでいるからです。
LOMの強みを教えてください。
私たちは主力メンバー4人という少数精鋭で事業を進めていますが、メンバーが誰1人として「これくらいで良い」という感覚がありません。仕事に対して妥協せず、お客さまの期待にこたえられることが強みです。また、各メンバーの強みを生かせるよう、お客さまに合わせて担当者を変えており、気持ちのよいやりとりができる状態を作り出せています。
代表の高橋は戦略設計、私はWebや集客マーケティング、あとの2人は細かいところまで目を行き届かせ作業や開発ができるメンバー、動画や撮影に特化したメンバーが集まっています。さらに社員全員が海外経験があることから、忍耐強く、想像力に長けているのも強みの一つですね。
どのように担当を分けているのでしょうか?
1社に対して、6人体制で対応しています。私はどの案件にも入るようにしており、それぞれクライアントの要望に応じて、適切なメンバーが加わる体制をとっています。
どれだけ人に影響を与えるか。人に与えて、自分に返ってくる好サイクル
LOMの名前の由来を教えてください。
もともとマレーシア時代に自分たちで稼ぎきった時に、“人に影響を与えられるまでになったから、これでもう一生飢えることはない”と思ったんですね。いくら稼いだかじゃなくて、どれだけ多くの人に影響を与えたかが重要だと気づきました。
それでどういう会社が良いか、2人で深夜まで喋ったときに出てきたのが、「LEAVE OUR MARK(生きた証を残す)」でした。その頭文字をとって、LOMにしました。
パーパス(存在意義)の中に「人を大切に、自分より他を優先できる人格者になることを目指しています」とありましたが、これについて詳しく教えてください。
人に与え続けることによって「結局は自分に必ず返ってくる」と思っています。これを達成することをゴールにパーパスを考えました。
もし私たちを選んでくださったら、その担当者を昇格させる自信があります。実際に何人もの人を昇格させてきました。
なくてはならないマーケティング会社で世界中に拠点を
今後どのような会社にしたいとお考えでしょうか?
そうですね。私たちは単に売上を伸ばして、会社を大きくしたいという思いはあんまりないかもしれません。それよりも私たちが起業したての頃から支えてくださったお客さまにとって「なくてはならないマーケティング会社」を目指しています。Webを通じて、お客さまのビジネスのグロースパートナーとして、ともに成長していけるような存在になりたいと思っています。
今後の展望としましては、Webの制作技術を高めていくのはもちろんですが、それ以上にお客さまが楽に自分たちのビジネスを成長できるようなところまでサポートさせていただきたいという思いがあります。HP制作会社は世の中にたくさんありますが、私たちはどちらかというと「お客さまの売上を上げる」ところにフォーカスしています。会社規模が大きくなるよりも“LOMに頼んでよかった”と思われる企業になりたいです。
さらにその先にも目標があるのでしょうか?
お客さまを大事にすることを前提として、世界中に“居場所”を作りたいです。それが最終ゴールかもしれませんね。マレーシアで通っていた学校は180カ国から人が学びに来ていました。その縁をいかして世界中でビジネスを起こす時は友達に協力してもらい、拠点を置きたいと考えています。
取材日:2025年4月21日 ライター:藤木 彩乃
株式会社LOM
- 代表者名:高橋 賢
- 設立年月:2021年3月
- 資本金:100万円
- 事業内容:Webサイトの企画・制作 / Webビジネスのコンサルティング / Webサイトの運用・サポート / 広告代理業務 / システムの企画・デザイン
- 所在地:〒600ー8427 京都府京都市下京区⽟津島町294
- URL:https://lom.fan/company/profile/
- お問い合わせ先:050-3635-1995
- メールアドレス:info@lom.or.jp