WEB・モバイル2023.03.01

“ゴリラ”のようなマーケティング集団で世界一を目指す。見せたいのは「希望の光」

仙台
株式会社デジタルゴリラ 代表取締役
Shuhei Kikuchi
菊池 習平

Web領域のマーケティングやコンテンツ制作、広告運用などの一連を支援している、仙台の株式会社デジタルゴリラ。代表取締役社長の菊池 習平(きくち しゅうへい)さんは、不動産や学習塾運営を経て、分野の異なるデジタルマーケティング業界へ転身しました。起業を後押ししたのは「目の前で困っているお客さまの役に立ちたい」との思い。「世界一情熱的なマーケティング集団を目指していきたい」と話す菊池さんに、創業までの経緯や今後の事業展開についてお話を伺いました。

Webマーケティングの力を必要とする中小企業にもサポートを。

菊池社長のご経歴を教えてください。

石巻出身で宮城大学を卒業後、不動産会社に入社し、サブリース型の賃貸住宅経営の提案営業を1年ほど経験しました。
その後、全国展開する学習塾の運営会社に転職しまして、学習塾の教室長として、保護者に対しての各種授業や季節講習のカウンターセールス、講師のマネジメント、CS向上施策の展開など、教室運営全般に5年ほど従事しました。
デジタルマーケティングへの興味が湧いたことから、仙台で急成長中のSEOなどを中心としたWebマーケティング会社に入社し、1年ほど勉強させてもらいました。その中で、新しくWebマーケティング会社を立ち上げるという方からお声をかけていただき、約1年間経験させたもらったところで、独立、起業しました。

独立、起業に至ったきっかけを教えてください

前職の会社で特に大きな不満があったわけではなかったのですが、前の会社は、大きな組織に根本から食い込んでマーケティングのやり方をまるっと変えていくようなインハウス支援を得意としている会社でした。一方で、私の元には、中小企業や個人事業主など、もっと小さなお客さまから、即効性のある施策を教えてほしいといった要望が多く寄せられていました。そういったすぐ目の前で困っているお客さまの役にも立っていきたいと考えたのが大きな理由です。
社長にも「菊池くんもやってみなよ」と独立へ大きく背中を押していただきました。特に、独立志向があったわけでもないので、タイミング的な面が大きいですね。今でも、前の会社の方には、相談に乗っていただくなど、友好的な関係を保っています。

マーケティングDX事業をメインに、新規事業で自社サービスを創出

創業時から順調な滑り出しだったのですか?

2021年7月に、法人としてスタートさせたものの、行き当たり的な起業だったので、最初からお客さまがいたわけではありませんでした。最初はクラウドソーシングで単価の低い仕事をしたりしたものの、売上がなかなか上がらず心の不安は大きかったですね。ただ、3カ月過ぎたぐらいから、徐々に紹介経由でお仕事をいただいたり、SNS経由で依頼があったりで、仕事がうまく回りだすようになっていって、以降は比較的順調に売上も上がっていくようになりました。

現在の事業内容について、詳しく教えてください

現在、「MDX」と名付けた、事業を展開しています。「MDX」は、「マーケティングデジタルトランスフォーメーション(Marketing Digital Transformation)」の略で、いわゆるWebマーケティング支援です。Webマーケティング施策の企画立案から、広告やSNSの運用、SEO対策など各種施策の実施まで、トータルでお手伝いしています。
また、現在の主事業であるWebマーケティング支援とは切り分けて、自社で「リーズンザライフ(Reason The Life)」、直訳すれば「生きがい」ですが、それを略して「RTL」と名付けた独自事業を展開していこうと準備中です。「RTL」で具体的には、プロポーズの企画支援事業を考えています。プロポーズを一生の思い出に残る記念としたいという主に男性のニーズに対して、サプライズ的な演出を含めて、プロデュース、プランニングから、実行支援までトータルにサポートする事業を計画しています。
もう一つ、Live2D、Live3Dのクリエイターと依頼者との橋渡しをできるような受託支援事業も企画中です。現在、VTuberという言葉が生まれるほど、Live2D、Live3Dを使った動画配信などが爆発的に増えており、それらをつくる一般のクリエイターも増えています。そういったクリエイターが仕事を請けられるプラットフォーム的なビジネスを計画しています。積極的に自社サービスも創り出していきたいです。

顧客メディアのユーザー数を1年で倍以上に

Webマーケティング支援での代表的な成功事例を教えてください

関東の半導体商社さんでのオウンドメディア支援が、好結果を出した良い事例として挙げられるでしょうか。元々、オウンドメディアを作成、運用していたお客さまだったのですが、思うように成果が得られていないということで相談を受けました。いわゆるBtoB向けのニッチな情報に特化したメディアだったのですが、流入元となる検索エンジンでのキーワードの分析から入りました。よりアクセス数が伸ばせるキーワードを使った記事やコンテンツを企画・作成していくことで、月間のユニークユーザー数を約1年で倍以上に増やすことに成功しました。さらに、記事の質も良くなったことで、実際の仕事につながることが出てきたと、クライアントからも高い評価を受けています。

現在のメンバー構成を教えてください

社員は私のほかに2人で、営業の者と、広報から総務、経理などを担当する者がいます。私が広告運用などの実業務の中心を担っています。
そのほか、継続的にデザインや、システム開発などで、業務を依頼している外部パートナーの方が数名います。また、経営企画顧問の方が1名いまして、主に私の経営全般の相談に乗っていただいています。

スピード感のある事業展開で、上場を目指す。

今後の事業展開について教えてください

MDXの事業においては、現在では得意とはしていないMA(マーケティングオートメーション)やインサイドセールスの分野に力を入れていきたいと考えています。今後、研究やサービス開発を進めていって、その分野でも取引社数を増やしていきたいです。
また、RTLの事業では、先に述べた2つのサービスを軌道に乗せるのが目標です。もしかしたら、1年後には撤退しているかもしれませんが、それぐらいスピード感を持って、事業を進めていきたいです。

今後、どのような会社を目指していきたいですか?

端的に言えば、「人々に希望の光」を見せられるような会社に成長していきたいです。学習塾で働いていたときに、夢とか目標に向かって頑張る子どもたちの姿は皆キラキラ輝いて見えましたし、応援したくなりました。
大人なら、働くことが一番輝くときなのではないでしょうか。働く中で夢や目標に向かう、世界一情熱的なマーケティング集団を目指していきたいと考えています。
目標は上場することです。学生時代に起業している知己も多く、その方たちと比べると、10年以上遅れていますが、スピード感を持って会社を成長させていきたいです。

“ゴリラ”のような人募集。顧客に寄り添えるのは素養

今後、どのような人と仕事をしたいと考えていますか

以前の会社にいたときに、ジム通いにハマって筋肉質になっていたことから、ゴリラと呼ばれていたのですが、「重い荷物とか持ってもらえそう」「安心して頼れる」というイメージにつながったことが由来となり、会社をデジタルゴリラと名付けました。なので、ゴリラのようなパワフルで、エネルギッシュな方と一緒に働いていきたいと考えています。 そういった方であれば、たとえすぐに数字は動かせなくても、人の心は動かしていくことができるのではないでしょうか。付け加えれば、人に寄り添うことができるというのも大きな素養です。マーケティング支援というそれ自体が、どこまで寄り添えるかというサービス業ですので、常にお客さまの立場でモノを考えることが必要となります。現在、事業も順調に成長しており、積極的な拡大を考えていますので、これらの価値観を共有できる方にはぜひ仲間に加わってほしいですね。

取材日:2023年1月11日 ライター:高橋 徹

株式会社デジタルゴリラ

  • 代表者名:菊池 習平
  • 設立年月:2021年7月
  • 事業内容:WEBマーケティング事業、WEBコンテンツ制作事業、WEBサイトの制作事業並びにブランディング、企画及び戦略立案、SEO対策、インターネットを利用した広告代行
  • 所在地:〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2丁目2-30 日興ビル 4F
  • URL:https://digital-gorilla.co.jp/
  • お問い合わせ先:上記HPの「お問い合わせ」より

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